MACDの最強設定を覚えて、投資で勝てるようになりたいと思ってはいませんか?
相場の過熱感を測るMACDは、売買タイミングをつかむのに役立つ指標です。
そんなMACDの最強設定で、より高い精度でチャートを分析できるようになりたいですよね。
しかし、最強設定がわからなければ取れるはずの利益も取れなくなってしまいます。
そこで今回は、MACDの最強設定を徹底解説。
アジア最大の投資塾である「株塾」を運営している私たちが、あなたに合ったMACDの最強設定を検証も交えてお伝えします。
MACDを使いこなしたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
MACDの最強設定
MACDの最強設定は、大きく分けて2つあります。
- 短期最強設定「9・17・7」
- 中長期最強設定「12・26・9」
自分の投資スタイルにあった最強設定を選びましょう。
短期最強設定「9・17・7」
短期の場合、MACDの最強設定は「9・17・7」です。
短期が9、長期が17、シグナルが7です。
トレンドが長く続かないような相場で活かせる設定であり、シグナルは多めに発生します。
シグナルが多い分、長期で使おうとするとだましが多いため、短期特化型といえるでしょう。
上図はドル円の5分足チャートです。
ゴールデンクロスと同時に、短期的な上昇トレンドが発生していますね。
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中長期最強設定「12・26・9」
中長期であれば、MACDの最強設定は「12・26・9」です。
短期が12、長期が26、シグナルが9ということですね。
上図はドル円の日足チャートです。
MACDでのゴールデンクロスと同時に、上昇トレンドが発生していることがわかりますね。
この最強設定は、MACD考案者が推奨している設定でもあり、基礎ともいえる設定です。
実際にMACDの最強設定を比較検証
実際に、2種類のMACD最強設定を比較検証してみましょう。
3つのケースで、それぞれ利益が出るのか出ないのかを検証しています。
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短期的な急騰・暴落のケース
短期的な急騰や暴落のケースでは、短期最強設定「9・17・7」が役立ちます。
本当に役立つのか確認してみましょう。
例として、千葉銀行の2024年8月7日の5分足チャートで検証してみます。
千葉銀行の株価はこの日、1日で965.1円から1,112.5円まで上昇しました。
短期最強設定での売買シグナル通りにトレードすると、合計損益は83.6円となりました。
100株保有していれば+8,360円、10,000株なら+836,000円です。
続いて中長期最強設定の場合をみてみましょう。
短期最強設定よりも、売買タイミングが遅くなっています。
その結果、合計損益は49.8円でした。
100株保有していれば+4,980円、10,000株なら+498,000円です。
デイトレードなど短期でトレードする場合は、短期最強設定のほうが成績は良い結果となりました。
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半年かけて上昇したケース
半年以上かけてじっくりと株価が上昇したケースで比較検証してみましょう。
例として、東京海上ホールディングスの2024年1月~7月の日足チャートで検証しました。
短期最強設定の場合、トレード数は9回、合計損益は850円でした。
100株保有で+85,000円、10,000株なら+8,500,000円です。
続いて中長期最強設定の場合をみてみましょう。
短期よりもトレード数は6回と少なく、合計損益は918円でした。
100株保有で+91,800円、10,000株保有なら+9,180,000円ですね。
今回は基本的に右肩上がりとなっている相場ですから、短期的に見ても利益を狙えるポイントは多く、そこまで明らかな差はつかない結果となりました。
とはいえ、短期よりも中長期最強設定のほうが、大きな利益を得られることがわかります。
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レンジ相場が続くケース
価格が上下するレンジ相場でも、MACDの最強設定を検証します。
例として、日産自動車のチャートで確認してみましょう。
短期最強設定の場合、プラスの結果となったトレードは、全7回中2回のみでした。
合計損益も-66円という結果になっています。
利益を狙える場面はあるものの、だましが多くなるわけですね。
中長期最強設定の場合、プラスの結果となったトレードは一回もありませんでした。
合計損益は-131円と、レンジ相場では使い物にならない結果となっています。
短期・中長期に関わらず、MACDはレンジ相場と相性が良くないと読み取れますね。
MACDはトレンド相場に強いテクニカル指標ですから、レンジ相場では無理に使わないようにしましょう。
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MACDの設定が最強でもだましはある
MACDの最強設定を使っても、だましに合う可能性は0ではありません。
トレードをするうえで、MACDだけに頼るよりも、他の指標でも分析するのがオススメです。
特にレンジ相場ではだましに合う可能性が高くなるため、避けるようにしましょう。
トレンド相場でMACDの最強設定を活用しつつ、他の角度からも分析すると、だましにあいづらくなりますよ。
MACDの最強設定に関してよくある質問
MACDの最強設定に関してよくある質問をまとめました。
実際にMACDをトレードで使う前に、疑問点をなくしておきましょう。
MACDだけで勝てる?
正しい使い方をすればMACDだけでも勝てます。
ただし、勝てるタイミングは多いわけではありません。
MACDだけで勝つための手法については、下記記事で解説しているため参考にしてくださいね。
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多くの投資家が使っているMACD設定は?
多くの投資家が使っているMACDの設定は「12・26・9」です。
チャートツールでも基本設定となっていることが多い数値ですから、その分利用者が多くなっています。
短期でのトレードで活かしたい場合は、設定を変えるのがオススメ。
自分の状況に合わせて使い分けるようにしましょう。
MACDの設定が違えば売買タイミングも違う?
MACDの設定が変われば、売買タイミングとなるポイントも変わってきます。
だからこそ、最強設定にしておく必要があるわけですね。
設定を少しでも間違えてしまうと、利益を出せるかどうかにも関わってきますから、間違えないようにしましょう。
まとめ
MACDの最強設定を覚えておけば、よりトレードの勝率を上げられる可能性があります。
何回も練習を重ねてから、実践で使うようにしましょう。
まずは少額から、コツコツと技術を磨いていくのです。
MACDだけでなく、他のテクニカル分析も練習しておいてくださいね。
ボリンジャーバンドの最強手法!利益につながる最強設定や組み合わせを徹底解説
これまで10以上のメディア運営に従事。現在は自身も株塾で学びつつ、毎日コンテンツ作成をし続ける。
あらゆるジャンルで編集者として活動してきた経験を活かし、初心者から上級者まで役立つ記事を作成。
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