「株の勉強を始めたいけれど、何から手を付ければいいのかわからない」
「本やセミナーはハードルが高くて続かなさそう」
そんな戸惑いから、まずは“アプリで勉強できないか”と調べている方も多いのではないでしょうか。
実際、株の勉強アプリはスキマ時間に取り組める反面、「どれを選べばいいのか分からない」「勉強だけで足りるのか不安」といった悩みもつきものです。
本記事では、株の勉強にアプリが向いている理由から、失敗しにくい選び方、自分に合った使い方までをわかりやすく解説します。
株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツ
教科書的に学ぶ!株初心者におすすめのアプリ
これから株について勉強を始める方におすすめのアプリをまとめました。
- 株初心者説明書-やさしい投資入門
- トウシカ
「株式投資はやったことがないけど、興味がある・これからはじめてみたい」という方にオススメです。
株初心者説明書-やさしい投資入門

アプリ内容:株式投資の基本情報/口座の作り方/クイズでおさらい
学習レベル:超初心者向け
料金:無料
運営元:GREEN MONSTER .INC
ダウンロード:App Store/Google Play
このアプリで勉強をすれば、株式投資家デビューできます。
株についての知識がないのであれば、まずは株に関する薄い本を読むというのが一番手っ取り早い勉強方法といえます。
株に関する薄い本=株について必要最低限まとめられているアプリなので、これから勉強するのであれば本アプリがオススメ。
また、面倒そうな話題でも、わかりやすく必要な情報だけを教えてくれるところがこのアプリの特長です。
例えば株の税金の話。
税金というだけで難しそうに感じてしまう内容ですが、このアプリでは簡単な説明の最後に「20万以上儲けたら株にも税金はかかるんだな、ということを覚えておいてください」と、赤字でまとめられています。
実際、初心者がいきなり20万以上稼げるようになる可能性は低いため、税金については稼げるようになってから詳しく学んだほうが効率が良いです。
20万以上のもうけが出るようになって、「税金について知っておかなくては」となってからのほうが、勉強にも身が入りますよね。
初心者に必要な必要最低限だけを学べるという意味で、勉強しやすいアプリです。
トウシカ

アプリ内容:株式投資の基本情報/おすすめ投資診断/株取引シミュレーション
学習レベル:超初心者向け
料金:無料
運営元:GREEN MONSTER .INC
ダウンロード:App Store/Google Play
初心者のうちは失敗前提で投資をして、経験を積む必要があります。
そのため投資を始めるのであれば、いきなり大金をつぎ込むのではなく、少額から投資をするのがオススメです。
本アプリでは、投資の基本だけでなく「つみたて投資」「ワンコイン投資」「ポイント投資」に関する内容を学べます。
どれも少額から始められる投資方法ですから、これから投資を始めていきたい初心者にピッタリ。
またぜひ活用していただきたいのが、有名企業の株取引シミュレーション。
約半年間の株価の動きを、1分ほどに短縮して体感できるのですが、「株式投資の雰囲気」を感じられる機能となっています。

基本早送りで株価は変動していくのですが、買い時や売り時のタイミングでは一時停止され何やら気になるコメントが。
「ゴールデンクロス…ふーん…」で終わらずに、「短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けたら株価UPの可能性があるんだ」と体感で覚えられます。
実際にどれくらいの損益になったかもわかりますから、短い時間で株取引を疑似体験することになります。
やはりただ勉強するだけでは知識はなかなか定着しないですから、株に取り組んだことがないのであれば一度はこの機能を活用するようにしましょう。
実体験で学ぶ!株のシミュレーションアプリ
株式投資を始める前に、一度はシミュレーションをして「株式投資が実際どういうものか」を勉強しておくべきです。
いきなり投資にチャレンジして、雰囲気にのまれて失敗してしまう投資家は何人もいます。
株についての知識はある程度身についた、これから株式投資を始めるという方にオススメのアプリをまとめました。
- 株たす
- moomoo証券
お金を使わないシミュレーションで、株式投資を体験しておきましょう。
株たす

アプリ内容:本格シミュレーション/IPO投資体験/米国株デモトレード
学習レベル:初心者~上級者向け
料金:無料(アプリ内課金有)
運営元:GREEN MONSTER .INC
ダウンロード:App Store/Google Play
「株たす」は、実際の株価チャートをもとに株取引を体験できるシミュレーションアプリです。
なかでもおすすめしたいのが、使いやすいスクリーニング機能。

