株と投資信託(投信)の違いとは?初心者におすすめの投資先を解説

【初心者はどちらに投資をするべきか?】投資信託(投信)と株の違いとは?

資産運用の手段として、投資信託は最も人気の高い投資ジャンルのうちのひとつです。

資産形成の手段として興味はあるけど、今後投資を始める際に最適な手段なのか、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実際に、投資信託の特徴をしっかりと理解しないで始めてしまうと、大きな損失を出してしまう可能性もあります。

そこで今回は、投資信託とはどんなものなのか、また株と比較して何が違うのかを解説していきます。

この記事でわかること

  • 投資信託の特徴やメリット・デメリットについて
  • 株式投資との違い
  • 投資信託と株式投資どちらが利益を上げやすいのか

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目次

投資信託とはなにか

投資信託とは、読んで字のごとく投資を信じて託す(プロに運用を任せることができる)金融商品のことです。

プロの運用会社に運用を任せることができるので、投資に知識がない人にも人気が高いと言えるでしょう。

運用会社が経済や金融に関するさまざまなデータを収集し、それをもとに投資対象を決定します。

個人で株式投資をするときには手を出しにくい海外情報や新興国の情報なども参考に運用が行われるため、幅広い投資対象への投資が可能です。

投資信託のメリットとしては、自分の代わりにプロのファンドマネージャーに投資を代行してもらい、利益を上げられる可能性がある点ではないでしょうか?

株式投資に対して知識を持っていない方でも、プロに任せることができるのだから利益を上げられると考えている方もいらっしゃるかと思います。

しかし、投資信託は何の考えもなしに手を出してしまうと大損してしまう可能性もあります。

それでは、投資信託にはどのようなデメリットがあるのかを見ていきましょう。

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投資信託のデメリット

手数料がかかる

投資信託には手数料がかかります。もちろん、株式投資でも手数料はかかりますが、ネット証券会社を活用してトレードをすれば手数料は低く抑えることが可能です。

投資信託はプロに運用を任せる分、より多くの手数料がかかってしまいます。

大まかには3種類の手数料があり、投資信託購入時に必要な購買買付手数料、投資信託を保有している間ずっと発生し続ける管理手数料、投資信託を売却(解約)する際に発生する解約手数料の3種類の手数料が発生します。

「プロに任せるのだから手数料くらい」と感じるかもしれませんが、例えば利益が3%出ていたとしても、手数料合計が4%であればマイナスになるわけです。

また、管理手数料は保有している間ずっと発生し続けるものなので、たとえ利益が出ていない状況でも手数料が発生し続けます。

これは、運用利益が出ていない状況でも、手数料を費用として払い続けなければならないという状況です。

投資信託では何かと手数料が厄介で、利益率を大きく下げている要因のひとつと言えるでしょう。

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価格が変動し、元本割れするリスクがある

「投資信託はプロが運用するのだから安心」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、投資信託に組み入れられている株式や債券の価格変動により、資金がマイナスになる可能性もあります。

これは、どの投資ジャンルにも共通していえることですが、リスクを取るからリターンを増やすことが可能になっているのです。

プロが運用するかどうかに関係なく、市場環境は常に変化するものなので、資金がマイナスになる可能性も考慮しておく必要があります。

自分で個別の銘柄選定ができない

投資信託は、基本的に複数の投資対象が組み合わさってひとつの金融商品として形成されています。

これは、リスクを分散させるためにあえて複数の投資対象に投資を行っています。

株式投資であれば、自分が投資した個別銘柄ごとの株価をチェックすることも容易ですが、さまざま投資対象が組み合わさった投資信託は、個別の投資対象ごとの損益の確認が難しい状況です。

自分の判断で個別の投資対象を変えることもできないので、もどかしく感じることもあるかもしれません。

そのため、「この銘柄は今後株価が上がりそうだから投資をしたい」とご自身で考えたとしても、投資信託として個別銘柄だけに投資をすることはできません。

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投資信託と株式投資の違い

投資信託と株式投資の違いは大きく分けて2種類あります。

ひとつめは、誰が運用するかです。

投資信託の場合は、基本的に運用のプロと呼ばれる運用会社に運用を任せることになります。

そのため、自分自身で銘柄を途中で変更することもできず、裁量が少ないと言えます。

逆に、株式投資の場合は自分自身で銘柄選定や利益確定、損失の確定をする必要があるので、裁量が大きいと言えるでしょう。

自分の決断ひとつで損失を大きくすることも、利益を大きくすることもできる可能性があるので、より慎重に判断をしていく必要があります。

ふたつめは、値動きの変動幅です。

一般的に、投資信託は分散投資をすることによってリスクをなるべく抑えた運用をする方針にあるので、利益の変動幅が少ないといえます。

そのため、短期間で大きく利益を上げることが難しいでしょう。

株式投資は、銘柄によって変動幅が大きい銘柄や小さい銘柄などさまざまですが、自分で銘柄選定からできるため、短期で比較的大きな利益を上げることが可能です。

その分、銘柄選定や判断を謝ると、損失が大きくなる可能性もあるので、注意が必要でしょう。

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株式投資と投資信託どちらが利益を上げやすいのか

ここまで見てきたように、手数料や価格の変動幅から考えると、株式投資の方が利益を上げやすいと言えます。

しかし、株式投資は初心者がいきなり利益を上げられるようなものではありません。

初心者が何の事前準備もせずに挑むと、資金が底を尽きて即退場となる可能性もあります。

事前準備の大切さについては、株は事前準備が大事!イチロー選手に学ぶ事前準備の大切さの記事をご覧ください。

株式投資で利益を得るためには、しっかりと事前準備をして、鍛錬を積んでいく必要があるのです。

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まとめ

  • 投資信託は運用のプロが運用を行う
  • 運用のプロが代行してくれる分、手数料が多くかかる
  • 株式投資の方が利益を上げやすいが、正しい手法を身に付ける必要がある

いかがでしょうか?

投資信託であれば安心して資産を増やしていけると考えている方もいらっしゃったかもしれませんが、元本割れのリスクや手数料も考慮した上で検討する必要があることをおわかりいただけたかと思います。

株式投資の魅力についても少しお話しましたが、いきなり実践でトレードをすることはおすすめできません。

まずは、再現性のあるプロの手法を身に付ける必要があるでしょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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