中学生でもわかる!株式投資の仕組みと資産を増やすコツや注意点とは?

中学生でもわかる!株式投資の仕組みと資産を増やすコツや注意点とは?

株式投資に興味はあるものの、「自分にもできるだろうか」「何から始めればいいのか分からない」と感じている方は多いのではないでしょうか。

株式投資は事前に準備して仕組みを理解し、正しい知識と方法を身につければ、誰でも資産形成の一つの手段として活用できます。

今回は、株式の基本的な仕組みや実際の取引の流れ、資産を増やすための具体的なコツなどを解説します。

目次

株式投資の仕組み

まずは、株式投資の仕組みについて基本的な事項を解説します。

株式とは

株式とは、株式会社が資金を集めるために発行する有価証券です。

企業の所有権を細分化したもので、株式を購入することで株主となり、その企業の「一部のオーナー」になることができます。

株式投資の仕組み

企業は株式を売ることで事業資金を得て、投資家は株式を買うことでインカムゲイン、キャピタルゲイン、株主優待を得ます。

株式投資におけるインカムゲインとは、配当金のことです。

企業は事業で得た利益の一部を、株主に還元します。

株主は株式を保有し続けている間、保有株数に応じて配当金をもらえます。

しかし、業績や企業の方針によって、配当金が得られないこともあります。

次に、株式投資におけるキャピタルゲインとは、売買益のことです。

株式の価格は様々な要因によって日々変化しており、購入時の株価が売却時の株価より安ければ、差額が利益として手元に残ります。

例えば、1株2,000円の株を20万円で100株買い、1株2,500円になったタイミングで25万円で売却すれば、5万円の利益が生まれるという仕組みです。

最後に、株主優待とは、企業が自社の製品やサービスを無料または割引価格で提供するものです。

株主への感謝を示すだけでなく、自社の利用を促す効果もあります。

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証券取引所とは

証券取引所は、株式などの有価証券を取引する機関です。

株を購入・売却したい投資家が集まる市場のようなもので、日本には東京証券取引所、大阪証券取引所、札幌証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所の5つがあります。

証券取引所の機能は、主に以下の3つです。

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株式の売買は、新しく株が発行される一次市場と、すでに発行された株が投資家の間で売買される二次市場の2種類にわかれます。

企業にお金が入るのは、初めて株式を発行してそれが投資家に購入されたタイミングです。

二次市場での売買では、企業に直接お金が入るわけではありません。

例えば、書店で新刊を購入すれば作者にお金が入りますが、古本屋で古本を買っても作者にお金が流れないことと同じです。

株式取引の流れ

株式取引は、5つのステップで進みます。

1.口座開設
投資家は証券会社で口座を開設し、資金を入金します。

2.銘柄選定
東京証券取引所にはおよそ4,000社が上場しており、その中から企業の業績や将来性、株価の動向などを分析してどの銘柄を購入するか決めます。

3.注文の発注
証券会社のWebサイトやアプリを通じて、銘柄、株数、注文方法を指定し注文を出します。

4.約定
売り手と買い手の注文が一致すると、取引が成立します。

5.受渡し
約定日から数営業日後に、株の受け渡しと代金の精算が行われます。

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株式投資における株主

株式投資において、株主の立場や権利について解説します。

株主とは

株主とは、株式を保有している人や組織のことです。

出資した金額に応じて、会社経営に参加する権利や、会社の利益の一部を受け取る権利などが与えられます。

株主の持つ権利

株主には、主に3つの権利があります。

1つ目が、議決権です。

会社の重要な意思決定に参加でき、株主総会で「新しい事業を始めるかどうか」「役員を誰にするか」などに意見できます。

小口の投資家の場合、一票が経営に与える直接的な影響は限定的ですが、複数の小口株主が協力して意見を出したり、機関投資家が小口株主の意向をくんだりすることで、経営に影響を与える可能性はあります。