実際に株式投資をする際、銘柄選びは重要なポイントです。
どこに投資するか決めるために、さまざまなスクリーニングの条件で銘柄を絞っていかなければなりません。
初心者のうちはいきなりPERやPBRといった指標で絞り込むのはハードルが高いもの。
まずは気になる株主優待であったり、業種や話題のキーワードから絞り組んでいくと良いでしょう。
本アプリであれば、自分が本当に買うべき銘柄で取引のシミュレーションができますよ。
moomoo証券

アプリ内容:本格シミュレーション/IPO投資体験/米国株デモトレード
学習レベル:初心者~上級者向け
料金:無料(アプリ内課金有)
運営元:Moomoo Technologies Inc.
ダウンロード:App Store/Google Play
moomoo証券のアプリでは、リアルタイムの株価を使ったデモトレードが利用できます。
チャートの見方を覚えたけれど、指標が多すぎて覚えきれないという方にオススメのアプリです。

チャートの設定が細かく指定でき、テクニカル指標は60種類以上、描画ツールは30種類以上という充実ぶり。
スマホながら快適に分析を進められます。

こちらはテクニカル指標の設定画面なのですが、トレンド系指標に買われすぎに売られすぎ指標など、わかりやすくカテゴリー分けされているところが初心者にもオススメできるポイントです。
これなら指標がありすぎてよくわからない人でも、取り組みやすいですね。
どの指標がどういった意味を表しているのか、少しずつ覚えていきましょう。
株の正しい勉強方法は?優待・ファンダ・テクニカルそれぞれ完全ガイド
投資家たちから学ぶ!株のコミュニティアプリ
一人で勉強をしていると、誰かに質問をしたいときもありますよね。
株式投資をするうえで、ほかの投資家の意見が参考になるときもあるものです。
株式投資家たちが集まるコミュニティアプリも押さえておきましょう。
- ferci
- STREAM
どちらもSNSですから、気軽に交流できますよ。
ferci

アプリ内容:投資SNS/投資
料金:無料
運営元:MONEX, Inc.
ダウンロード:App Store/Google Play
「ferci」は、マネックス証券が提供している投資SNSアプリです。
実際に1株から投資できるだけでなく、投資SNSとして投資家たちと話すことができます。
いざ株式投資をしているけれど、いまいち成功していない理由がよくわからない・本当にこの銘柄でいいのか自信が持てないという方にオススメ。
実際に投資家たちとやり取りできますから、投資に自信がなければ「この銘柄どうなると思います?」と聞いてみましょう。
もちろん、情報が正しいかどうか判断するのは最終的に自分なのでそこは要注意。

銘柄と紐づけて口コミを投稿できるため、どの銘柄の話題なのかがすぐわかるようになっています。
特定のアカウントをフォローしてチェックしても良し、気になる銘柄についている口コミをチェックしても良し、使いやすさにも定評のあるアプリです。
STREAM

アプリ内容:投資SNS/投資
料金:無料(アプリ内課金有)
運営元:株式会社スマートプラス
ダウンロード:App Store/Google Play
SNSを使う上でネックになるのが、「本当にこの情報は正しいのか」という点です。
騙されてしまうのでは、と不安な方にこそオススメしたいのがこの「STREAM」。
本アプリでは、コミュニティポイントという制度があり、SNSでの貢献度が高いほどポイントをもらえるようになっています。
ポイントが貯まれば貯まる程、信用取引の金利が優遇される仕組みになっているため、情報の信頼性が高めであるところが大きな魅力。
タイムラインで質問すれば誰かが答えてくれますし、個別の銘柄について意見交換することも可能です。

自信につながるという意味ではたくさんフォローしておくとプラスですが、押さえておきたいのは「どういう意図でどれだけ投資したのか」明記しているアカウント。
自分と異なる考え方の投資家とコミュニケーションを取っておくと、投資スタイルをより磨いていけますよ。
本アプリのSNSを利用するには、口座開設が必須である点に注意してください。
株初心者におすすめのYoutubeチャンネル・動画!本当に役立つ動画を厳選
今の市場を学ぶ!株の情報収集用アプリ
投資家として、日々の情報収集はとても重要です。
今の市場を学ぶために、情報収集用のアプリもダウンロードしておくと安心ですね。
オススメの株情報収集用アプリは以下の通りです。
- Yahoo!ファイナンスアプリ
- 日経電子版アプリ
- 適時開示情報
どれも必須といえるアプリばかりですよ。
Yahoo!ファイナンス

