スマホ投資サービスを聞いたことがあるでしょうか?
スマホ投資サービスとは、別名スマホ証券とも呼ばれスマホでの株式取引に特化しているサービスとなります。
スマホ一台で投資を始めることができることから、若者や投資を始めてみようと思う人の間で人気が出てきているのです。
ではスマホ投資サービスはスマホで投資ができる以外に、普通の株式投資とどのような違いがあるのでしょうか?
今回はスマホ投資サービスについて普通の株式投資との違いも含めながら紹介していきます。
この記事でわかること
- スマホ投資サービスについて
- スマホ投資サービスと普通の株式投資の違い
- これから投資を始める人は、どちらの投資で始める方がおすすめなのか
スマホ投資サービスとは?
スマホ投資サービスとは、スマホでの株式取引に特化をした証券会社のサービスとなります。このサービスを展開する証券会社のことをスマホ証券と呼び「LINE証券」や「One Tap BUY」などがあります。
スマホ投資サービスの最大の特徴としては、スマホ一台で口座開設から取引まで行うことができます。
特にLINE証券の場合はスマホ上にあるLINEから簡単に始めることができ、株式投資をしたことがない初心者の人でも簡単に始めることができる点で人気を集めつつあるのです。
「スマホ投資サービス」と「普通の株式投資」の違いを紹介
スマホ投資サービスと普通の株式投資(ネット証券会社)にはいくつかの違いあります。
一番わかりやすい違いとしては、スマホ投資サービスはスマホのみでのサービスとなり、普通の株式投資ではパソコンとスマホの両方を使うことができるという点です。
他に細かくサービスの内容を見てみると、
- 投資金額
- 取引ツール
- 取扱い銘柄の数
- 手数料
上記ついては大きな違いがあり、投資を始める前に知っておかなければ後々損をする場合があるのです。
ではどのような違いがあるのかを見ていきましょう。
投資金額の違い
普通の株式投資では、基本的に100株からの購入が必要で、1株当たりの株価が高い銘柄の場合には一定の資金が必要となります。
しかしスマホ投資サービスであれば1株から購入することができ、数百円や千円から株式投資を始めることができるのです。
さらにスマホ投資サービスの場合は、個別銘柄での投資以外に投資信託でも数百円から購入が可能です。
つまり普通の株式投資では一定の資金が必要で、スマホ投資サービスでは少額の投資に向いているということになります。
なぜこのようなことが可能なのかというと、仕組みとしてスマホ投資サービスでは「相対取引」という取引制度を活用しているからです。
相対取引については、相対取引とは?メリット・デメリットを株初心者にもわかりやすく解説しますの記事をご覧ください。
つまり、スマホ投資サービスでは証券取引所と取引するのではなく、スマホ投資サービス会社が保有している株を売買している状況なのです。
手数料の違い
普通の株式投資でもスマホ投資サービスでも取引を行えば手数料が発生します。
普通の株式投資であれば1回の取引で50円程度(約定代金による)、スマホ投資サービスの場合は約定代金×0.5%という場合が多いです。
そこで株式取引の結果1万円の約定代金となれば、普通の株式投資の場合は50円、スマホ投資サービスの場合も1万円×0.5%=50円となります。
つまりスマホ投資サービスの場合は、少額投資がメインとなりますが取引の結果約定代金が大きくなるとその分手数料も増えるということになるのです。
取扱い銘柄数の違い
普通の株式投資であるネット証券会社では国内だけでも3,000以上の銘柄に投資をすることができ、米国株をはじめとする海外の銘柄にも投資をすることができます。
しかしスマホ投資サービスの場合、LINE証券で300銘柄程度、One Tap BUYで120銘柄程度しか取り扱っていません。
そのため普通の株式投資では投資ができるのにスマホ投資サービスでは投資ができない銘柄がでてくることがあるでしょう。
ちなみにスマホ投資サービスの取扱い銘柄数については以前よりも増えては来ていますが、知名度が高い企業しか取り扱われていないので投資の幅は狭くなっているのが現状です。
