仕事中は株価をチェックできず、「サラリーマンには株は無理」と感じていませんか?
実際、多くの会社員は取引時間と勤務時間が重なり、チャンスを逃してしまうこともあります。
しかし、実は時間をうまく設計すれば、忙しい中でも効率的にトレードを続けることが可能です。
本記事では、サラリーマンが株で成果を出すための時間の使い方と取引スタイルを、プロの知見を交えてわかりやすく解説します。
サラリーマンは株式投資ができるのか
まず最初に、上記時間帯しかマーケットが開いていないのであれば、サラリーマンがトレードをするのは難しいのではないかという疑問があるかと思います。
結論としては、サラリーマンが株式投資を行うことは可能ですし、実際に会社で仕事をしつつ、トレーダーとして利益を上げている方も多くいらっしゃいます。
サラリーマンが株式投資をする際に気をつけたいのが、トレードスタイルと時間の使い方です。
株式投資に興味がある方であれば、デイトレードというトレードスタイルをご存知の方は多いかと思いますが、忙しいサラリーマンの方にはデイトレードのようなトレードスタイルはおすすめできません。
なぜなら、デイトレードをしていると株価の値動きをチェックしなければならない回数が増えてしまうからです。
サラリーマンの方であれば「スイングトレード」のような数日~数週間かけて行う投資スタイルがやりやすいでしょう。
当サイトの監修者である株歴43年のプロトレーダー相場師朗(あいばしろう)先生は、「ザラ場(株式市場で売買が行われている時間)は株を売ったり買ったりしない」ということをよくおっしゃっています。
なぜなら、ザラ場では株価が右往左往して誘惑に負けてしまうことが多く、効率的なトレードには適していないからです。
日中に常に株価を見続けることができる人であれば、デイトレードを楽しみながら短期でトレードを繰り返しながら利益を上げていくこともできるかもしれませんが、「サラリーマンが効率的に稼ぐ」のであれば、もう少し長いスパンで株価の流れ(トレンド)を追っていく方がトレードもしやすいでしょう。
過去の株価チャートを見ていただくとお分かりになるかと思いますが、一度形成されたトレンドは何日間か続くことが多いので、何日間か銘柄を保有していた方が利益額が大きくなる可能性も高いのです。
それでは、サラリーマンが効果的に時間を使うためには、いつトレードをするのがよいでしょうか?
効率的にトレードするにはいつ取引をすればいい?
相場先生が推奨している株トレードの時間帯は、1日のローソク足がほぼ完成する大引け間際の午後2時半~15時までの30分か、もしくは1日のローソク足を分析した上で、翌朝の寄り付きを待ってからの時間を推奨しています。
相場式では、ローソク足のシグナルがひとつのエントリーの指標となるため、ローソク足を分析することがとても重要なのです。
ローソク足について、詳しくは四本値(よんほんね)とは?4つの価格とローソク足の基礎についての記事をご確認ください。
相場先生の手法は再現性のある手法なので、上記の時間帯だけで多くの利益を上げているお弟子さんも数多くいらっしゃいます。
忙しいサラリーマンの方が利益を狙うのであれば、効率的に利益を上げられる上記の時間帯で取引をしていくと良いでしょう。
相場式の手法を学ぶことで、より利益を狙いやすい銘柄を見極める目を養うこともできます。
ご興味がある方は、無料で見られるオンライン動画もご覧になってみてください。
夜間・休日に取引できる方法(PTS取引・米国株)
夜に取引をしたい方は、PTS(私設取引システム)の利用を検討しましょう。
PTSは国内株を夜間にも売買できる仕組みで、証券会社によっては23時59分まで取引可能です。
また、米国株に投資すれば、日本時間の夜に取引が行えるため、勤務後に落ち着いて分析できます。
仕事のスケジュールに合わせて「日本株+PTS」「米国株+夜取引」を組み合わせるのも現実的です。
サラリーマンの時間別スケジュール例
・朝(7:00〜8:00):ニュース・経済指標のチェック、寄り付き前の注文確認
・昼休み(12:00〜13:00):保有銘柄の進捗確認(アプリの価格通知を活用)
・夜(20:00〜22:00):チャート分析・翌日戦略の立案・注文予約
限られた時間でも、1日を3つの時間帯に分けてタスクを固定化することで、無理なく継続できます。
サラリーマン投資Q&A
Q1. 仕事中に株価を見られない場合はどうすればいい?
A. 仕事中に頻繁に株価を確認できなくても問題ありません。
大引け前(14:30〜15:00)や翌朝の寄り付きだけチェックしても十分にトレード可能です。
また、証券会社のアプリで「価格アラート」機能を設定しておけば、株価が一定水準に到達した際に通知を受け取れるので、忙しいサラリーマンでも効率的に対応できます。
Q2. どんな銘柄を選ぶとサラリーマン向き?
A. 短時間で判断できるように、流動性が高く値動きが安定している銘柄がおすすめです。
具体的には日経225採用銘柄のように、売買が活発で情報量の多い銘柄を選ぶと安心です。
逆に、取引量の少ない小型株は価格が急変しやすく、日中に株価を見られないサラリーマンにはリスクが高いため避けたほうが良いでしょう。
Q3. 夜間でも株の売買はできる?
A. はい。
PTS取引を利用すれば、夜でも国内株を売買できます。
また、米国株市場は日本時間の夜に開くため、勤務後でも取引しやすい環境です。
「夜取引」で日中の忙しさを補うのもサラリーマンに合った戦略といえます。
まとめ
サラリーマンでも、株式投資は十分に実践可能です。
大切なのは「時間を増やす」ことではなく、「限られた時間をどう使うか」です。
朝と夜に分析時間を確保し、大引け・寄り付きで冷静に判断するルーティンを作れば、安定した運用につながります。
日々の忙しさに左右されない仕組みを整え、自分の生活リズムに合った投資スタイルを確立していきましょう。

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。