2つ目が、利益配当請求権です。

これは、前述した配当金として受け取る権利を指しています。

3つ目が、残余財産分配請求権です。

会社が解散する際、まず負債を弁済し、残った財産を株主の持ち株比率に応じて受け取る権利です。

株主総会の事例

株主総会とは、株式会社の最高意思決定機関で、企業は株主に向けて、経営成績や財務状況の報告、次年度の基本方針の発表などを行います。

実査にあった、株主総会の事例を3つご紹介します。

1つ目の事例は、株式会社メルカリです。

メルカリでは株主総会で出た質問をすべて要約し、回答とともにオンラインで公開しています。

議論の経緯を誰でも確認できるだけでなく、企業と株主が双方向のコミュニケーションを取れること、アーカイブとして情報が残ることなどがポイントです。

2つ目の事例は、キユーピー株式会社です。

株主から環境に対する意見が出て、2024年に「キユーピー あえるパスタソース」の外袋を紙パッケージに変更。

続いて、「キユーピー3分クッキング 野菜をたべよう!スープの素」の外袋も変更しました。

これによりプラスチック使用量を25%〜30%ほど削減できました。

また、環境に配慮した製品には独自の「Kewpie Eco Label」を付与し、進捗を可視化しています。

3つ目の事例は、ユニ・チャーム株式会社です。

株主の意見をきっかけに、「RefF(リーフ)プロジェクト」が始まりました。

これは、紙おむつを紙おむつに水平リサイクルするもので、ミッションとして「紙おむつを捨てない未来」を目指しています。

現在もプロジェクトは続いており、2025年6月時点で、553万枚のおむつがリサイクルされました。

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株式投資で資産を増やすコツ

株式投資で資産を増やすにはどうすればよいか、3つのコツを解説します。

チャートの読み方を学ぶ

株式投資において、チャートとは株価の動きをグラフで示したものです。

これまでの値動きを分析することで、これから株価がどう動くかを予測します。

チャートを見る上で重要なのがローソク足で、これは始値・終値・高値・安値の情報を視覚的に表したものです。

この他、過去の株価の平均値を線にすることで価格のトレンドを表す「移動平均線」や、1日で売買された株数を表す「出来高」などもあります。

基本的なチャートの見方を学ぶことで、株価のトレンドや買い時・売り時を判断し、利益を出せるようになります。

ローソク足パターン一覧表でチャートを確認してみよう!ローソク足が示す投資家心理も紹介

根拠のある正しい情報を得る

株式投資を通じて利益を出すには多くの情報が必要ですが、大切なことは「根拠のある正しい情報」を得ることです。

YouTubeやXなどのSNSでは「この企業の株価が上がるらしい」といった噂話が持ち上がることも多い一方、た真意不明の情報もあり、それらに惑わされると損失につながるリスクがあります。

企業や証券会社のHP、四季報、新聞で公表されたデータなど、信頼性のある情報ソースを選びましょう。

事前に決めたルールを守る

自分の保有している銘柄の株価が変動すると、感情が左右されるものです。

しかし、焦りや高揚感など一時の感情に従って売買しても、なかなか利益は上がりません。

だからこそ、投資を始める前にルールを作り、取引開始後は厳守しましょう。

「この価格まで下がったら損切りする」「この価格まで上がったら利益確定する」といったルールを作っておけば、感情に流されそうな時も行動をコントロールしやすくなります。

これにより、損失を最小限に抑えたり、利益を確実に確保したりすることができます。

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株式投資における注意点

これから株式投資を始める方は、以下の点に注意しましょう。

余剰資金で少額から始める

株式投資に元本保証はないため、投資した金額よりも、得る金額の方が少なくなることもあります。

一定のリスクのある投資なので、仮に全額なくなっても生活には困らない余剰資金で始めましょう。

また、株式投資は経験を積むことで利益を出しやすく、損失の出やすい初めのうちは少額にしておいた方が損失を抑えられます。

少しずつ売買をして、市場の動きや投資の仕組みを学び、チャートの分析にも慣れていってください。

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特定の銘柄に全資産を投入しない

特定の銘柄に全資産を投入すると、その企業や業界にネガティブな状況が発生した場合、一気に資産を失うリスクがあります。

そのため、株式投資の際は異なる業種や規模の企業に分散投資しましょう。

これにより、特定の要因による影響を和らげ、損失を最小化できます。

短期投資は経験を積み重ねてから挑戦する

特に初心者の方は、短期投資より長期投資の方が向いています。

株価の短期的な変動を利用して利益を得る短期投資は、知識と経験が豊富で、瞬時に正しい判断ができなければ成功しません。

ノウハウを得ないうちに挑戦しても、損失が大きくなる可能性が高いです。

まずは長期投資から始めて市場の理解を深め、経験を積んでから短期投資にチャレンジしましょう。

また、長期投資なら企業を深く理解しやすく、株価の短期的な変動に一喜一憂せず企業の成長とともに資産が増える喜びを得られます。

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共感できる企業の株式を購入する

長期投資をする際、経営方針や商品・サービス方針に共感できる銘柄を選びましょう。

単に配当利回りが大きいことや、株価が上がっているという理由だけで購入しても、一般的に反社会的だと見られている企業や、自分の考えに合わない企業の株式を保有し続けるのは、心情的に辛いものです。

特に初心者の方は、まずは自分が日ごろから愛用している商品やサービスの企業について調べ、少額ずつ株式を購入してみるとよいでしょう。

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株式投資に関するよくある質問

株式投資に関するよくある質問について回答します。

Q.株式投資とは何ですか?

株式投資とは、株式会社が発行する株式を購入することで、その企業の一部のオーナーとなり、株価の上昇による売買益や、企業が得た利益の一部である配当金、そして株主優待などを受け取るための投資です。

Q.株式投資に向いているのはどんな人ですか?

株式投資に向いているのは、長期的な視点で物事を考えられる人です。

短期的な株価の変動に一喜一憂せず、企業の成長を長期的に見守れる人の方が、結果的に利益を得る可能性が高いでしょう。

また、情報収集や分析を地道に行える人にも向いています。

銘柄を選ぶ時や売却をする時には、投資先の企業や経済状況について、積極的に情報収集し分析する努力が必要です。

また、感情に流されず冷静な判断ができる人も適性があるでしょう。

株式投資を長く続けていると、株価の急騰や急落など、気持ちが焦る瞬間があります。

その時、動揺せず事前に決めたルールに基づいて行動できる人は、リスクを回避しやすいです。

株式投資のメリットとデメリットは?

株式投資のメリットは、インフレに強いことです。

物価が上昇する中でも企業業績が伸びれば株価は上昇し、資産価値は目減りしにくくなります。

また、証券会社によっては数百円から始められるプランもあるため、少額からスタートできる点もメリットでしょう。

さらに、投資を通じて企業の成長を応援できるのも、株式投資ならではのポイントです。

デメリットは、元本割れのリスクがあることです。

企業の業績悪化や経済情勢の悪化などにより、投資元本を下回る損失が発生する可能性があります。

また、市場の変動に影響されるため、予期せぬ経済危機や災害などにより株価は大きく変動します。

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まとめ

今回は、株式投資の仕組みなどについて解説しました。

株の仕組みや取引の流れを理解し、適切な知識を身につけ経験を積むことで、リスクを管理し ながら資産形成を目指せます。

まずは少額から始め、情報収集や分析を続けていきましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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