これも、前述のように相対取引でスマホ投資サービス会社が保有している銘柄しか取引ができないためです。
相対取引では、市場に流通しているすべての株を売買できるわけではなく、スマホ投資サービス会社が保有している範囲内での売買になるということを覚えておきましょう。
取引ツールの違い
普通の株式投資ではパソコン用の取引ツールを使い、チャートで自由にトレンドラインを引けたりテクニカル分析を行うことができます。
しかしスマホ投資サービスには普通の株式投資のような取引ツールが無く、単純な株価の推移を表したチャートだけでテクニカル分析を行うことができません。
つまりスマホ投資サービスの場合は、単純に好きな企業の銘柄を買ったり、テクニカル分析以外で企業の株価を予想して投資をしなければならないのです。
スマホ投資サービスは初心者向けの投資ですが、初めからテクニカル分析を行いたい人やチャートを使った取引をしたい人はできないので注意をしておきましょう。
ちなみに普通の株式投資(ネット証券会社)にもスマホ用取引ツールがあり、こちらではテクニカル分析のための指標表示や簡単なトレンドラインなどを引くことができます。
スマホ投資サービスはどんな人が向いている?
ここまでスマホ投資サービスについて紹介してきましたが、では実際にどんな人が向いているサービスなのでしょうか。
それは、少額投資をしてみたい人や投資未経験で株式投資を始めてみたい人です。
スマホ投資サービスの取引ツール(アプリ)は、初心者でも簡単に操作ができるよう作られているので、難しい設定や操作をする必要がなく投資をすることができます。
他にも口座開設の申し込みから取引までスムーズにでき、LINE証券のようにすでにスマホにインストールしてあるアプリから始めることができるので、気軽に投資を始めたいという人におすすめでしょう。
投資で利益を出したい人には普通の株式投資がおすすめ
しかし、実際に株式投資で利益を出したいという人、着実に資産を増やしていきたい人には普通の株式投資の方がおすすめと言えます。
それは、スマホ投資サービスではテクニカル分析を行うことができなかったり、投資金額が増加することで手数料が増えすぎてしまうためです。
取扱い銘柄数が少なく投資をしたい企業の株が無い可能性もあるというのもネックになりますね。
株式投資で利益を出すためには買い玉でポジションを建てる際は株価が上昇する銘柄に投資をする必要があり、上昇する銘柄を予想するためにテクニカル分析は必要不可欠です。
過去の株価から将来の株価を予測するテクニカル分析を行うことができないということは、株式投資で利益を出すことは難しいでしょう。
他の証券会社のチャートを使うなどでもいいかもしれませんが、チャートを確認してそのまま売買できた方が便利ですよね。
普通のネット証券会社であれば、このようなことが可能です。
さらに少額投資ではリターンも少額となるため、大きなリターンを得ようと思うとそれなりの資金が必要となります。その際にスマホ投資サービスでは約定金額に応じて手数料が増えていく仕組みとなっているので、結果的に手数料分損をする機会が多くなるため普通の株式投資の方がおすすめなのです。
まとめ
- スマホ投資サービスは、スマホでの株式投資に特化したサービス
- 初心者で少額投資をしてみたい人向け
- 利益を出したい場合は普通の株式投資がおすすめ
いかがでしょうか。
スマホ投資サービスは簡単に始めることができる投資ですが、株式投資で必要なテクニカル分析ができなかったり、約定代金が増えると普通の株式投資よりも手数料が増えてしまいます。
さらに、せっかく株式投資を始めたのに取扱い銘柄が少ないため投資をしたい企業の株が無いかもしれません。
そのため投資家としての第一歩としては良いかもしれませんが、投資初心者の人でも将来的に株式投資で利益を上げていたい人は普通の株式投資の方がおすすめでしょう。
株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツ
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。