スイングトレードの銘柄の探し方|流動性の見方・スクリーニング例を初心者向けに解説

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スイングトレードに適した銘柄の探し方を押さえて、利益を出したいとは思っていませんか?

スイングトレードで株を始めたものの、どうにも利益が出ない…。

もしかすると、銘柄の探し方が間違っているかもしれません。

本記事では、スイングトレードにオススメの銘柄がどういうものなのか、トレンド転換の“兆候”やスクリーニング条件例など、初心者でも利益を目指せるよう解説します。

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ファンダバナーBコミさん  
目次

スイングトレードに適した銘柄の特徴

最初に「どんな銘柄を見にいくか」を絞ると、後工程が安定します。

ここでは流動性の相対評価と、トレンド転換の“兆候”という2つの軸で基準を整えます。

  • 流動性が高い銘柄
  • トレンド転換が近い銘柄

まずはどういう銘柄がスイングトレード向きなのかを理解しておきましょう。

流動性が高い銘柄

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流動性が高い銘柄は、スイングトレードに適しています。

なぜなら、流動性が高ければ高いほど、売買もしやすく、利益も狙いやすくなるからです。

スイングトレードは、数日から数週間で取引が簡潔する短期売買です。

短い期間で取引を成立させ、利益を狙いに行くためには、すぐ取引が成立しつつ、利益が狙えるチャートの形を逃さない環境が必要になりますよね。

流動性が低い銘柄では、すぐに取引が成立しなかったり、チャートの勝ちパターンを逃したりしてしまうのです。

そのためスイングトレードに適しているのは、流動性が高い銘柄だといえます。

トレンド転換が近い銘柄

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トレンド転換が近い銘柄も、スイングトレードに適している銘柄です。

トレンドが切り替わるタイミングを狙いに行かなければ、スイングトレードで利益は積み重ねていけません。

「この銘柄は業績を伸ばしてきているから5年後2倍になっていそう」という銘柄より、「そろそろ上昇トレンドが始まりそうだから、ここで買いを入れれば株価2倍になりそう」という銘柄を狙ったほうがいいわけです。

