投資信託はおすすめしない?避けるべき理由や事例を解説

あなたは今、「投資信託をおすすめしない」といわれる理由を知りたいと思っていませんか?

投資信託を始めてみたい気持ちはあるけれど、損をしてしまいそうで怖い…。

不安を抱えたまま投資を始めても、いいことは一つもありません。

「これは始めるべきなんだ」

「もっといい方法があるんだ」

など、自信を持って投資は始めるべきです。

そこで今回は、投資信託をおすすめしない理由を徹底解説。

アジア最大の投資塾である「株塾」、その運営をしている私たちが、株のプロとして、投資信託で知らないと損するポイントをお伝えします。

これから投資信託を始めるかどうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

投資信託(投信)と株の違いとは?初心者はどちらに投資をするべきか

目次

投資信託はおすすめしない?

投資信託は、おすすめしないとは言い切れません。

多くの投資家たちが投資信託をしている以上、絶対にやるべきでないというのはおかしいですよね。

とはいえ、おすすめできるパターンとできないパターンはありますから、自分がどちらに当てはまるのかを確認してみましょう。

投資信託,おすすめしない,個別株比較

短期で利益を狙いたい・勝率を上げていきたい人にはおすすめしない

短期で利益を狙いたい・勝率を上げていきたい人にはおすすめしません。

デイトレードやスイングトレードのように、投資信託は短期の運用には向いていないからです。

投資信託は長期で利益を積み立てていくものであり、短期で利益を狙うのであれば個別株をおすすめします。

またプロに運用を任せるのが投資信託ですから、トレードの勝率を上げて利益を積み重ねていきたい人にもおすすめはできません。

もちろん投資信託を定期的に見直して、運用の効率を上げていくことはできますが、その頻度は決して多くはないのです。

短期で利益を生み出したいなら、きちんと勉強して、自分の判断で投資を行っていくべきです。

なんとなく投資信託をしてしまうと、損失が出ていても「何を改善すればいいのか」わからず、ダラダラと損を出し続けることになってしまいます。

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時間が取れない・長期保有できる人にはおすすめ

時間が取れない・長期保有できる人には投資信託はおすすめです。

毎日の株価変動をチェックする時間は必要ないですし、さまざまな分析方法を勉強する時間も必要ありません。

もちろんどの投資信託を選ぶべきかは、勉強したうえで考えるべきですが、それでも個別株と比べれば時間は少ないでしょう。

また長期で保有し続けられる人にも、投資信託はおすすめ。

場合によっては損失が出ている状況下でも、動揺せずに十年単位で保有していれば、最終的にはプラスになる可能性が高いです。

「資産を有効活用したいけれど、できればある程度ほったらかしておきたい…」

そういった方には、投資信託は大きな助けとなりますよ。

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投資信託をおすすめしない理由

投資信託をおすすめしない理由は以下の通り。

  • 意外と勝率は高くない
  • 手数料がかかる
  • どれを選べばいいかわかりづらい
  • 投資の技術が磨かれにくい
  • 利益を狙うのに時間がかかる
  • 元本割れのリスクはある

一つずつ、詳しく解説していきます。

意外と勝率は高くない

投資信託は、意外と勝率が高くありません。

実際のところ、投資信託では3~6割の人が損をしています。

誰でも利益が出るわけではないのです。

せっかくプロに任せたのに、損失を抱えてしまうのでは意味がありませんよね。

金融庁の調査による、投資信託で利益を出している人・損失を抱えている人の割合を見てみましょう。

投資信託,損失割合

出典:金融庁「安定的な資産形成に向けた金融事業者の取組み状況」

2020年はコロナウイルスの影響もあって、損失を抱えている割合は高めです。

投資信託をすれば資産が必ず増える、というわけではない点に注意しましょう。

手数料がかかる

投資信託,手数料

投資信託には、手数料がかかります。

  • 購入時手数料
  • 信託報酬
  • 信託財産留保額

購入の際、保有している間、売却の際それぞれでお金を支払わなければならないのです。

プロに任せるわけですから、その分お金がかかってしまうわけですね。

また、購入時・売却時の手数料は扱っている証券会社・信託銀行によって異なりますし、信託報酬は投資信託によって異なります。

例えば、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬は0.05775%です。

100万円保有しているとすると、1年で577.5円の手数料が発生します。

他にも「インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>」の信託報酬は1.903%ですから、100万円保有の場合は、1年で19,030円の手数料となるわけです。

