株式投資のリアルな失敗談から学ぶ!初心者が避けるべき典型的な失敗例

株式投資のリアルな失敗談から学ぶ!初心者が避けるべき典型的な失敗例

人が成長する陰には、たくさんの失敗があると言われています。

失敗は成功の基、失敗は成功への近道、など失敗をすることで人は多くの事を学ぶことができ、その経験を生かして成功していくのです。

これは株式投資でも同じことが言えます。

トレードで失敗したとしても、反省して学ぶことによりトレーダーとしてのスキルを着実に伸ばしていくことができます。

しかし、必ずしも自分で失敗をする必要はありません。

他の人の失敗を学ぶことで自分の知識として、成功へのトレードに生かしていくことができるためです。

特に経験や知識が少ない初心者には、他の投資家の失敗を学ぶことは一番の勉強にもなるのです。

そこで今回は、株式投資の失敗談について紹介をします。

投資初心者の方が失敗から学ぶべき大切なことについても書いたので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • 株式投資での失敗談
  • 初心者が失敗から学べること
  • 失敗から学ぶ重要性

株で大失敗した事例3選と失敗を回避するための唯一の方法

目次

株式投資での失敗談

失敗は成功の基と知っていたとしても、株式投資では自分で失敗したいとは思わないのではないでしょうか。

結果として、株式投資での失敗は自分の資金を失うためです。

そして何度も失敗することは難しいため、失敗できる回数も限られてしまいます。

そのため自分で失敗するよりも他の投資家の失敗談を知ることが、一番の勉強にもつながるのです。

そこでまずは、株式投資でやってしまいがちな失敗談を紹介します。

損切ができない結果、塩漬け株に

初心者が最もやってしまう失敗の一つとして、損切りができないことが挙げられます。

初心者投資家であるAさんは、株式投資をはじめてから運よく利益を出し続けていました。

保有している持ち株が、少しずつですが毎日株価を上げていき、利益にすると約10万円。

この時Aさんはこのまま保有を続けていれば、年内にはさらに利益が伸びるのではと期待をして、持ち株を保有し続けたのです。

しかし、毎日株価が上がり続ける状態が続くはずもなく、含み益が10万円あった翌月には株価が下がりはじめは、10万円あった含み益が4万円に減少しました。

ですがAさんは、知識も経験も少ない自分のカンを信じて、先月まで好調に株価が上昇していたから、今は下落しているけど一時的なもので、すぐに上昇に転じるだろうと思い持ち株を保有し続けたのです。

その結果、まさか持ち株を保有し続けると決めた翌日に持ち株が暴落し、含み益が無くなり投資資金の50%程度の損失を抱えてしまいました。

そこで損切りをすればよかったのですが、自分の損失を認めることができず、まだ株価は戻る可能性があると信じ、株を持ち続けた結果、翌月には株価が数百円程度となり塩漬け状態となってしまったのです。

Aさんは、知識も経験も少ないせいか、自分のカンを頼りに株価が再び上がると保有を続け、失敗を受け入れられなかったため損切ができずに、持ち株が塩漬け状態になったというわけです。

