あなたは今、バンドウォークを使いこなして最大限の利益を取りに行きたいと思っていませんか?
ボリンジャーバンドを使おうと思ってみたものの、いまいち使い方がわからない…。
それならまずはバンドウォークから覚えましょう。
バンドウォークがわかれば、株の買い時・売り時もわかるようになります。
今回はそんなバンドウォークの特徴や見極め方を徹底解説。
累計受講者数40万人を超える「株塾」運営者である私たちが、株のプロとしてバンドウォークとの向き合い方をお伝えします。
バンドウォークを使う前に、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
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バンドウォークとは
バンドウォークとは、テクニカル分析の一つであるボリンジャーバンドで出現する形状の一つです。
ボリンジャーバンドの中でも±2σにローソク足が沿っているとバンドウォークであるといえます。
ボリンジャーバンドについては「ボリンジャーバンドって何?株初心者にもわかりやすく解説します」を参考にしてください。
ボリンジャーバンドの±2σに沿っている状態
ボリンジャーバンドの±2σに沿っている状態をバンドウォークと呼びます。
そもそもボリンジャーバンドには1~3σがあり、下記の確率で株価が収まるとされています。
標準偏差 | 価格が範囲内に収まる確率 |
---|---|
±1σ | 約68% |
±2σ | 約95% |
±3σ | 約99% |
そのため、±2σのライン上にローソク足が並ぶということは、それだけ通常より勢いが強いといえるわけですね。
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バンドウォークの2つの特徴
バンドウォークには2つの特徴があります。
- トレンドが発生している
- 長続きの可能性大
それぞれ詳しく解説していきます。
トレンドが発生している
バンドウォークが出現しているということは、トレンドが発生しているということでもあります。
+2σであれば上昇トレンド、-2σであれば下降トレンドです。
ボリンジャーバンドの外側で値動きをするということは、それだけ市場の勢いが強いことを意味します。
バンドウォークをしているから、これは一時的な変動ではなく「トレンドである」と判断できるわけですね。
ただ、必ずしもトレンドが発生するわけではない点に注意しましょう。
長続きの可能性大
バンドウォークが発生している状態は、長続きする可能性が高いです。
トレンドが発生しているのですから、すぐに終わらないのは当然ですね。
しばらく上昇・下降が続くと判断できれば、買うべきか売るべきか考える材料になります。
とはいえ、いつまでもトレンドが続くわけではない点に注意しましょう。
バンドウォークから外れる(±2σのラインから外れる)タイミングで、トレンドが終わると考えられます。
バンドウォークの見極め方
バンドウォークを活用するためにも、見極め方を押さえておきましょう。
バンドウォークの見極め方は以下の通りです。
- レンジ相場をブレイクした
- バンドがスクイーズ(縮小)している
- バンドがエクスパンション(拡大)した
- オシレーターが上下に張り付いている
- 株価に大きな影響をもたらす発表がでた
- 上位足と同じ方向のトレンドが発生した
レンジ相場をブレイクした
レンジ相場をブレイクしたときに、合わせてバンドウォークが発生するケースがあります。
一般的に、レンジ相場をブレイクすると相場は一気にその方向に動いていきます。
レンジ相場の期間が長いほど、ブレイクした際の値動きは大きくなる傾向があります。
それだけ注目する投資家の数が多くなっているわけですね。
レンジ相場をブレイクすれば、一気に値動きが発生しバンドウォークも発生しやすくなります。
バンドがスクイーズ(収束)している
ボリンジャーバンドがスクイーズ(収束)しているときも、バンドウォークが出現する可能性を秘めています。
スクイーズは、相場は買いと売りが拮抗しもみ合い状態となっていることを示します。
その後、一気に相場が変動しバンドウォークが発生する可能性があるのです。
スクイーズが続いているときは、そのあとに発生するバンドウォークに備えておきましょう。
バンドがエクスパンション(拡大)した
ボリンジャーバンドがエクスパンション(拡大)したときに、そのままバンドウォークも発生しやすいです。
エクスパンションはそのままトレンド相場の始まりであり、大きく価格が変動していることを意味します。
ローソク足がボリンジャーバンドを飛び出すほどの勢いで広がっていれば、エクスパンションが始まるきっかけとなります。
エクスパンションが発生した場合は、その後バンドウォークになるかどうか注目しておきましょう。
オシレーターが上下に張り付いている
オシレーターが上下に張り付いているときも、バンドウォークのサインといえます。