投資信託における手数料の罠

どれを選べばいいかわかりづらい

投資信託は数が多く、どれを選べばいいかわかりづらいです。

株式の投資信託だけでも5,800本近くあり、すべての投資信託を含めると14,000本以上もあります。

個別株の数が3,900程度ですから、かなり多いことがわかりますね。

プロに任せられる投資信託ですが、どこに任せるかは自分で決めなければなりません。

任せる相手によっては損をしてしまう可能性があるわけですから、どれを選べばいいのか初心者は悩みがちです。

スイングトレードに適した銘柄の探し方!初心者でも利益を出すコツ

投資の技術が磨かれにくい

投資信託では、投資の技術が磨かれにくいです。

プロに運用を任せるのですから、知識や技術が身につかないのは当然ですね。

人によっては、「勉強したくないからプロに任せられる投資信託がいい」という方もいるかもしれません。

しかし残念ながら、投資に勉強は絶対に必要です。

勉強して技術を磨かない限り、投資で利益を出し続けることは簡単ではありません。

なぜ損をしたのか、利益を出せたのか、きちんと振り返って改善していくためにも、勉強をする必要があるのです。

【初心者向け】資産運用の正しい勉強方法!何から勉強するべきか徹底解説

利益を狙うのに時間がかかる

投資信託では、利益を狙うのに時間がかかります。

投資信託,おすすめしない

(出典:金融庁「家計の安定的な資産形成に関する有識者会議/説明資料」

上図は、金融庁による投資信託に関する調査結果です。

保有期間別で、どれくらいの方が利益・損失となったかがグラフとなっています。

保有期間5年の場合、損失が出ている方もいますが、保有期間20年の場合はほぼ利益が出ていることがわかります。

実際の数字で表すと、100万円が5年後に72~173万円になり、20年後だと185万円~321万円になるわけですね。

つまり20年後に100万円が185万円になった場合、1年で42,500円の利益が生み出される計算です。

個別株であれば、日々技術を磨いていけば、毎年どころか毎月42,500円以上の利益を出すことも可能です。

20年かける必要がある投資信託では、時間がかかりすぎてしまうことがわかりますね。

長期保有株のオススメは?勝率が上がる選び方を徹底解説

元本割れのリスクはある

投資信託にも、元本割れのリスクはあります。

100万円で投資信託をはじめても、80万円になってしまう可能性があるのです。

もちろん、20年という長期で運用すれば利益が出るかもしれません。

しかし15年近く元本割れの状況を耐えた後に、残りの5年でようやく利益が出てくる可能性もあります。

せっかくプロに任せていても、元本割れをしてしまえば、その状況に耐え続けなければならないのです。

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投資信託で損をしてしまった事例

投資信託で損をしてしまった事例をまとめました。

より実際に起こっている内容を確認して、投資信託をするべきかどうか判断していきましょう。

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人気の投資信託でも損をしてしまうケース

S&P500は人気の投資信託筆頭ともいえる存在ですが、損をしてしまう可能性はあります。

下記は、S&P500のチャートですが、上がる局面だけではなく下がる局面もあることがわかります。

投資信託,おすすめしない,S&P500

それこそリーマンショックのように、投資している資産が半分になってしまうような恐ろしい局面もあるのです。

資産が半分になっている状況で、継続して投資を積み立てていけるでしょうか?

場合によっては、お金が必要になり引き出さざるを得ないこともあるでしょう。

そのタイミングが大きく下落している局面であれば、損をしてしまう可能性は十分あるのです。

「上がり続けているから」と買った直後に大きく下がってしまい、怖くなって手放してしまい、結果損をしてしまうケースには注意しましょう。

毎月分配型で投資効率が下がってしまうケース

毎月分配型は、毎月分配金を受け取れる投資信託です。

毎月お金を受け取れるのは嬉しい気もしますが、投資効率が下がってしまう点には注意が必要です。

なぜなら、元本を切り崩して分配金が支払われることもあるからです。

投資信託,毎月分配型

運用が順調であれば問題はないですが、運用益が少ない場合には、運用益と元本の一部で分配金が支払われます。

そうなれば、投資の元本が減ってしまい、資産は増やしにくくなってしまいますよね。

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テーマ型で大きな損失を抱えてしまうケース

テーマ型は、特定の分野に集中して投資する投資信託です。

AIやサイバーセキュリティ、DXに5Gなど成長性の高いテーマへ投資し、大きな利益を狙えます。

一方で、テーマ型で大きな損失を抱えてしまうケースもあります。

なぜなら、テーマとなっているものの話題性が低くなると、投資家たちが一気に解約していき、価値が下がっていってしまうからです。

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特に、テーマとして話題となり始めたものが、投資信託として商品化される頃には、「価値としては割高」になっている可能性があります。

そうなれば、買ってからしばらくすると下がり始めてしまい、大きな損をしてしまうのです。

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利益目的なら投資信託はおすすめできない

短期的に利益をどんどん増やしていきたいというのが目的であれば、投資信託はおすすめできません。

長期であればあるほど強みを発揮するのが投資信託ですから、短期であれば他の選択肢も検討するべきです。

資産運用はさまざまな方法があります。

自分の目的に合わせて、何が合っているのかを考えてみましょう。

またどの資産運用方法をするにしても、勉強はしておくべきです。

何もわからず始めるのは危険ですから、「自分がどのような運用をしていて、どれくらいのリスクがあるのか」理解しておいてくださいね。

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まとめ

結論、投資信託は状況に合わせて取り組むかどうかを考える必要があります。

他人任せの運用になってしまうと、損をしたときに改善することが難しくなります。

また手数料もかかってしまいますから、無駄な出費を続けることにもなりかねません。

一方で、投資に割く時間のない方や、長期で運用を考えている方には相性の良い投資方法であるといえます。

投資信託をするかどうか悩んでいる方は、ぜひ一度実際の商品内容を確認してみてください。

どう確認していけばいいのかわからない方は、まずそこの勉強から始めましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

これまで10以上のメディア運営に従事。現在は自身も株塾で学びつつ、毎日コンテンツ作成をし続ける。

あらゆるジャンルで編集者として活動してきた経験を活かし、初心者から上級者まで役立つ記事を作成。

情報をわかりやすく、魅力的にお届けすることがモッ

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