近年日本でも、働き方改革が進む中でフリーランスを選択する人が増えてきました。
会社員の方からしたら「好きな時間に働けて自由でいいな」という理由で憧れる人も多いのではないでしょうか。
フリーランスは会社や団体に属さず、自分の実力やスキル次第でしっかりと稼ぐことができます。
中には一定の収入を維持しつつ、日本を出て世界中を旅しながら自由な暮らしを送ることを可能にしている方もいます。
しかし、働くも休むも自由な選択ができる一方で、収入が安定せず苦労している方も多いのが現状です。
クライアントと仕事の契約をしているフリーランスは、クライアントの業績や意向次第で簡単に仕事が無くなってしまう事もあります。
日々の暮らしの中で、お金にまつわる不安がストレスとしてかなり負担になっている人も多いのではないでしょうか。
特に老後に関しては国民年金にしか加入していない個人事業主は非常に不利であり、しっかりと資産形成をしていなければ老後破綻の道をたどる可能性があるでしょう。
未来を見据えれば、収入が安定しないフリーランスだからこそ会社員よりもしっかりとした資産形成が必要となります。
そこで今回は、フリーランスだからこそ資産形成のために株式投資を始めるべき理由をご紹介します。
この記事でわかること
- Time is money(時は金なり)の本当の意味
- フリーランスだからこそ資産形成の必要性
- フリーランスは株式投資をしやすい環境にある
フリーランスの時間とお金の関係性
これまで勤めていた企業からフリーランスに転換される方の理由は様々あると思います。
「時間に縛られたくない」
「好きな時間に仕事がしたい」
「会社での人間関係に疲れた」
「ひとりで仕事するのが好き」
確かに自分の時間は確保できたでしょう。
しかしお金の面ではどうでしょうか。
クライアントから受注した仕事を期限内に納品することができれば、きちんと報酬がもらえる仕組みですよね。
しかしここでひとつ問題になってくるのが、そのクライアントからの仕事がいつまでも継続するわけではなく、仮に無くなってしまい最悪の場合は収入が0になるという側面を持っていることです。
最近ではクラウドソーシングサービスがある程度普及をして来たため、仕事を探しやすくなり安定して受注している方もいらっしゃると思います。
しかし、受注した仕事が継続するかどうかや、収入が安定しないことへの不安は付きまとってくるのです。
Time is money(時は金なり)の本当の意味
「タイムイズマネー」と「時は金なり」いうことわざを聞いたことがあると思います。
このことわざ、アメリカで発祥した「Time is money」を語源として、日本語に翻訳したのが「時は金なり」だということをご存じでしたでしょうか。
1748年にアメリカの政治家であり資本主義の父とも呼ばれるベンジャミン・フランクリンさんが、若い社会人に向けたアドバイスとして広まったのが始まりです。
普段日本人がこの言葉を使う時は「時間はお金では買えない」「時間はお金に変えられないぐらい大切なもの」などという意味合いが強いのではないでしょうか。
しかしTime is moneyの本当の意味は、「時間を無駄に使えば、その分だけ稼げたはずのお金が手に入らない」なのです。
要は、「時間の損失=利益を得る機会損失」ということです。
現代では時間にフォーカスしがちですが、ベンジャミンさんは利益にフォーカスを当てていたことが分かりますね。
ちなみにベンジャミン・フランクリンさんはアメリカの100$札に載っている方です。
自分の労働や休暇がそのまま収入に直結しやすい
フリーランスはクライアントからの仕事を受注している限り、自分の働いた分もしくは納品した成果分だけの報酬を受け取ることができます。
休日や休暇も自由に設定することができますが、その分仕事をしないと当然ながら収入が減少します。
つまり、自分の労働と休暇がそのまま収入に直結しているということです。
まさにTime is moneyと言えます。
会社員が体調不良で休暇を取ったとしても傷病手当など会社が加入している健康保険等である程度の補償がありますが、フリーランスが同じように休暇を取らなければならない場合には、否が応でも収入が減少してしまうのです。
このようにフリーランスは自由に働けるという側面がありますが、その反面に自由がゆえに仕事をきちんと管理しなければ収入を維持し続けることができないという点があるということをきちんと理解しておきましょう。
フリーランスだからこそ老後の資金や何かあった時のために資産形成が必要
