「“一目均衡表 意味ない”って本当?使う価値はあるの?」
こんな疑問を持っている方も多いはずです。
一見すると複雑なチャート指標である 一目均衡表。
しかし、しっかり使いこなせれば、トレンドの把握から買い・売りのタイミングまでカバーできる強力なツールです。
本記事では、「意味ない」と言われる背景から、実際に意味がある理由、使いこなすためのポイントまで、初心者にも分かりやすく解説します。
一目均衡表は意味ない?

「一目均衡表は意味ない」という意見は本当なのでしょうか。
結論から言えば、一目均衡表に意味はあります。
多くの投資家たちが使っている一目均衡表には、それだけの理由と価値があるのです。
【結論】意味はある!
実際には、一目均衡表は使い方さえ間違えなければ “意味ある分析手法” です。
なぜなら、多くの投資家が意識する「雲」「基準線」「転換線」「遅行線」をひと目で示すため、相場の流れを客観的に読むための土台になります。
正しく使えなければ意味はない
もちろん、一目均衡表を正しく使えなければ意味はありません。
間違った見方をしてしまえば、むしろ損をしてしまう可能性があります。
それぞれのラインと雲が持つ意味を理解して、正しい買い時・売り時を探しましょう。
一度使ってすぐ諦めるのではなく、何回も使ってみて、技術を磨いていってください。
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一目均衡表が意味ないといわれるのか?
一目均衡表が意味ないといわれる理由は、大きく4つあります。
それぞれの理由と、本当に意味がないのかどうかを解説していきます。
指標が複雑に見える
一目均衡表が複雑で、意味を理解しづらいため、意味がないと感じる方もいます。
一目均衡表という一つの指標だけで、5つの線と、雲が表示されるため、始めてみるとかなり複雑に感じますよね。
しかし、理解しづらいから意味がないというのは勿体ないというもの。
意味が分かるまで、何回も使って理解していきましょう。
シグナルが出にくい印象がある
売買タイミングが少ないから、一目均衡表は意味がないといわれることがあります。
しかし、特に有名な「三役好転」「三役逆転」だけでなく、一目均衡表には他にも買い時・売り時のシグナルは存在しています。
【買い時】
- ローソク足が基準線を下から上に抜ける
- 転換線が基準線を下から上に抜ける
- 遅行線がローソク足を下から上に抜ける
- 三役好転
【売り時】
- ローソク足が基準線を上から下に抜ける
- 転換線が基準線を上から下に抜ける
- 遅行線がローソク足を上から下に抜ける
- 三役逆転
実際の売買タイミングを、資生堂(4911)のチャートで見てみましょう。

日足で見た場合、半年間で6回の買い時がありました。
売り時も狙っていくのであれば、さらに売買タイミングは多くなります。
決して少なくないことがわかりますね。
売買タイミングが遅くなりがちのため
売買タイミングが遅くなりがちであるため、一目均衡表は意味がないと考えるトレーダーもいます。

上図のように、上昇トレンドを掴んで利益を出したとしても、「上昇トレンドの始まりから取れていれば…」と悔しい思いをすることも。
ですが、始まりから取ろうとすれば、一目均衡表の買い時・売り時でないタイミングでトレードすることになるため、それだけ損をするリスクも増えてしまいます。
もし利益の幅を広げていきたいなら、他の指標を合わせて使うことで、届かない部分の利益を狙っていきましょう。
過去のデータを基にしている
過去のデータしか反映していないから、一目均衡表は意味がないという意見があります。
急な市場変動には、ついていけなから意味がないというわけですね。
例えば、企業のSNSが炎上して株価が急落した事例や、コロナウイルスなどは、一目均衡表では事前に予想できません。
とはいえ、だから一目均衡表は意味がないと考えるのは間違いです。
株価が思わぬ影響で変動しても、その後どう動くか見ていく際に一目均衡表は役に立ちます。
エイチ・アイ・エス(9603)の例を見てみましょう。

コロナによって大きく株価が動いた観光業界、エイチ・アイ・エスも当時大きく株価を下げています。
しかし三役逆転のサインで空売りをしていれば、大きな利益を狙える可能性があるのです。
コロナは予想できなくとも、コロナによってどう市場が動くか、一目均衡表で見極められます。
予想不可能なことを事前に予想しようとするのではなく、市場がこれからどう動いていくかを考えるようにしてください。
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一目均衡表に意味がある根拠
一目均衡表には使う意味があります。
その根拠は以下の2つ。
- 正しい買い時・売り時を押さえれば利益を狙える
- 多くの投資家たちに利用されている
それぞれ詳しく解説していきます。
正しい買い時・売り時を押さえれば利益を狙える
一目均衡表では、正しい買い時・売り時を押さえれば利益を狙えます。
利益が狙えない指標であれば意味はありませんが、一目均衡表ならきちんと利益を積み重ねていけるのです。
もちろん正しい使い方をマスターする必要はありますから、まずはそれぞれのラインや雲が持つ意味をきちんと理解することから始めましょう。
そのうえで、いつ買っていつ手仕舞うべきなのかを、実際のチャートを見ながら覚えていってください。
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多くの投資家たちに利用されている
一目均衡表は、多くの投資家たちに利用されているため、使う意味があります。
利用している投資家が多いということは、「一目均衡表を参考にどうするか考えている」投資家が多いということです。
市場の動きは投資家たちの心理が深く関わっていますから、多くの投資家が見ている一目均衡表を押さえておくことで、今後の動きを掴みやすくなります。
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実戦で使えるポイント:使い方のステップ
-
上位足(例:週足・月足)でトレンド確認
→ 価格が雲上=上昇トレンド、雲下=下降トレンド。 -
日足で基準線の位置を確認
→ 価格が基準線上なら買い優勢、基準線下なら売り優勢。 -
転換線・遅行線で勢いを観察
→ 転換線が基準線を上抜けた・遅行線が価格を上抜けたなら買いシグナル。逆であれば売りサイン。 -
エントリー・利確・手仕舞いをルール化
→ 雲を抜けた/基準線を割った・遅行線が逆行するなどを手仕舞いのサインとする。
よくある質問 Q&A
Q1. 一目均衡表は結局使う意味がありますか?
A. あります。
一目均衡表は「相場の方向・勢い・転換点」を同時に可視化できる唯一の指標です。
正しい読み方を身につければ、上昇・下降トレンドの“流れに乗る”判断がしやすくなります。
特に、雲(抵抗帯)と基準線 の位置関係を意識することで、買い・売りのタイミングを明確にできます。
Q2. 一目均衡表だけでトレードしても大丈夫ですか?
A. 一目均衡表“だけ”に頼るのはおすすめしません。
トレンド分析には非常に有効ですが、エントリー精度を上げるには 移動平均線・出来高・RSIなど他の指標 と組み合わせるのが効果的です。
たとえば「雲上×ゴールデンクロス」「三役好転+RSI反発」など、複数の根拠が重なる場面を狙うことで、だましを減らせます。
まとめ
一目均衡表は、意味ない指標ではなく、使う価値のある指標です。
多くの投資家たちから人気を集めている指標であり、正しい使い方をしていけば利益を積み重ねていけます。
相場の方向性と、買い時・売り時がイマイチわからないという方は、ぜひ一目均衡表を活用してみましょう。
もちろん、他のテクニカル指標と合わせて使えば、分析の精度はより上がっていきます。
日々勉強を繰り返して、株の技術を磨いていってくださいね。
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著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。







