株式投資初心者のギモンとして、株のトレードで稼いだ利益はどうすればよいのか考えたことはありませんか?
結論から言うと、2つの選択肢があります。
1つ目は、利益分だけ口座から出金するか。
2つ目は、利益を資産として再投資するか。
単純な選択肢となっていますが、それぞれで将来的に株で稼げる金額が大きく変わってくる可能性があるため、しっかりと事前に考えておくことが大切です。
そこで今回は、株で稼いだ利益は今後どうすればさらに増やせるのかについて紹介していきます。
この記事でわかること
- 株で稼いだ利益はどうするべきか
- 株式投資で重要な複利の効果について
- 将来的に株で資産を築く上で大切なこと
株で稼いだ利益には2つの選択肢がある
株のトレードで稼いだ利益を皆さんはどのように使われているでしょうか。
トレードで稼いだ利益だから、頑張った自分へのご褒美として購入資金に充てたり、家族のために使うなど人によってそれぞれだと思います。
株で稼いだ利益の利用方法には2つの選択肢がありますが、どちらを選択しても決して間違いではありませんので勘違いしないようにしましょう。
今回は、株のトレードでより資産を増やしたい方に向けておススメのトレード方法をお伝えしていきます。
それではそれぞれの利用方法がどのようなものかを見ていきましょう。
株で稼いだ利益を出金するか再投資をするか
株で稼いだ利益は、出金するという選択肢があります。
増えた分だけ使うので、元金がマイナスになるわけでもなく気持ちよく買い物ができますよね。
株をはじめたきっかけが、少しでも使えるお金を増やしたい人の場合は、出金し目的の使い道に出費することで、株をはじめた目標を達成することができます。
もう一つ、株で稼いだ利益を再び投資に使うという選択もあります。
株で稼いだ利益を出金せずに、再び株のトレードに使うのです。
再び投資に使う場合には、前回よりも多い金額でトレードを行うことができ売買株数を増やすことができるため、次回トレード時にはさらに大きな利益を得られる可能性があります。
このように単に出金と再投資と言えますが、出金は稼いだ利益の消費が目的であり、再投資はさらに利益を狙うことが目的となっています。
株で稼いだ利益は基本的に再投資がおすすめ
株で稼いだ利益の使い方について2つの選択肢を紹介してきました。
基本的に株で稼いだ利益はトレードを行った人に、自由に使い道を決める権利があります。
しかし、株で稼いだ利益の使い方として賢くおすすめなのは再投資です。
株で稼いだ利益を出金しても、元金を残したままなら良いのではと考えるかもしれませんが、複利と単利を考えることで再投資の方が賢い選択だという事が分かるようになります。
株で稼いだ利益を再投資するというのは複利運用を行なうことであり、将来的に資産を築く場合には必要不可欠な知識となります。
再投資をすることで複利運用ができる
株では稼いだ利益を再び投資に使い、トレードでの運用額が増えていくことを複利運用と呼ぶことがあります。
複利はまさに稼いだ利益を再び投資に回すことで、イメージとしては雪だるまを作っている時がわかりやすいでしょう。
はじめはちいさな雪の塊でしかありませんが、転がしていくうちに雪が付着をして転がせば転がすほど雪だるまが大きくなるイメージです。
株の複利運用も稼いだ利益を再び投資に回すことで、以前よりも多くの金額かつ多くの株を保有することができ、1度のトレードで稼げる金額が大きくなっていくのです。
複利運用と単利運用の例
もう少し、複利運用について詳しく紹介をします。
株で稼いだ利益を再び投資することを複利運用と呼びましたが、利益だけを出金し元金だけで運用を行っていくことを単利運用と呼びます。
例えば、100万円の資金で株をはじめた場合に、年間10%の利益を得たとします。
単利の場合だと利益は出金をするため毎年10万円の利益を得ることができ10年間繰り返せば合計100万円を出金したことになります。
複利の場合だと1年で10万円の利益となりますが、次の年は110万円で投資を行うため11万円の利益となります。
その翌年の利益は121,000円、さらに翌年は133,100円と雪だるま式に増えていき、10年後には100万円が2,593,741円の資産となるのです。
同じ金額で株のトレードをしていたとしても、複利と単利では今回の例で約50万円近くの差額が生まれていることがわかります。
つまり、株で稼いだ利益をすぐに出金するよりも再び投資に回した方が、将来的に大きく資金を増やすことができるということになります。
ちなみに複利に関しては複利運用で雪だるま式に資産が増える!株式投資で利益を大幅に増やすにはでも詳しく解説をしているので参考にしてみてください。
稼いだ利益を再び投資を行い、資金を追加していくのもおすすめ
複利の力によって株は大きく稼ぐことができるということがわかりました。
複利はトレード回数や時間の経過と共に雪だるま式で増えていく性質があります。
そのため株で稼いだ利益を再び投資するだけではなく、普段仕事で稼いだ金額から余裕がある分だけ投資資金に追加をしていくこともおすすめです。
先ほどの複利の例えでは、あくまで追加資金を投入せずに利益だけでトレードしたものとなります。
そこに毎月1万円や5千円でも資金を追加していけば、さらに早いペースで資金が増えていくのです。
毎月1万円を追加資金として投入できれば、1年後には12万円の資金を投入しており、複利の効果によってさらに資金増加のスピードは早くなります。
つまり、単に複利を活用すれば将来的に大きく稼げることだけではなく、短期的に資金を追加投入していくだけでも複利による資産増加スピードの加速度を早めていくことができるでしょう。
そのため、貯金や稼ぎに少し余裕がある人は資金の追加も検討しながら投資をやってみてはいかがでしょうか。
ただし、資金額を増やしたとしても正しい技術をもとにトレードをしなければ資産を失ってしまうことにもなりかねません。
株式投資における勉強方法については下記記事をご覧ください。
株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツ
まとめ
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- 株で稼いだ利益は再び投資をするのがおすすめ
- 株式投資は複利の力で大きく稼げる可能性がある
- 複利の効果を最大限活かすために資金の追加検討も行おう
いかがでしたでしょうか。
複利運用の効果を知れば、株で稼いだ利益を再び投資することの良さが分かったと思います。
ただ、一つ注意をしてほしいのが今回紹介をした例えなどは、安定して年率10%の利益を得た場合やトレードで勝ち続けた場合ということです。
現実に株のトレードをやってみると、常に勝ち続けることが難しく時に負けてしまう事もあります。
そのため、複利運用について覚えるだけではなく、株で勝つための技術も磨いていくことが大切です。
チャートの見方やテクニカル分析の活用法など、初心者には覚えることがいくつかあります。
当サイトでは株式投資初心者が上達をしていくために必要な情報を記事としてまとめているので、ぜひ他の記事も参考にしてみてください。
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。