初めは誰もが試行錯誤しながら始める株式投資。
株の中級者へとステップアップしたものの、思うように利益が伸びなかったり、手痛い損失を出してしまったりすることはありませんか?
実は、初心者を脱した直後こそが最も危険な「魔の時間帯」です。
本記事では、株の中級者が陥りがちな罠を実例とともに徹底解説します。
結論から言えば、「過去の成功体験への固執」を捨て、「相場に左右されない正しい技術(テクニカル分析)」を習得することが、安定して勝ち続ける唯一の道です。
この記事を読めば、今の伸び悩みの原因が明確になり、自信を持って次のステップへ進めるようになります。

株式投資を始めて数ヶ月から1年、いくつかの銘柄で利益を出せるようになると「自分には才能があるかもしれない」という自信が芽生えます。
しかし、この自信こそが中級者をどん底に突き落とす最大の要因です。
初心者のうちは慎重だった取引が、中級者になると「自分流」の解釈が加わり、根拠の薄い予測に頼るようになります。特に以下の3点は、多くの中級者がハマる落とし穴です。
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確証バイアス: 自分の予測に都合の良いニュースばかりを集めてしまう。
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損切りの遅れ: 「今まで勝てていたから、待てば戻るはず」という根拠のない期待。
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資金管理の甘さ: 自信があるからと、一度に投じる資金(ロット)を増やしすぎる。
初心者は「運」で勝てることがありますが、中級者はその「運」を「実力」と勘違いしてしまいます。
マーケットの状況が変わったとき、技術のない中級者は一気に資金を溶かしてしまいます。長期的に稼ぐには、感情を排除した「再現性のある技術」が必要です。
株の中級者が陥りがちな失敗その1.自分の投資スタイルにこだわる
失敗例として最初にご紹介するのは、大手メーカーで経理課長を務める大野さん(45歳)のケースです。
大野さんは経理の仕事をしていて財務分析が得意なことから、企業の財務分析によって投資する銘柄を判断する「ファンダメンタル分析」を活用して株取引で稼ごうと考えました。
専門書なども参考にしながらファンダメンタル分析を実践し、株式投資を始めるとすぐに期待以上の利益を得られるようになったのです。
「さすが経理課長としても優秀な俺は、株でも簡単に稼げる」と大野さんは自画自賛し、資金をどんどん注ぎ込んで株を買い集めました。
しかし1年ほど経ったころ、突然保有銘柄がそろって下落し始めました。
大野さんが株を始めたときはたまたま好景気の波が押し寄せており、上昇傾向にある銘柄がほとんどだったのですが、景気が悪化し株価が下落トレンドに突入してしまったのです。
しかしそれに気づかない大野さんは、損失を取り戻そうと今まで以上に時間をかけてファンダメンタル分析に没頭し、業績の良い企業の銘柄を購入していきました。
しかし不景気ムードで不安に駆られた投資家によって、業績が良くても株はどんどん売られてしまいます。
膨れ上がっていく損失を前に、大野さんはもうどうすれば良いか分からなくなってしまいました。
株式投資のスタイルは何がいい?初心者におすすめのトレードスタイルをご紹介
株の中級者が陥りがちな失敗その2.あれもこれもと手を出す

