株式投資を始めようと思っても、「どういう仕組みなのか?」「どうやって売り買いできる?」と、様々な疑問がわいてなかなか始められない方も多いでしょう。
株式投資は複雑な投資ではありませんが、初心者の方にとっては難しいと感じる部分もあるものです。
そこで今回は、これまで投資の経験がない方でも理解できるよう、株の買い方について詳しく解説します。
これから株式投資を始めたい初心者の方は、まずこの記事で基本的な知識を抑えましょう。
株式投資の仕組み
まずは、株式投資がどのような仕組みかについて解説します。
株式とは、企業が事業を運営するために資金を出してくれた方に、発行する証券です。
購入者は株主と呼ばれ、企業からの配当金を受け取れます。
配当金とは企業が株主に対して支払うお金で、株主は株を持っている限り受け取り続けることが可能です。
また、株主は株を売却する際に利益を得られる可能性があります。
株を購入した時点から企業が成長し、株価が上がることで、購入した時と売却する時の差分が生まれるためです。
一方で、企業が業績悪化すれば株価が下がり、購入した時よりも安値でしか売れないリスクもあります。
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初心者でもわかる株の買い方
株式投資の仕組みを理解したところで、具体的な買い方について解説します。
どの企業の株も、基本的には5つのステップで購入ができます。
証券会社を選んで口座を開設する
まずは、証券会社で口座を開設しましょう。
初心者の方はどの証券会社にすべきか悩むものですが、「手数料の安さ」で選んでみてください。
一般的には売買をするごとに手数料が取られるため、より大きな利益を確保するためにはなるべく手数料を取られないことが重要です。
特にネット証券は手数料が安価なことが多いため、初心者の方にもおすすめでしょう。
また、証券会社によってソフトやアプリの内容が異なります。
株価チャートやリアルタイムでの株価情報などに加え、証券会社ごとにどのような情報を入手できるのか調べてみてください。
口座に資金を入金する
口座を開設したら、資金を入れましょう。
どのくらいの資金を運用するか決め、その金額を入金してください。
初心者の方は初めから大きく運用せず、少額からスタートする方がおすすめです。
ほとんどの証券会社でインターネットバンキングが利用できるため、スマホやPCから簡単に作業できます。
もし入金の仕方がわからなくても、Webサイトなどに詳しい方法が載ってているためそちらを参考にしてみましょう。
購入する株式銘柄を選ぶ
どの企業の株を購入するかを選びます。
初心者の方にとって、ここが一番悩むポイントでしょう。
初めて購入する時は、「初心者が株を買う前におさえたい銘柄選びのポイント」を参考に、「配当利回りが高いか」「株主優待はどのような内容か」「少額から投資できるか」を基準に選んでください。
また、初心者におすすめの銘柄もあるため、まずはそこから始めてみるのもおすすめです。
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株を購入する
どの株式銘柄にするか決めたら、実際に購入していきます。
購入の際、価格は成行か指値か選びます。
成行とは値段を指定せず、購入手続きした時点での市場価格が適応される方法です。
指値は値段を指定して、「○○円以下で購入する」など条件を指定します。
指値は取引相手がいないと成立せず、初心者にとって難易度が高いため、まずは成行で購入してみてください。
株を売却する
好きなタイミングで株を売却します。
基本的には、「購入した金額より高くなったタイミングで売る」という基準になりますが、実際に株式投資を始めてみるとそうシンプルには進みません。
「もう少し待ったらもっと高くなるかも」と思ったらそこがピークだったり、「今は下がっているけど耐えればまた戻る」と思ったらさらに下落したりといったことがよくあります。
大きな失敗をしないためには、売却目安を事前に決めておくことが大切です。
「購入時より25%高くなったら売る」など明確な基準を持っておくことで、大損するリスクを抑えられます。
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初心者が注意すべき株の買い方の注意点