買いであれば上昇トレンドが始まる銘柄を、空売りであれば下降トレンドが始まる銘柄を探しましょう。

数日から数週間で切り替わるトレンドを狙うことで、スイングトレードで利益を出しやすくなるわけですね。

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スイングトレードの銘柄探しでもテクニカル分析がオススメ

スイングトレードの銘柄探しでも、テクニカル分析がオススメです。

短期売買であるスイングトレードなら、いかに売買タイミングを逃さないかが重要です。

「買われすぎている」「今後上昇トレンドに転換する」といった局面を見つけ出せるテクニカル分析なら、売買タイミングを逃しません。

ファンダメンタルズ分析の場合、どれだけ企業が今後成長すると分析したとしても、株価にはすぐ反映されません。

「数日から数週間は、業績から考えて成長するに違いない」と分析するわけではないですよね。

スイングトレードには、ファンダメンタルズ分析よりテクニカル分析が適しているのです。

また、チャートの形状から買い時・売り時を探るテクニカル分析は、長期であろうと活用できます。

銘柄探しの時点で、スタイルに関わらずテクニカル分析がオススメですよ。

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スイングトレードにおける銘柄の探し方

スイングトレードにおける銘柄の探し方をまとめました。

  • 銘柄をスクリーニングする
  • チャートの形状を確認する
  • さまざまなテクニカル指標で分析する
  • 2~3つに絞り込む

具体的にどう探していくのか、順に流れを確認していきましょう。

銘柄をスクリーニングする

まずは銘柄をスクリーニングしましょう。

ある程度絞り込まなければ、見るべき銘柄が多すぎて分析も雑になりかねません。

問題はどう絞り込むかですが、そこはいろいろと試して自分なりのスクリーニング条件を見つけていきましょう。

出来高増加率やゴールデンクロス、さまざまな条件で銘柄は絞り込めます。

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チャートの形状を確認する

ある程度銘柄を絞り込んだら、実際にチャートの形状を確認していきましょう。

買い時である形がないか、1つずつチェックするのが大事です。

例えばカップウィズハンドルや宵の明星、ダブルボトムなどさまざまなパターンが存在します。

相場流のものわかれや下半身など、ローソク足と移動平均線の組み合わせて形状を確認するのもオススメ。

「買いの形だ」と思った銘柄だけを、さらに絞り込んでいきます。

さまざまなテクニカル指標で分析する

チャートの形状で絞り込んだら、さらにさまざまなテクニカル指標で分析しましょう。

他の視点からも分析することで、より分析の精度を上げられます。

ボリンジャーバンドやRSIなど、株価上昇が見込めるかどうか、分析結果の信頼度が上がれば上がる程、自信を持ってトレードできますね。

また買う根拠があればあるほど、トレード後の反省会にも活かせます。

万が一予想が外れても、次に活かすことで技術を磨いていけます。

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2~3つに絞り込む

スイングトレードであれば、投資する銘柄は2~3つに絞り込みましょう。

一度に10個以上も同時にトレードしていては、冷静に分析ができません。

「なんとなく保有している」銘柄が増えてしまえば、それだけ利益を取りこぼしやすくなり、損失も抱えやすくなってしまいます。

片手間で利益を狙えるほど甘くはないと考えて、銘柄は少なく絞って、集中して取引できるようにしておきましょう。

スクリーニング条件の例とNG例

条件は“強すぎても弱すぎても”扱いづらくなります。

ここでは一般化した条件例と、陥りやすいNG例を示します。

例(AND)
・売買代金5日平均が市場内上位帯
・25日MA(移動平均線:Moving Averageの略)が上向き
・終値が25日MA±3%の範囲
・出来高5日平均/20日平均 > 1.2

例(OR)
・直近高値更新 または 直近安値割れを回避
・週足で上昇基調を維持

NG例
・条件過多で該当ゼロ(過剰最適化)
・緩すぎて数百件(その後の選別が形骸化)
最初は最小限セットから始め、該当件数を見ながら段階的に条件を調整すると、作業効率が保ちやすくなります。

銘柄選びのコツ

スイングトレードにおける、銘柄選びのコツを押さえておきましょう。

コツを押さえておけば、損失は避けつつ利益を狙いに行けますよ。

イベントの確認やニュースも見ておく

テクニカル分析がメインだとしても、イベントやニュースには目を通しておきましょう。

イベントの確認対象の例として、決算(本決算・四半期)配当関連増資・買収・売却指数入替業績修正規制や法改正原材料価格の変化などが挙げられます。

一般的に、決算直前・直後は値動きが振れやすいとされるため、日程を把握しておくと解釈が安定します。

経済カレンダーや企業の開示情報と、監視リストの銘柄を同一表で管理すると、抜け漏れの防止につながります。

また、不祥事・SNSの炎上、ニュースになる程の内容は取りこぼさないでおけると安心です。

特に自分が保有している銘柄に関連するニュースは、なんとなくでも目を向けるようにしておきましょう。

必ず結果を振り返り次に活かす

トレードの後、必ず結果を振り返り次に活かすようにしましょう。

継続的な改善には、記録と振り返りが有効とされます。テンプレを用意しておくと、再現可能性が高まります。

【記録項目テンプレ】
・抽出条件(スクリーニング式の概要)
・入選理由(チャート根拠/多時間軸での位置付け)
・イベント日程(決算・セクター材料 等)
・想定ボラ(ATR等)
・結果(経過日数・最大含み益/含み損・実現損益)
・学び(次回の条件調整/見落とし)

この形式で2〜3銘柄を継続的に検証すると、条件の過不足や確認順序の癖が可視化され、翌月以降の選別精度向上に寄与します。

1つの銘柄にこだわりすぎない

1つの銘柄にこだわりすぎないようにしましょう。

特に含み損が発生したときに、「いつか上がるかも」と保有し続けてしまいがちです。

「いつか上がるかも」と根拠なく1つの銘柄にこだわるよりも、他の銘柄から「今上がりそう」な銘柄を探し出すべきです。

銘柄選びの技術を磨くためにも、積極的に次のトレードへと進むようにして、経験値を積んでいきましょう。

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まとめ

スイングトレードに適した銘柄の探し方では、流動性の高さとトレンド転換が近いかどうかがポイントです。

銘柄選びは、トレードで利益を出せるかどうかに直結してきますから、毎日取り組むようにしましょう。

毎日銘柄探しの技術を磨いて、スイングトレードの勝率を上げていきましょう。

また、チェックリストとテンプレで作業を標準化し、単一要因に依存せず複数観点で照合する姿勢が有効です。

基礎を押さえた上で、自分に合う手順を継続的に微調整していくことが大切です。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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