相場の過熱度を測るオシレーター系の代表的指標であるRSIで見てみましょう。
RSIでは、その銘柄が買われすぎか売られすぎかを測る指標です。
そのRSIが、上に張り付いているときにバンドウォークも発生してくる可能性が高いのです。
RSIが上に張り付いているということは、それだけ数値が高い、買われすぎていることを示します。
逆に下に張り付くときは、売られすぎを示し、下げ相場のバンドウォーク発生へとつながるわけです。
バンドウォークとセットで出現しやすいと覚えておきましょう。
株価に大きな影響をもたらす発表がでた
株価に大きな影響をもたらす発表がでたときも、バンドウォーク発生のきっかけとなります。
そもそもバンドウォークは、いわゆるトレンドが発生している状態です。
株価にプラスとなる発表があれば、株価上昇のトレンドが発生します。
逆にマイナスとなる発表があれば、株価下落のトレンドにつながります。
そうなれば、バンドウォークも発生するきっかけになるわけですね。
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上位足と同じ方向のトレンドが発生した
上位足と同じ方向のトレンドが発生しているときは、バンドウォークも発生しやすいといえます。
上位足とは、より長い期間のローソク足のこと。
日足であれば、週足・月足が上位足といえます。
こちらの例でいえば、日足でバンドウォークが発生し、上位足である週足でもバンドウォークが発生しています。
上位足でも上昇トレンドが発生しているわけですから、トレンドが継続してバンドウォークとなる可能性も高くなるわけですね。
バンドウォークが発生したら順張りに特化
バンドウォークが発生した場合は、順張りに特化することをオススメします。
順張りとは、相場の流れに従って取引をすることです。
買いが多く上昇トレンドにあるときは自分も買い、売りが多く下落トレンドにあるときは自分も売りにすることを順張りというわけです。
バンドウォークが発生しているということは、市場が今トレンド相場ということですから、トレンドに合わせて順張りをすれば利益を狙いに行けますね。
トレンドが出ているときの逆張りは危険
トレンドが出ているときの逆張りは危険なのでやめましょう。
バンドウォークが終わるタイミングを事前に見極めて逆張りをする必要があるため、かなり難易度が高いです。
またボリンジャーバンドだけでは逆張りに必要な情報は集まりにくいため、他の指標も参考にしなければなりません。
「皆が買っているときに売り」「皆が売っているときに買い」という逆張りはバンドウォークとの相性は良くないのです。
順張りと逆張りはどちらがいいの?株初心者にもわかりやすく解説します
順張りの具体例
実際に順張りをして利益を狙う具体例を紹介します。
日本和装HLDGS(2499)の例です。
ボリンジャーバンドがスクイーズしている状態から、エクスパンションしたタイミングでバンドウォークの兆しが見えます。
今後バンドウォークが続いていくと予想し、株価上昇をするだろうと順張りで買いを入れます。
結果、予想取りバンドウォークが出現し、そのバンドウォークが終わったタイミングで売ると、356円から382円までの値上がり分が利益となります。
1株であれば+26円ですが、100株なら+2,600円、1,000株なら+26,000円の利益です。
だましにあったバンドウォーク失敗例
バンドウォークは必ずしも出現するわけではないですし、継続するとも限りません。
実際にだましにあったバンドウォークの失敗例を見てみましょう。
ヤマダホールディングス(9831)の例です。
バンドウォークが始まると予想して、買いを入れたとします。
しかし実際の値動きは下記の通りでした。
予想とは反して、逆側の値動きをしていることがわかります。
上昇トレンドだと予想したのに、むしろ大きく値下がってしまった結果になったわけですね。
バンドウォークを活用するのであれば、こういったダマシに注意しなければ大きな損失を抱えることになります。
日足だけでなく、週足・月足でも見てみてバンドウォークかどうか見極めつつ、他の指標も併用して分析するようにしましょう。
移動平均線にローソク足の形状、RSIなどテクニカル指標は他にもたくさんあります。
相場式技術もぜひ活用してみてくださいね。
【相場式株技術用語】下半身・逆下半身とは?株初心者にもわかりやすく解説します
まとめ
バンドウォークはトレンドを見極めるのに役立ちます。
その一方で、100%頼り切ってしまうと大きな痛手にあってしまうことも。
バンドウォークだけでなく、他のテクニカル手法も合わせて使えば、より分析の精度は高まります。
練習を重ねて、日々技術を磨くことが重要ですよ。
株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツ
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。