FXや株の取引で「損切りが遅れて損失が大きくなった」と悩んでいませんか。
結論、逆指値とは、あらかじめ決めた価格に到達したとき自動で売買注文を出せる仕組みです。
設定しておけば、相場を見られない時間でも損失を管理しやすくなります。
本記事では、逆指値の意味、指値との違い、使い方、メリットや注意点を初心者向けにわかりやすく解説します。
逆指値とは指定価格で自動注文する仕組み
逆指値とは、相場があらかじめ決めた価格に到達したとき、自動で売買注文を出す注文方法です。
主に損切りや順張りのエントリーで使われます。
FXや株式投資では、相場を常に見続けることはできません。
そのため、想定と反対方向に動いたときに備えて、事前に逆指値を設定しておくことが大切です。
逆指値の基本
逆指値は、現在価格より不利な方向に価格が動いたときに注文を出す仕組みです。
たとえば、1ドル145円で買ったあと、142円まで下がったら売るように設定できます。
この場合、142円が注文を発動させる価格です。
買いポジションを持っている場合は、下落したときの損切りに使います。売りポジションを持っている場合は、上昇したときの損切りに使います。
逆指値は、感情に流されずに損失を限定するための注文方法と考えると理解しやすいでしょう。
逆指値でできること
逆指値は、損切りだけでなく、新規エントリーにも使えます。
たとえば、価格が一定の水準を上抜けたら買う、下抜けたら売るという使い方です。
これは、相場の勢いに乗る順張りの考え方です。
逆指値を使うと、次のような管理がしやすくなります。
・損切りを自動化する
・急な値動きに備える
・ブレイクアウトでエントリーする
・相場を見られない時間の不安を減らす
特に初心者は、損切りをためらって損失を広げやすい傾向があります。
逆指値を活用すれば、事前に決めたルールどおりに取引しやすくなります。
逆指値と指値の違い
逆指値を理解するうえで、通常の指値注文との違いを押さえておくことが大切です。
どちらも指定した価格を使う注文方法ですが、注文が発動する考え方が異なります。
ここを混同すると、想定とは違う注文を出してしまう可能性があります。
それでは、違いをみていきましょう。
指値注文とは
指値注文とは、現在価格より有利な価格で売買したいときに使う注文です。
たとえば、現在価格が100円のときに「95円まで下がったら買いたい」と考えた場合、95円に買いの指値注文を入れます。
売りの場合は、「120円まで上がったら利益確定したい」というように、現在価格より高い位置に売りの指値を入れます。
つまり指値注文は、より安く買う、より高く売るために使われます。
逆指値注文とは
逆指値注文は、現在価格より不利な方向に動いたときに注文を出す方法です。
買いポジションを持っている場合、価格が下がったら損切りするために、現在価格より下に売りの逆指値を置きます。
売りポジションを持っている場合は、価格が上がったら損切りするために、現在価格より上に買いの逆指値を置きます。
また、価格が上抜けたら買う、下抜けたら売るという新規注文にも使えます。
指値は有利な価格を待つ注文、逆指値は不利な方向に動いたときや勢いが出たときに発動する注文です。
この違いを理解しておくと、注文ミスを防ぎやすくなります。
株初心者向け注文方法を解説!成行注文と指値注文の違いと使い方のポイント
逆指値のメリット
一見すると損をしてしまいそうな逆指値注文ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
2つのポイントを解説します。
損切のタイミングを逃さない
逆指値の最大のメリットは、損切りを自動化できることです。
投資では、エントリー前に「どこまで下がったら損切りするか」を決めておくことが大切です。
しかし、実際に含み損が出ると、「もう少し待てば戻るかもしれない」と考えてしまうことがあります。
その結果、損切りが遅れて、損失が大きくなるケースも少なくありません。
逆指値を入れておけば、指定した価格に到達した時点で自動的に注文が出ます。
感情に流されにくくなり、事前に決めたルールどおりに損失を管理しやすくなる点が大きなメリットです。
損切り貧乏が起こる理由と対策!損失を最小限に抑える投資戦略を徹底解説
チャート監視に時間を取られない
FXは平日であれば、ほぼ24時間取引できます。
しかし、仕事中や睡眠中に相場を見続けることはできません。
逆指値を設定しておけば、相場を確認できない時間でもリスク管理がしやすくなります。
たとえば、仕事中に急落していた場合でも、逆指値を入れていれば、想定以上に損失が広がるリスクを抑えられます。
また、利益確定の指値注文と組み合わせれば、利益確定と損切りを同時に管理することも可能です。
忙しい人ほど、逆指値は活用する価値が高い注文方法といえるでしょう。
逆指値のデメリット
逆指値には、メリットだけではなくデメリットもあります。
以下の2つのポイントを事前に理解しておきましょう。
希望価格で約定しないことがある
逆指値は、指定した価格に到達したときに注文が発動する仕組みです。
ただし、実際に約定する価格が、必ず指定した価格どおりになるとは限りません。
相場が急変した場合、指定価格を飛び越えて動くことがあります。
その場合、想定していた価格よりも不利な価格で約定する可能性があります。
これをスリッページと呼びます。
特に、重要な経済指標の発表時や取引開始直後は、価格が大きく動きやすい場面です。
逆指値は損失を抑えるために役立ちますが、損失を完全に固定できる仕組みではないことを理解しておきましょう。
ボラティリティが大きいと不向き
値動きが大きい相場では、逆指値の位置に注意が必要です。
価格が大きく上下する場面では、少しの値動きで逆指値にかかりやすくなります。
たとえば、方向性としては上昇していても、一時的な下落で逆指値が発動し、その後に価格が戻ることもあります。
このような動きを避けるためには、現在価格に近すぎる位置へ逆指値を置かないことが大切です。
直近の高値や安値、サポートラインやレジスタンスライン、普段の値動きの幅を確認しながら、無理のない位置を決めましょう。
ボラティリティとは?メリット・デメリットからリスク管理まで解説
逆指値の使い方
逆指値は、ポジションを保有している時としていない時で使い方が変わります。
ポジションを持っている時

