「そもそも金融って何?」
「お金の話って何となく難しそう…」
「金融」という言葉は日常的に使われますが、その意味や仕組みを正しく理解できているでしょうか?
たとえば、「金融」という言葉は何の略ですか?
そう聞かれても、答えられる人は多くないかもしれません。
今回の特集では「お金の難しい話は分からない」という人にも分かりやすいよう、金融のキホンについて詳しく解説します。
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金融とは「資金の融通」
世の中には、お金が余っている人と、お金が足りない人がいます。
普段はお金に困っていなくても、マイホームを買うためにお金が必要になる場合もありますよね。
個人だけでなく企業でも、例えば新しい工場を建設するために、設備投資資金が必要になる場合があります。
そこで利息を支払うことを条件として、お金が足りない人が、お金が余っている人からお金を貸してもらうことがあります。
銀行などの金融機関がこの「お金の橋渡し」をすることを、「資金の融通」といいます。
これを略して「金融」と呼ぶのです。
金融とは「資金を融通」することなのですね。
金融はなぜ必要なのか
では私たちの生活において、金融はなぜ必要なのでしょうか。
もし金融の仕組みがなかったとしたら、お金が足りない時に借りることができず、必要なものが買えなかったり、やりたいことを諦めなければならなくなるでしょう。
さらに個人だけでなく、企業や国の事業にも影響が出てしまいます。
企業が生活に必要な製品をつくるための工場を建てられなかったり、国は道路や橋といった生活に欠かせないインフラを整備するための資金を調達できなくなってしまうでしょう。
金融は消費活動だけでなく、企業や国の発展、そして便利で平和な社会のために欠かせないものなのです。
直接金融と間接金融
金融には「直接金融(Direct Finance)」と「間接金融(Indirect Finance)」の2種類があります。
直接金融の代表的な直接金融の商品としては、「株式」や「債券」が挙げられます。
直接金融は、お金を必要とする企業や国、地方自治体が、自ら株式や債券を発行することによって、株式などを購入する個人から直接資金を調達する方法です。
直接金融では、証券会社が投資家と株式や債券の発行体(企業や国、地方自治体)の間を仲介する役割を担います。
いっぽう間接金融は、お金を必要とする企業が、銀行などの金融機関からお金を借りて資金を調達する方法です。
代表的な間接金融の商品が、私たちの生活でもおなじみの「銀行預金」です。
銀行を通して、個人などの銀行預金を間接的に借りるため「間接」金融と呼ばれるわけですね。
メリットとデメリット
ではお金を貸す方の立場としては、直接金融と間接金融では、どちらのほうが良いのでしょうか。
直接金融の場合、もしお金が返ってこない場合のリスクは投資する個人が負わなくてはなりません。
ただしリスクがある分、投資する側の収益性は一般的に高くなるというメリットがあります。
いっぽう間接金融の場合は、貸したお金が返ってこないリスクは銀行が負ってくれます。
もしお金を貸した企業が倒産したとしても、銀行が破綻しない限りは預金者の預金は保護されるというメリットがあります。
ただし間接金融のデメリットは、直接金融に比べ収益性が低くなることです。
近年の日本は超低金利時代にあり、銀行に預金しても、その金利は定期預金でも せいぜい0.1%〜0.2%程度にすぎません。
金利0.1%であれば、100万円を預金して1年後に、たったの1,000円しか利息が付かないのです。
まとめ
金融とは、お金に余裕のある人のところから、お金が足りない人のところへ、「お金を融通する」仕組みです。
金融は経済において欠かせない仕組みであり、「経済の血液」と呼ばれることもあるほどです。
個人の消費活動はもちろん、企業や国の発展にも重要な役割を担っています。
金融には、預金者からお金を借りて必要な人に貸し出す「直接金融」と、お金が必要な相手に直接お金を出資する「間接金融」の2種類があり、それぞれメリットとデメリットがあるのです。
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。