実は危険という意味では無かった?投資における「リスク」の本当の意味を紹介

みなさんは普段の生活の中で「リスク」という言葉を使うことはあるでしょうか。

おそらく投資を行っている人であれば、投資を行っていない人と比べると使う機会は多いのではにでしょうか。

実はこの「リスク」という言葉、投資と一般的な使い方では少し異なる意味合いになります。

意味を知らずに使っていると、投資を行っている人同士の話が通じなかったり、間違えた内容が伝わってしまう恐れがあり、正しく内容を伝えるためにも言葉の意味はきちんと理解をしておいた方が良いでしょう。

そこで今回は、普段の使い方と投資の使い方で言葉の意味が異なる「リスク」について紹介をします。

この記事でわかること

  • 投資におけるリスクの意味
  • 株式投資に存在するリスク

相場格言「卵は一つのカゴに盛るな」とは

目次

投資におけるリスクは危険という意味ではない

一般的なリスクという言葉は「危険」や「不確実」という意味を持っています。

そのため、予想が不可能で失敗をしてしまうと大きな痛手を負ってしまう可能性がある場合に使われることが多いです。

例えば、この事業に手を出すのはリスクが高い(失敗をしてしまった場合に大きな損失を被る)、手術に伴うリスク(簡単な手術だが術後に影響がある)、ギャンブルは非常にリスクが高い(負けてしまう可能性が高い)といった使い方をします。

しかし投資ではリスク=危険という意味ではなく、実のところ「価格変動の幅」や「リターンの変動幅」という意味で使われているのです。

では実際に投資で使われるリスクについて解説をしていきます。

価格変動の幅、リターンの変動幅

投資での「リスク」は、価格変動の幅やリターンの変動幅という意味で使われています。

価格変動が大きい銘柄に関してはリスクが大きくなり、価格変動が小さい銘柄に関してはリスクが小さいという意味となります。

つまり、価格変動の幅が1%の銘柄よりも価格変動の幅が10%の銘柄の方が、リスクが大きいもしくは高いという使い方をするのです。

そして価格変動の幅はリターンの変動幅でもあり、リスクが大きい銘柄に関してはリターンも大きく得られる可能性があるということになります。

ただし、投資は確実に利益を得られるものでは無いため、リターンの変動幅があると同時に損失の変動幅も存在します。

例えば、株価10,000円で1日に±10%株価が動く銘柄が存在した場合、1,000円分の株価変動リターンを期待できますが、同時に-1,000円分の価格変動損失も存在しているということです。

そのため、リスクが大きいという場合には大きいリターンがあると同時に大きな損失が隠れており、リスクが小さいという場合には小さなリターンしかないが同時に損失も小さなものとなる、という捉え方になります。

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株式投資では他にもリスクが使われている

投資におけるリスクの意味を紹介しましたが、株式投資においては他にもいくつかのリスクが存在しています。

それは価格変動以外に、配当金の有無や倒産、為替変動などのリスクのことです。

これらのリスクの使い方としては、投資で使われる価格変動の幅ではなく、一般的な「危険」や「不確実」という意味で使われることが多いです。

そのため、株式投資で潜在的に隠れているリスクを知ると同時に、リスクの使い方の違いについても覚えてみましょう。

配当金・倒産・為替変動

株式投資ではトレードによる利益を得る方法以外に、配当金による利益を得る方法が存在しています。

配当金にも実は減配や無配というリスクが存在しています。

配当金は企業が生み出した利益から投資家に回されるため、企業の業績が悪化してしまうと「減配」と呼ばれる配当金額の減額や、配当金が無くなってしまう「無配」の可能性があります。

つまり、配当金目当てで投資をしたとしても、企業の業績次第では配当金が0円となってしまうリスク(危険)が存在しているのです。

また株式投資には、倒産によるリスク(危険)も存在しています。

投資をした企業が倒産をしてしまうと、投資したお金が返ってくることはありません。

そして、為替変動によるリスク(価格変動)も株式投資にはあります。

特に米国株式に投資をしている場合には大きな影響を受ける可能性が高くなります。

米国株式トレード後に米ドルから日本円へ換金する際、米国株式購入時よりも円高に傾いていると、同じレートで換金をできないため損をしてします可能性があるのです。

例えば、米国株式にて1万ドルを投資し1.2万ドルまで増やすことができた場合、

投資時は1ドル=100円だった為替が1ドル=90円まで円高に傾いていると、1ドル=100円の場合なら120万円に換金でき、1ドル90円では108万円の換金となるのです。

他にも輸出をメインとしている国内企業であれば、円高に傾くことで利益が自然と減少してしまい業績悪化から株価が下落してしまう恐れもあり、日本は輸出で利益を出している企業も多いため、決して無視をすることができないリスクでもあります。

リスクは恐れるものではなく、しっかりとコントロールするもの

さて、ここまで投資におけるリスクについて紹介をしてきましたが、投資を行う以上損失が発生してしまう事は仕方がないことであり、リスクを恐れるのではなくいかにコントロールするのかが重要となります。

例えば、リスクが大きい銘柄に投資をする場合、資金量を調整して全体の〇%で運用すると決めたり、リスクが小さい銘柄に分散投資をすることで、リスクをコントロールすることが可能です。

他にも、リスクが大きい銘柄でも時間を掛けながら分散購入をしていくことで、リスクをコントロールすることができます。

株式投資を行う上で大切なのは、株をトレードするタイミングであったり、上手くトレンドに乗り利益を伸ばせるのかも重要となりますが、リスクが大きい銘柄のリスクをコントロールしながらも、きちんとテクニカル分析でトレンドを読むことができれば、自分の技術で期待以上の利益を得ることも可能です。

そのためリスクについてしっかりと把握をしながら、テクニカル分析や株の技術を用いてトレードをしていくと、上手く資金を増やしていくことが可能となるでしょう。

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まとめ

  • 投資におけるリスクは価格変動の幅という意味
  • 株式投資では金利や倒産などのリスクが存在する

いかがでしたでしょうか。

これまで株式投資におけるリスクを知らなかった方は、今日からはリスクという意味を理解して使い分けていきましょう。

ちなみに株式投資においては、技術が未熟な状態ではどうしても損失を抱えてしまいやすくなりますが、しっかりと知識を付けて技術を磨けば自分の力で稼げるようになります。

そのため、株式投資における知識や技術を身に付けているのかがリスクとなるため、ぜひ当サイトおよび「株塾」で効率的に株式投資の勉強をしていきましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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