例えば、買いポジションを持っている場合、1ドル145円でポジションを建て、142円まで下落したら逆指値注文で売りを予約します。
また、売りポジションを持っている場合、1ドル143円でポジションを建て、146円まで上昇したら逆指値注文の買いを予約します。
ポジションを持っていない時
ポジションを持っていない時は、買い・売りポジションを建てる予約のために逆指値を活用します。

例えば、買いポジションを建てる時は、「ここまで上がったらその後も上がるだろう」と予想して、その価格で買いの逆指値注文を出します。

また、売りポジションを建てる時は、「ここまで下がったらその後も下がるだろう」と予想して、その価格で売りの逆指値注文を出します。
初心者が逆指値を使うコツ
初心者が逆指値を使うときは、単に注文を入れるだけでは不十分です。
どこに置くか、いくらまで損失を許容するかを事前に決めておく必要があります。
ルールを決めずに使うと、損切りが近すぎたり、反対に損失が大きくなりすぎたりします。
まずはこれらを自分の中でルール化していきましょう。
エントリー直後に逆指値を設定する
ポジションを持ったら、できるだけ早く逆指値を設定しましょう。
あとで設定しようと思っているうちに、相場が急に動くことがあります。
特にFXは、ニュースや経済指標によって短時間で大きく動くことがあります。エントリー後に逆指値を入れていないと、想定外の損失につながるかもしれません。
初心者のうちは、エントリーと逆指値をセットで考えるのがおすすめです。
買う前に「どこまで下がったら損切りするか」を決めておくと、取引後に迷いにくくなります。
損失額を事前に決める
逆指値の位置を決める前に、1回の取引でどれだけ損を許容できるかを決めましょう。
たとえば、資金全体の1%までに損失を抑える、というルールを作る方法があります。
資金が100万円なら、1回の損失を1万円以内に抑えるという考え方です。
損失額を先に決めておけば、無理な数量で取引することを防げます。
逆指値の位置だけでなく、取引数量も合わせて調整することが大切です。
サポートラインを参考にする
逆指値の位置は、チャートの節目を参考にすると決めやすくなります。
買いポジションの場合は、直近安値やサポートラインの少し下に置く方法があります。
サポートラインとは、価格が下げ止まりやすいと見られる水準です。
そのラインを明確に割り込んだ場合、上昇シナリオが崩れたと判断しやすくなります。
反対に、売りポジションの場合は、直近高値やレジスタンスラインの少し上に置くことがあります。
ただし、ラインぴったりに置くと、一時的な値動きで刈られることがあります。少し余裕を持たせることも意識しましょう。
よくある質問
逆指値は必ず入れたほうがいいですか?
多くのケースで入れたほうが安全です。
特に初心者は損切りの遅れで損失が膨らみやすいため、逆指値で「最大損失」を先に固定する運用が推奨されます。
逆指値とロスカット(強制決済)は何が違う?
逆指値は自分で決める損切り、ロスカットは証拠金不足で強制決済です。
ロスカットは最終防衛線で、相場急変時は大きな損失になることもあります。
ロスカットに頼らず、逆指値で手前から管理するのが基本です。
逆指値はどこに置くのがよいですか?
買いポジションなら、直近安値やサポートラインの少し下に置く方法があります。
売りポジションなら、直近高値やレジスタンスラインの少し上が目安になります。
ただし、置く位置は相場状況や取引スタイルによって変わります。
短期売買では近めに置くこともありますが、近すぎるとノイズで損切りされやすくなります。
損失額、値動きの幅、チャートの節目を合わせて判断しましょう。
逆指値を入れても損失が広がることはありますか?
あります。
相場が急変した場合、指定した価格を飛び越えて約定することがあるためです。
たとえば、急落時には、逆指値を設定していた価格より不利な価格で決済される可能性があります。
重要な経済指標の発表時や週明けの取引開始直後は、特に注意が必要です。
逆指値はリスクを減らす方法ですが、損失を完全になくす仕組みではありません。
まとめ
・逆指値とは、指定価格に到達したとき自動で売買注文を出す仕組み
・損切りを自動化できるため、損失の拡大を防ぎやすい
・設定位置が近すぎると、小さな値動きで損切りされることがある
逆指値は、FXや株式投資でリスク管理をするうえで重要な注文方法です。
特に、相場を常に見られない方や、損切りが遅れやすい初心者にとって心強い仕組みといえるでしょう。
ただし、設定すれば必ず安心というわけではありません。
スリッページやノイズによる損切りもあるため、損失額、チャートの節目、取引数量を合わせて考えることが大切です。
まずはエントリー時に逆指値を入れる習慣をつけ、感情に左右されない取引を目指しましょう。
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