アプリ内容:金融情報/掲示板/ポートフォリオ/スクリーニング機能
料金:無料
運営元:Yahoo Japan Corporation
ダウンロード:App Store/Google Play
「Yahoo!ファイナンスアプリ」は、経済ニュースや為替・株式アプリの決定版ともいえるアプリです。
市場の動きやニュースをリアルタイムで知ることができ、証券会社のアプリと連携していればすぐに取引ができます。
各企業の売上高・営業利益・経常利益といった業績が棒グラフでわかりやすくなっているため、ファンダメンタルズ分析をする際にとても役に立ちますよ。
銘柄選びの際には、必須で持っておきたいアプリですね。
日経電子版アプリ

アプリ内容:経済ニュース
料金:無料(アプリ内課金有)
運営元:NIKKEI INC.
ダウンロード:App Store/Google Play
今のトレンドがわからない・株価変動の理由がわからないなら、日経電子版アプリがオススメ。
日本経済新聞を、スマホのアプリから購読できます。
経済に関連する最新ニュースを毎日チェックすることは、株式投資をするうえで重要です。
例えばとある企業の収益が減ったという見出しがあるとしましょう。
その理由についての記載を詳しく読み込めば、「購入するタイミングなのか」「売却するタイミングなのか」判断する材料になります。
場合によっては関連企業にまで影響が及ぶことも踏まえて、投資の方針を考え直す必要が出てくるかもしれません。
その後実際に株価がどうなったかまでまとめて記録しておけば、投資のための思考力はより磨かれていきますよ。
適時開示情報

アプリ内容:適時開示情報
料金:無料(アプリ内課金有)
運営元:GREENSTUDIO
ダウンロード:App Store/Google Play
株価が大きく変動するようなきっかけを見逃したくない方にオススメのアプリです。
適時開示とは、証券取引所に上場している会社が義務付けられている「株価に関わる重要な情報の開示」のこと。
株式投資においてとても重要である適時開示された情報を、すぐにチェックできるアプリというわけです。
重要な局面を見逃して大きな利益を逃した、あるいは大きな損失を抱えてしまったというのは避けたいですよね。
保有している銘柄をお気に入り登録しておき、情報を逃さないようにしましょう。
株の勉強でアプリを使う際の注意点
アプリは便利な学習ツールですが、使い方を誤ると「分かった気」だけが積み重なってしまうこともあります。
ここでは、アプリ学習で起こりやすい誤解や注意点を整理し、現実とのズレが広がりにくい使い方の考え方を確認します。
アプリだけでは身につかない知識がある
結論として、アプリだけで株のすべてが理解できるわけではありません。
理由は、「企業のビジネス内容」「経済全体の流れ」「長期的な視点」といった要素は、アプリの画面だけでは断片的にしか把握できないからです。
アプリは「今の価格」「直近のニュース」などを素早く確認するには便利ですが、「なぜその企業が評価されているのか」「どんな背景があるのか」といった部分は、別の情報源も必要になります。
アプリは“入り口”として使い、他の学習方法と組み合わせる意識があると、理解が偏りにくくなります。
勉強と実際の値動きは別物である
学習としてチャートを見るのと、実際に価格が動いている場面を目の前で見るのとでは、感じ方が大きく異なります。
勉強中は冷静に見られていた動きも、実際にお金が関係すると、不安や焦りが一気に強まることがあります。
このギャップを知らずにいると、「勉強では分かっていたのに、いざ動くと何もできなかった」という状態になりやすくなります。
アプリ学習は、あくまで“準備運動”のような位置づけであることを理解しておくことが大切です。
まとめ
株の勉強に役立つアプリを厳選してご紹介しました。
今回紹介したアプリは下記の通りです。
- 株初心者説明書-やさしい投資入門
- トウシカ
- 株たす
- moomoo証券
- ferci
- STREAM
- Yahoo!ファイナンス
- 日経電子版アプリ
- 適時開示情報
株式投資で利益を出していくには、日々の勉強や情報収集がとても重要です。
株の勉強にアプリが選ばれやすいのは、「続けやすさ」「スキマ時間で触れられる手軽さ」「心理的なハードルの低さ」がそろっているからです。
一方で、アプリはあくまで学習の補助であり、すべてを任せられる万能な道具ではありません。
大切なのは、「自分はいまどの段階なのか」「基礎を知りたいのか、値動きを見たいのか」といった視点を持ち、目的に合ったアプリを一つ選ぶことです。
自分にとって使いやすいアプリを見つけて、株式投資のお供にしてくださいね。
おすすめ株ブログ7選!毎日チェックしたいブログを目的別に紹介

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。







