株のトレンドとは?上昇・下降トレンドの見方をテクニカル分析で解説

【株のトレンドについて知る!】テクニカルにおける上昇・下降トレンドとは

株式投資における「トレンド」とは上昇や下落など方向感を示す用語ですが、知識や経験が無いと見分けにくいことがあります。

また、株初心者だけでなくある程度株式投資に慣れてきた方にとっても、トレンドを予測することは簡単とはいえず、「あの時売っておけばよかった……」と後悔することも珍しくありません。

そこで今回は「株のトレンド」の意味を説明し、トレンド予測の基本や、上昇・下降トレンドの見分け方についても解説します。

この記事でわかること

目次

株のトレンドとは

株式投資におけるトレンドとは「各株価の方向性や市場全体の流れ」を指します。

トレンドのながれを掴むことは株トレードを行うにあたって重要なポイントになりますので、売買時の判断材料のひとつとして、覚えておくと良いでしょう。

トレンドは、大きく分けて「上昇トレンド」「ボックス(またはもみ合いなど)」「下降トレンド」の3種類に分けられます。

株のトレンドを読むことで株価の予測に活用できることはもちろん、現在どのような状況なのか把握できるようになるでしょう。

株のトレンドを見分ける方法はいくつかあり、以下のような要素のうち、何をどのように使用するかによって、導き出される答えが変わります。

  • 時間軸
  • 基準となる価格帯
  • 過去のデータと比較した時、どの時点を基準とするか
  • 見分けるために使用するツール・指標

上記のうち、時間軸とは1回の取引に掛ける期間のことです。

株式投資を始めたばかりの方は、最初のうちはトレンドの形と時間軸について覚えることから始めてみてはいかがでしょうか。

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上昇トレンドとは

上昇トレンドとは、文字通り株価が上昇しているチャートを指します。

しかし、上昇トレンドといっても、チャートが直線的に上昇することはありません。

細かく上下しながら、徐々に株価が上昇していきます。

また、上昇トレンドに見せかけた、「ダマシ」と呼ばれるチャートパターンもあります。

「ダマシ」は投資用語で、上昇し始めたと思ったら反転して下落するケースを指します。

そのため、上昇トレンドの始まりを見極めるのは難しく、上昇しきってから買い注文を入れるミスも発生することがあるので注意が必要です。

上昇トレンドを見分ける方法はいくつかあり、以前の安値と高値が切り上がっている場合や、5日移動平均線の上にローソク足が推移している場合などは上昇トレンドと判断しやすいでしょう。

また、当サイトの監修者である株歴37年以上のプロトレーダー「相場師朗(あいばしろう)」先生の売買シグナルは、上昇の局面を捉えるために有効に使うことができます。

ご興味がある方は、まずは【相場流株技術用語】下半身・逆下半身とは?の記事をご覧になってみてください。

下降トレンドとは

下降トレンドも文字通り、株価が下落方向へ進んでいるチャートのことを指します。

下降トレンドを見分ける方法は、安値高値が切り下がって5日移動平均線の下をローソク足が推移しているなどのケースは、下降トレンドと判断しやすいでしょう。

上昇トレンドとは異なり、下降トレンドは比較的短期間でトレンドが形成されやすいという特徴があります。

例えば、1日かけて100円上がる上昇トレンドがある場合、下降トレンドは1日で200円下がるといったイメージです。もちろん、実際には逆のパターンもありますが、一般的に下落時の方が動きは速い傾向にあります。

その理由のひとつとして挙げられるのが、投資家心理によるものです。

下降トレンドに入った投資家としては成り行き注文で即座に売却し、損切したい場面です。

従って、短期間に一気に売却されるため、急落しやすいことが考えられます。

下降トレンドは、一般的には不景気、暴落と紐づくマイナスイメージが強いようですが、「空売り」を上手に活用することで上昇トレンドと同じく利益を狙うことも可能です。

空売りについては、株の空売りに隠れるリスクとは?初心者が注意すべき3つのポイントの記事をご覧ください。

ボックスとは

ボックスとは、ある価格帯で株価が細かい上下を繰り返している形です。

トレンドの切り替わり時や、反発・反落時に発生しやすいと言われています。

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株のトレンドを予測するには

これから値上がりしそうな銘柄を見つける時や、保有銘柄の中で売却もしくは損切した方がいい銘柄か判断するには、あらかじめトレンドを読めているかどうかがポイントになるでしょう。

株のトレンドは基本テクニックですが、あらゆる分析の土台となるとも言えます。

株のトレンドを予測する方法として、主にファンダメンタル分析(企業の業績や財務状況を元に株の価値を判断)か、テクニカル分析(株価の動向を見て判断)を選ぶ場合が多いのですが、時間軸の設定や扱う手法によってどちらが良いのか異なります。

例えば、本サイトの監修である相場先生は、テクニカル分析一本でチャートの動きを予測します。

その判断にはチャート上に現れる目印や移動平均線の動き、ローソク足の状態などを用いますが、シンプルかつ再現性が高いその手法を学びに現在も3,500名以上の受講生が相場先生の元で株の勉強していらっしゃいます。

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まとめ

  • 株のトレンドを把握することで、株の動きを読みやすくなる
  • チャートを読み解くことで、株のトレンドが見えてくる

株のトレンドとは、上昇、下降、レンジの主に3種類で構成されており、常に波のような動きを繰り返しています。

また、上昇トレンドや下降トレンドなど、方向感のあるチャートでも直線的な動きはありません。上下しながら上昇や下降トレンドを形成します。

株のトレンド予測を行う際、過去のチャートの傾向を分析することがおすすめです。

最初は難しいかと思いますが、練習を繰り返していくことで、株トレンドを見極める目を養うことができるでしょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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