会社員でも老後や今後の生活のために資産形成が必要と言われる現代、収入が安定しないフリーランスはさらに資産形成が必要という現実があります。
年金に関しても会社員は国民年金と厚生年金を受け取ることができますが、フリーランスは国民年金(令和2年度は約65,000円)しか受け取ることができないため老後の収入に期待をすることができません。
もし老後に対してフリーランスが何も対策をしなかった場合は、最悪の場合に老後破綻の可能性も高くならざるおえません。
ましてや働き盛りの間に起きた突然の事故や病気により、長期休暇が原因で仕事が無くなる時のことも考えて、生活ができるだけの預貯金を常に貯めておく必要があるのです。
これまでのことを踏まえ、フリーランスだからこそ今から資産形成をはじめるべきであり、そのためには株式投資がおすすめとなる理由をこれからお伝えします。
ちなみに株式投資には、自身でトレードを行い利益を得る方法と配当金により利益を得る2つの方法があります。
今回は自身で株のトレードを行い利益を得る方法について紹介をしていきます。
株式投資の利益は税金上有利であり損失を繰り越すことができる
まずフリーランスが株式投資をはじめると、副業としての収入を得ることができます。
株式投資での利益は投資資金やトレード技術によって得られる利益は異なりますが、自分の本業とは別の収入をしっかりと得られるようになります。
確定申告の際も、株で得た利益は自分の本業による収入と合算するのではなく、申告分離課税として一律20.315%(所得税および復興特別所得税15.315%+住民税5%)の納付となるため累進課税ではなくなり、大きな利益を得たとしてもお得なのです。
もちろん、株式投資はいきなり利益を出せるとは限らないため、初年度は損失を出してしまうかもしれませんが、損失は3年間繰越を行うことができその間で得た利益と相殺を行うことが可能です。
株式投資での損失を本業の収入と相殺を行うことはできませんので注意してください。
フリーランスが株式投資をはじめるということは、副業による収入を得られるというメリットを持ちながらも、税金面でも株式投資による利益はお得になるということです。
自由に時間が使えるフリーランスだからこそ、株の勉強をして株式投資で稼ぐ
株式投資は株式市場が開催している平日の午前9時~午後15時の間(11時半~12時半は昼休憩)に投資を行うことができます。
ただし、あくまでも副業として株式投資をおこなうのであれば、ザラ場(簡単に言えば取引時間のこと)ではトレードをしないことをおすすめします。
なぜならプロの株トレーダーではないからです。
株式投資のみで稼いでいくには相当の努力と勉強が必要になります。
フリーランスとして働くために、そのスキルを磨いてきたのと同じで、株も技術を磨かなければ勝てるようにはなりません。
安直に仕事を辞めて、株のトレードだけで食べていこうなどとは決して思わないでください。
あくまでも最初は副業として、未来の資産形成のために株式投資に挑戦することをおすすめします。
ザラ場については【相場流】なぜザラ場は見ない方がいいのか。実例をもとに解説しますにて解説しています。
まずは会社員より時間が作りやすいフリーランスの特性を生かして、トレードの勉強に充てる時間を作ってみましょう。
勉強方法については株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツを参考にしてみてください。
まとめ
- フリーランスは収入面で不安定になりやすい
- 年金や収入が安定しないので、いざという時のために資産形成は必須
- 自由に時間を作り出すことができるので株式投資に向いている
いかがでしたでしょうか。
フリーランスの中には自分の仕事で精一杯という方もいるかもしれませんが、資産を形成しておくことは必ず行っておくべきことであり、その一歩として株式投資はおすすめです。
他にもフリーランスの方は自分で確定申告を行っている場合が多いので、会社員が悩みとなる税金に関しては問題とならないでしょう。
そして株式投資で利益を出すためには株の勉強が必要となりますが、これまでご自身のスキルを磨いてきたフリーランスの方であればスキルアップに時間が必要なのは理解されていることでしょう。
ぜひ、少しでもお金の不安を解消するために株式投資を検討してみてはいかがでしょうか。
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著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。