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SNSの噂話で取引をしてしまう

以前は掲示板で株式投資についての話題を参考にしている人がいましたが、現在ではSNSの方が発展し速報性があるためこちらで情報を得ている人もいます。

BさんはSNSを使い、人気経済アナリストやインフルエンサーをフォローして投資の情報を集め参考にしていました。

そんな中、フォローをして情報を得ているアナリストたちが、株価が下がっている今が買い時だと、同時期に発信するようになったのです。

たしかに、直近では株価が下落傾向にあり、以前に比べると安値付近にいるため買い時かもしれないとBさんは思うようになりました。

特にBさんが一番信頼しているインフルエンサーが「今は買い時だ!」と強く発信するようになったので、盲信的に連れられてBさんは株を買ったのです。

しかし、株買った翌週にまさかの暴落。

よくよく買った株のチャートを見てみると、高値を記録してからじわじわと下げていた最中に買ってしまっており、テクニカル分析で見てみると下落のサインが出ていたのです。

結果的にBさんは、自分の信頼する人だからという理由で株を買ってしまい、自分で分析をしなかった結果、株式投資の資金を半分以上失う結果に終わりました。

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株初心者は失敗から学ぶべき

株式投資の失敗談を紹介してきましたが、初心者の方にはまだピンとこないかもしれません。

しかし、株初心者の方こそ、失敗から学ぶべきなのです。

自分の失敗が一番学べるかもしれませんが、他の投資家の経験を通した失敗からも学べることはたくさんあります。

なぜその失敗をしてしまったのかを知り、考えることで株式投資で成功するための道が見えてくるのです。

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損切は自分の資産を守る一手

AさんとBさんの失敗談を紹介してきましたが、2つの事例から株式投資で大切なことが見えてくるのです。

それは自分の資産を守ることの重要性です。

AさんもBさんも投資資金を半分以上失う失敗をしていますが、ここで資産を守るために損切ができていれば、そこまで資金を失うことがなかったのです。

そして、どんな投資家でも勝率100%なんてことはあり得ません。そのため買った株が下がってしまうことは普通にあり、それを前提とすれば損切は必須スキルなのです。

損切は自分の失敗を認めるだけではなく、自分の資産を守り、次の株を買うために必要な一手なのです。

この損切ができている投資家ほど成功している傾向もあり、多くの失敗談で語られる原因なので、初心者は必ず習得すべきスキルとなっているのです。

ファンダメンタルズを過信するよりも、テクニカル分析による技術を学ぶべき

それとBさんのSNSを使った情報収集での失敗は、ある意味ではファンダメンタルズ過信してしまうことが原因でもあります。

〇〇さんが今は株の買い時だ、日銀が金融緩和を行う、日本の経済サイクルが変わった、などのファンダメンタルズや誰かが発信した情報を鵜呑みにしてしまった結果で、投資をしてしまっては失敗をしてしまう可能性は高いでしょう。

なぜなら、その情報をトレーダーたちがどう捉えるかは、その時々により変わる可能性があるからです。

例えば、好決算の後に株価が上昇する可能性もあれば、下落する可能性もある状況を思い浮かべてみましょう。

上がる場合は業績が良かったからとなりますが、下がった場合は材料出尽くしなどともいわれ、その情報だけで判断することはとても難しいでしょう。

株価チャートで分析をすれば、全てを織り込んだうえでの分析ができるため、初心者の方でもより精度の高い分析がしやすいのです。

投資はあくまで自己責任で行うのが前提であり、自分でチャートを分析することがトレーダーとしての成長にもつながるのですね。

誰かの情報を鵜呑みにするよりも、自分でテクニカル分析を行う技術を身に付けた方が、利益を狙いやすいといえるでしょう。

そのために初心者はまず失敗談から必要なことを学び、誰かの情報やファンダメンタルズを過信するのではなく、テクニカル分析で自分の投資根拠を持つことが勝てる投資家になるための一歩となるでしょう。

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まとめ

  • 初心者は失敗談から学ぶことが大切
  • 失敗談に共通する失敗や避けるべきことを学ぶ(損切りなど)
  • 誰かの情報を過信するのではなく、自分の技術で投資根拠を持つ

いかがだったでしょうか。

今回紹介した投資失敗談だけでも多くの事を学ぶことができます。

特に最近ではSNSを使った情報取集をする人も増え、確かに有益な情報をいち早く手に入れることができるメリットがあります。

しかし投資では、自分が株を買うための根拠を持ち、自分でチャートを分析する技術があるからこそ、得た情報を役立てることができるのです。

得た情報がそのまま思惑通りに働くとは限らず、株価チャートが下落トレンドに入っていることにより一時的に上がってもすぐ下がってしまったりなど、その時々の状況を分析する技術を身に付けることが必要になります。

そのため情報を収集してその通りに投資をしてしまうと、失敗をしてしまう結果につながりやすいのです。

自分の判断で投資ができていない状態ともいえるので、トレーダーとして成長に繋がりにくいでしょう。

だからこそ、どのようなことで失敗をしてしまうのか学ぶために、他の失敗談に触れることが大切になります。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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