主婦の方の中には、コツコツと「へそくり」を貯めているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
夫など家族には内緒にしているけど、実はへそくりを貯めて趣味を満喫しているという方もいらっしゃるかと思います。
タンスの中に隠したり秘密の口座に隠しておいたり、人それぞれかと思いますが、多くの主婦の方がへそくりを貯めているようです。
明治安田生命が2018年に行ったアンケート調査によれば、20代~50代のへそくりの平均金額は約62万円となっています。
夫が約50万円に対し妻は約74万円と、主婦のへそくりは夫の約1.5倍近く貯められているということも分かりました。
年代別では、40代では約4倍、50代では約2.3倍も妻のほうが多くへそくりを貯めているというのも面白いデータですね。
へそくりの目的としては「いざというときのため」が多く、「趣味のため」「将来のため」という声も聞かれました。
それなりの金額が投入されているへそくりですが、実はへそくりにはデメリットもあります。
今回はへそくりのデメリットと、へそくりよりも投資に回した方がいい理由について考察します。
この記事でわかること
- へそくりに潜むデメリット
- へそくりよりも投資に回した方がいい理由
へそくりに潜むデメリットとは
へそくりは家族に内緒で家の中に隠したり、こっそり作った銀行口座に預金する場合が多いと思います。
誰にも知られず隠しておけばいざという時に使えて安心、という安心感がへそくりの根強い人気の理由でしょう。
しかし家の中に隠すいわゆる「タンス預金」は、盗難や災害により無くなってしまうリスクがあります。
最近では、日本列島を襲う台風などの被害も大きく、家の中に隠しておくことは安心とは言えないでしょう。
どこに置いたか忘れてしまったり、うっかり捨ててしまうこともあるかもしれません。
さらに、へそくりの思わぬ盲点が「相続税」です。
専業主婦の方が生活費の中からコツコツと貯めたへそくりは、元となるお金を稼いだ夫が亡くなった場合に夫の財産とみなされ相続税の対象となります。
申告しなくてもバレないだろうと軽い気持ちで申告せずにいると、税務署からペナルティを課せられてしまう場合もあるのです。
富裕層は相続税についてしっかりと対策している場合が多いですが、一般家庭ではあまり意識していない場合も多く税務署は目を光らせています。
生前に夫から妻に正式に贈与された財産であれば相続財産とみなされませんが、それはもはやへそくりとはいえませんね。
へそくりよりも投資に回した方がいい理由
へそくりのデメリットについてご紹介しましたが、もうひとつ忘れてはならないのがインフレ対策です。
モノやサービスの価値というのは、時間とともにゆるやかに値上がりしていきます。
自分が子供の頃よりも、今のほうがモノやサービスの値段が高いと感じませんか?
日本政府は、インフレターゲットとして毎年2%の物価上昇を目標としています。
今年100円で買えた缶コーヒーは、1年後には102円払わないと買えないということです。
タンス預金の場合はお金をただ置いておくだけなので、もちろん1円も増えません。
銀行預金の場合でも、低金利の現代では雀の涙ほどの金利しかつきません。
安心感から行っている人が多いへそくりですが、実はその価値は時間と共に目減りしていっているのです。
ではせっかくの大切なお金の価値が減ってしまわないようにするには、どうすればよいのでしょうか。
それはお金を投資に回すことです。
へそくりをもとに投資を行えば、資産を効率的に増やすことが可能になります。
もし株式投資で今のへそくりを何倍にもすることができたら、嬉しいですよね。
ただ、株式投資にはリスクもあります。
初心者の方がいきなり手を出すと痛い目を見ることになるでしょう。
詳しくは、主婦が株を始める際の注意点とは?主婦向け・株の始め方の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
まとめ
- へそくりは盗難や紛失のリスクがあるほか、相続税の盲点となり税務署のペナルティを課される恐れもある
- インフレにより価値が目減りするへそくりよりも、へそくりを元手に投資をする方が資産を増やすことができる
いかがだったでしょうか?
せっかくの大切なへそくりは大切に増やしたいですよね。
よく分からないまま投資に手を出すと、損失が生じてせっかくの大切なお金を無くしてしまう可能性もあり非常に危険です。
確実に株で利益を出すためには、正しい株技術を習得することが欠かせません。
当サイトでは、株価チャートを分析して株価の値動きを予測するテクニカル分析などを中心に、株取引に役立つ情報を多くご紹介していますので、ぜひチェックしてみて下さい。
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。