続いてご紹介するのは、食品会社に勤めるキャリアウーマンの沙織さん(32歳)のケースです。
沙織さんは付き合っていた恋人と別れてしまい、一人でも生きていけるようにと給料以外にも収入の柱を作りたいと考えるようになります。
同じ会社の先輩である奈々子さん(45歳)に相談すると、株式投資を薦められました。
奈々子さんは株で成功して高級マンションを現金で一括購入しており、沙織さんは憧れの奈々子さんに株取引の方法を教えてもらうことにしたのです。
初めのうち沙織さんは奈々子さんからすすめられた通り、数日から数週間の頻度で売買を行う「スイングトレード」を実践していました。
奈々子さんからおすすめされた銘柄を売買していたこともあり、沙織さんは順調に株で稼ぐことができるようになりました。
嬉しくなった沙織さんはもっと株で稼ぎたいと、ネットで著名な投資家のブログを検索して読みあさりました。
するとデイトレードで1億円以上稼いだという投資家のブログを見つけ、沙織さんもさっそくマネします。
さらに別のブログでは値動きの激しいバイオ株で稼いだという主婦の話を知り、バイオ株も購入しました。
しかしキャリアウーマンとして毎日仕事に忙しい沙織さんは、平日の日中にずっとトレード画面を見ているわけにはいかず、デイトレードで負ける日が続くようになりました。
さらにある平日の昼間、保有していたバイオ株で治験が失敗したというニュースが報道され、あっというまに連日のストップ安になってしまったのです。
会議中でニュースを見ることができなかった沙織さんは、バイオ株を売るのが間に合わず大きな損失を抱えることになってしまいました。
長期的に稼ぐために必要なポイント
大野さんと沙織さんの失敗に共通する点として、ある程度株取引で経験を積み自信を付けたことで自分の能力を「過信」してしまったことが挙げられるでしょう。
自分のトレードに自信を持つことは悪いことではありませんが、株取引で利益を出すためにはそのトレードが「正しい株技術」に基づいている必要があります。
確固たる根拠に基づいて取引ができれば、沙織さんのように手あたり次第銘柄に手を出さなくても、限られた銘柄で確実に利益を出すことが可能となるでしょう。
間違ったトレード手法でもマーケットの状況が良ければ、まぐれで利益が出ることもありますが、マーケットの状況が悪くなればあっというまに損失を抱えてしまう恐れがあります。
実は初心者でも中級者でも上級者でも稼ぐために必要なポイントは変わらず、「正しい株技術」を習得してそれを実践するということなのです。
具体的には株価のチャートを分析して値動きを予測する「テクニカル分析」という手法が役に立つでしょう。
テクニカル分析についてはテクニカル分析とファンダメンタルズ分析とは?それぞれのメリット・デメリットを解説しますの記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
チャートの分析によって売買のタイミングを図るので、株価が下落傾向にあるときでもそのトレンドを把握して「売り」を入れることで稼ぐことができます。
テクニカル分析を活用すれば、マーケットの状況に左右されず長期的に稼ぐことができるのです。
株式投資においては、正しい手法をもとに正しい勉強を積み重ねることが必要になります。
勝ち続ける投資家になるための3ステップ学習法
「正しい株技術」を身につけるといっても、闇雲に勉強すれば良いわけではありません。
中級者こそ、基礎に立ち返ったシステマチックな学習が必要です。
1. ローソク足と移動平均線の本質を理解する
単なる形ではなく、その背後にある「買い手と売り手の攻防」を読み取ります。
2. 自分だけの「鉄板パターン」を1つ作る
あれこれ手を出さず、特定のチャート形状(例:押し目買い、ブレイクアウト)が出た時だけエントリーする訓練をします。
3. 検証と記録の徹底
全てのトレードに根拠を書き残し、失敗したときは「手法のミス」か「ルールの無視」かを分析します。
中級者が最短で上級者になるコツは、「やらないこと」を決めることです。
得意な形以外はスルーする勇気を持つことで、勝率は飛躍的に高まります。
相場は逃げません。確実性の高い場面まで待てる技術こそが、本物のプロの技術と言えるでしょう。
株式投資の中級者によくある質問(Q&A)
Q1. 中級者ですが、最近急に勝てなくなりました。相場が自分に合わなくなったのでしょうか?
A1. その可能性は高いです。
多くの初心者が利益を出せるのは「上昇相場」のおかげであることが多いです。相場にはサイクルがあり、上昇・下落・横ばいを繰り返します。
今のあなたは「上昇相場の手法」しか持っていないのかもしれません。
下落トレンドやレンジ相場でも通用するテクニカル分析を学ぶことで、どのような状況でも利益を残せるようになります。
Q2. テクニカル分析を勉強し始めましたが、指標が多くてどれを使えばいいか分かりません。
A2. まずは「移動平均線」と「出来高」だけで十分です。
複雑なインジケーターを組み合わせるほど、判断が鈍ります。
まずはチャートの基本である移動平均線でトレンドを把握し、出来高で市場の熱量を測ることから始めてください。
シンプルな手法ほど、応用が効きやすく再現性が高いものです。
Q3. 損切りが大事だと分かっていても、どうしても実行できません。
A3. 損切りを「失敗」ではなく「経費」と捉え直しましょう。
どんなプロでも100%勝つことは不可能です。損切りは次の大きなチャンスを掴むための「資金を守る作業」です。
エントリーする前に、あらかじめ逆指値注文(損切り注文)を入れておき、感情が入る隙をなくす仕組み作りをおすすめします。
まとめ
株の中級者が伸び悩むのは、決して才能がないからではありません。
「慣れ」による過信と、マーケットの状況変化に対応できる「技術」の不足が原因です。
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自分のスタイルに固執しない: 財務分析だけでなく、チャートの動きに従う柔軟性を持つ。
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手法のつまみ食いをやめる: 自分の生活リズムに合った、再現性の高い手法を一つ極める。
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正しい学習を継続する: 運ではなく、テクニカル分析に基づいた「勝つべくして勝つ」トレードを目指す。
経験を積んだ今のあなたなら、正しい技術を少し加えるだけで、結果は劇的に変わるはずです。
株式投資は、一生涯続けられる技術職のようなもの。
一時的な勝ち負けに一喜一憂せず、着実にスキルを積み上げて、盤石な資産形成を実現していきましょう。
当サイトでは、中級者が最短で上級者になるためのテクニカル分析のコツを多数公開しています。ぜひ他の記事も参考に、あなたの投資スキルをアップデートしてください。
カップウィズハンドルとは?株価上昇を見極めて買いを入れる方法

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。






