トリプルボトムとはどういうシグナルなのか、特徴や売買タイミングを知りたいと思ってはいませんか?
安値圏に出現するトリプルボトム、上手く売買できれば利益を狙えるシグナルです。
しかし、トリプルボトムをきちんと理解していなければ、値動きを読み間違えて損をしてしまうことも。
そこで今回は、トリプルボトムの基本から実際の活用方法までを徹底解説。
アジア最大の投資塾である「株塾」を運営している私たちが、株のプロとしてトリプルボトムの使い方をお伝えします。
まさに今トリプルボトムらしい形を発見している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
トリプルボトムとは
トリプルボトムは、下降から上昇トレンドに転換するシグナルです。
買いを入れることで、利益を狙える可能性があります。
もちろん100%上昇するとは限りませんから、きちんと分析しておけると安心です。
チャート上では安値圏に出現し、底を打つようにして、反発し上昇していくわけですね。
トレンド転換のシグナル
トリプルボトムはトレンド転換のシグナルです。
下降トレンドが続いているときに出現し、上昇トレンドへと切り替わるきっかけとなります。
すでに空売りで保有している場合は、城主してしまう前に手仕舞うタイミングだとも言えますね。
何回も下降をするものの、そのたびに押し返されるように上昇、最終的には下降できずに上昇トレンドが始まる形です。
3つの安値(谷)と2つの高値(山)からなる
トリプルボトムには、3つの安値(谷)と2つの高値(山)があります。
注意しておきたいのが、3つの安値はほぼ同じ価格、2つの高値もほぼ同じ価格ということです。
高値と安値にそれぞれラインを引くことができ、ネックライン・レジスタンスラインと呼ばれています。
レジスタンスラインは、その名前の通り、下がる勢いに対して抵抗しているラインです。
ネックラインを抜けるかどうかで、トリプルボトムが完成するかどうかが決まります。
安値圏で出現
トリプルボトムは、安値圏で出現します。
安値圏かどうかは、これまでの値動きを分析してみましょう。
もし安値圏で出現しているのであれば、トリプルボトムである可能性は高いです。
安値圏でない位置で出現しているときは要注意。
トリプルボトムとはならずに、上昇ではなく下降トレンドになってしまう危険があります。
実際の例
実際にトリプルボトムがどのように出現するのか見てみましょう。
上図は、ジェイリース(7187)のチャートです。
2023年の10月から12月にかけて、トリプルボトムが形成されています。
その後、上昇トレンドが始まっていることがわかりますね。
正しいタイミングでトレードができれば、利益を狙える局面です。
トリプルボトムと反対のパターン「トリプルトップ」
トリプルボトムとは反対のパターンとして、「トリプルトップ」もあります。
3つの高値(山)と2つの安値(谷)からなるパターンです。
上昇トレンドから下降トレンドへ切り替わるシグナルであり、高値圏で出現します。
トリプルボトムとは正反対のシグナルとして覚えておきましょう。
トリプルボトムをチャート上から見つける流れ
トリプルボトムをトレードで活用するためにも、チャート上から見つける流れをマスターしましょう。
重要になるのが、連続した下降トレンドと、ダブルボトムです。
連続した下降トレンドを探す
トリプルボトムを探すときは、連続した下降トレンドを探しましょう。
また安値圏で上昇と下降を繰り返している形も要チェック。
ジグザグとした値動きをしているときは、トリプルボトムになる可能性があります。
それらしいチャートを見つけたら、トリプルボトムとして当てはまるかどうかチェックしていってください。
トリプルボトムに近い形状である「逆三尊」であれば、ツールで絞り込めるものもあるため、そこから探していくのもオススメです。
ダブルボトムを探す
トリプルボトムを探すなら、ダブルボトムを探すのも一つの手です。
そもそもダブルボトムから谷が一つ増えるとトリプルボトムになりますよね。
ダブルボトムに近い形を見つけておけば、そこからトリプルボトムに発展する可能性があります。
ダブルボトムであればチャート形状検索できるサイトもあるため、簡単に検索することができますよ。
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トリプルボトムの売買タイミング
トリプルボトムで利益を狙うなら、売買タイミングがとても重要です。
いつ買っていつ売るのか、どちらかでも間違えば、損をしてしまう可能性があります。
適切な売買ができるように、タイミングをマスターしておきましょう。
ネックラインを越えたら買い
トリプルボトムで買いを入れるタイミングは、「ネックラインを越えたら」です。
これまでネックラインに当たっては反落していたにも関わらず、それを超えるということは、買いの勢いが強くなっている証拠。
上昇トレンドが始まる兆しといえるわけです。
ネックラインを超えたところでトリプルボトムの完成ですから、買うタイミングを逃さないようにしましょう。
谷からネックラインまでの値幅と同じ上昇で売り
手仕舞いをするタイミングですが、谷からネックラインまでの値幅と同じ上昇幅で売るのがオススメです。
利益を狙いすぎると、結局何も得られず終わることは珍しくありません。
事前に売るタイミングを決めておけば、逃さず利益を取りに行けますね。
トリプルボトムの谷が深ければ深いほど、狙える利益の幅も広くなりますよ。
直近の値動きを意識しつつ売り
手仕舞いをするタイミングとしてもう一つおすすめなのが、直近の値動きを意識することです。
価格がもみ合っている部分、直近の高値は上げ止まりやすい価格帯。
上昇トレンドが終わってしまう可能性を踏まえて、そこで売りを入れるわけですね。
チャートを分析して、どれくらいまで上昇するか見極めましょう。
トリプルボトムの注意点
トリプルボトムにはいくつか注意点があります。
大きな損失を避けるためにも、注意点を押さえておきましょう。
出現位置に注意
トリプルボトムの出現位置に注意しましょう。
安値圏ではない場合、上昇せず再度下降してしまう可能性があります。
トリプルボトムが安値圏に出現しているかどうか、必ず確認しておきましょう。
安値圏かどうかわからない場合は、無理せずトレードしないことをオススメします。
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ネックライン付近では損切も意識すること
ネックライン付近では、損切も意識しておきましょう。
トリプルボトムが完成したとしても、ネックラインを越えてすぐ下がってしまい、下降トレンドが始まってしまうこともあります。
その場合、いかにすばやく損切りできるかがカギを握ってくるのです。
「このラインに来たら損切りする」と事前に決めておくのがオススメ。
思わぬ値動きをしたときは、なかなか冷静でいられないもの。
あらかじめ損切りラインを決めておき、必ずそれを守るようにしましょう。
買ってから下がっても焦らない
トリプルボトムを確認して、ネックラインを超えたタイミングで買って、一時的に再びネックラインまで下がってしまうこともあります。
その場合は、焦らず待つようにしましょう。
再び上昇トレンドが始まる可能性はあるのです。
損切りラインまで来たら損切りをすると決めておいて、一時的な下げにも耐えられるようにしておきたいですね。
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まとめ
トリプルボトムは、上昇トレンドが始まるきっかけとなるシグナルです。
正しい売買タイミングを抑えつつ、注意点を忘れずトレードができれば、利益を狙える可能性は高くなります。
なんとなくで買いを入れずに、損切りラインはどこなのか、どこで利益確定するのか考えたうえでトレードするようにしましょう。
他にもさまざまな指標やシグナルがありますから、トレードに活用するためにも日々勉強することを忘れないでくださいね。
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