株式投資初心者の方が、よく犯してしまうミスがあります。
なるべく損をしないよう、まずは4つのポイントに注意しましょう。
バランスよく複数に投資する
株式運用に使える金額のすべてを、一つの銘柄に投資してはいけません。
基準として、1銘柄に資金の20%以上は使わないようにしましょう。
どんなに「この企業は大きいし大丈夫」と思っていても、「絶対」はありません。
事実、日本航空(JAL)や東京電力など、安定しているイメージのある企業が倒産したり株価が大暴落したりといった事例は非常に多く存在します。
一つの失敗で資金がゼロにならないよう、5つくらいの銘柄を見繕いバランスよく投資するよう心掛けてください。
塩漬けせず適切に損切りする
自分の持っている株価が下がっていくと、「いつか戻るかもしれない」と希望的観測を持ってしまう方は多いです。
たしかに買値まで持ちなおすこともありますが、そのまま下がり続けてしまい大損してしまうケースも少なくありません。
だからこそ、塩漬けせず適切なタイミングで損切りが必要です。
塩漬けとは保有している株式の価格が下がっても売却せずずっと持ち続けていることを指します。
損切りとは、買値より低い金額で損をすると理解していながら売却することです。
塩漬けせず早めに損切りすれば傷は浅く、また別の銘柄を購入するチャンスが生まれます。
なぜ保有している株式の価値が下がっているかを分析し、上昇の見込みがないと感じたらスピーディに売りましょう。
生活資金ではなく余剰資金で購入する
これは株式だけでなくすべての投資に対して言えることですが、生活資金を使ってはいけません。
「株を買ったせいで、家賃が払えない」といった事態は避けなければいけません。
収入から生活に必要なお金を差し引き、余った余剰資金だけを運用するようにしましょう。
まずは国内株式から始める
国内株式と比べると、海外株式は高配当の企業が多いです。
また、アメリカや中国など大国の企業は世界的な規模のものも多く、新興国にはこれから発展する可能性がある企業があります。
しかし、海外の企業は日本企業に比べて馴染みがなく、どのような事業を行っているか詳しく知らない方が多いでしょう。
また、円高や円安など為替変動の影響も受けてしまいます。
そのため、初心者の方は海外株には手を出さず、国内株式からスタートしましょう。
初心者が株を買う前におさえたい銘柄選びのポイント
実際に株を購入するにあたり、「結局どの銘柄を選べばよいのか」と悩んだら、3つのポイントをおさえてください。
配当利回りが高いか
配当利回りとは、年間の配当金を株価で割った金額です。
例えば1,000円の株価で配当金が10円だった場合、配当利回りは1%となります。
一般的には4%を超えると高配当にあたるため、まずはこれを基準に銘柄を選んでみましょう。
現在、国内の定期預金は年利0.002%程度であるため、配当利回りが1%だとしても貯金するよりは得する計算になります。
株主優待はどのような内容か
株主になるメリットとして、株主優待があります。
株主優待とは、企業が株主に対して商品やサービスを提供することです。
例えば飲食店の株を持っていると、その系列の店舗での飲食代金が5%割引になるといったものがあります。
自分がよく使う企業の株主優待を持っていれば、株式の売買で大きな利益を得られなかったとしても、日々の生活で少しずつお得になることもあります。
すべての銘柄に株主優待があるわけではないので、購入前にリサーチしてみましょう。
少額から投資できるか
株式は普通、100株単位でしか購入できませんが、
単元未満株の場合、1株から購入可能で数千円から株式投資を始められます。
株式投資は初めから上手くいくとは限らないため、初心者の方は特に少額でのスタートがおすすめです。
企業の調べ方や売買タイミングのコツをつかむまでは、少額から購入できる銘柄を選びましょう。
まとめ
今回は、初心者の方のために株の買い方を解説しました。
初めはわからないことも多いですが、実践を繰り返すうちに理解度が高まっていきます。
まずは少額から始めて、少しずつ慣れていきましょう。
経験値を積むことで、大きな利益を得たり海外株に挑戦したりと可能性が広がっていきます。
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