持ち株に含み損が発生した場合はどうすればいい? 初心者でもできる対処法を紹介

株式投資初心者のギモンとして、持ち株に含み損が発生した場合にどのようにすればいいのか、判断に困ってしまうことがありませんか。

実際に株のトレードを行っていると、株を購入した時点から一時的に含み損が発生することがよくあります。

株価は常に右肩上がりでは無いため、含み損が一時的に発生してしまう事は仕方がないことです。

ただ、初心者の場合、含み損が発生したことに焦りを感じたり、どのような行動を取れば良いのか分からずに、すぐに損切りをしたりナンピンをしてしまう場合があります。

トレードで焦って行動をしてしまうと、基本的に失敗へと繋がり資産を減らしてしまう原因となるのです。

そこで今回は、持ち株に含み損が発生した場合にどのような対処法を取れば良いか紹介をしていきます。

この記事でわかること

  • 持ち株に含み損が発生してしまうこと
  • 含み損が発生した場合にまず取るべきこと
  • 含み損が発生した場合にできる対処法

株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツ

目次

株式投資では持ち株に含み損が発生することがある

株のトレードをしていると、株を買った瞬間から株価が下がり、一時的な含み損が発生してしまう事がよくあります。

そもそも、株の売買には手数料がかかるので、取引をした段階ではほぼマイナスからスタートすることになるのです。

含み損は株価が上昇をしている際でも、一時的な下落と上昇を繰り返しているためであり仕方がないものです。

そのため、含み損が発生したとしてもトレード前に確認をしたトレンドなどに転換がなければ、含み損は一時的なものだと判断を行いトレードを続けていくことが基本となります。

しかし、持ち株に含み損が発生した場合に、慣れていない初心者の方だと慌てて行動をして失敗に繋がってしまうことがよくあります。

自分の判断が間違っていたと考えてしまったり、含み損の数字を見て耐えきれなくなり損切りをしてしまい、負けてしまう原因となりやすいのです。

そこで、特に初心者がすぐに発生した含み損に対してやってしまいがちなのが慌てて行う損切とナンピンになります。

どちらも決して悪い行動というわけではありませんが、根拠がない状態で行ってしまうと結果的に悪い結果につながりやすいのです。

含み損が発生しても慌てて損切りなどをしない

株式投資では持ち株に含み損が発生したら損失額したり、株価チャートを確認しながら損切りを行うのが基本です。

初心者の方もこの基本に従って損切りを行いますが、含み損自体に慣れていなかったり感覚でトレードをしまう結果、含み損が発生してすぐに慌ててしまい損切りをしてしまうことがあります。

慌てて損切りをしたとしても、トレンド転換などが起きていない場合株価は再び上昇していき、損切り前の建値に戻っていくのです。

そこで、持ち株に含み損が発生したとしても、まずは慌てて損切りをしないようにしましょう。

含み損に対して損切りを行う事は正解でもありますが、それは損切りに明確な基準である損切りラインを設定してから行った場合であり、慌てて根拠のない損切りをしてしまうと単なる判断ミスで損失を確定させてしまうだけなのです。

そのため、含み損が発生したとしても、まず損切りをしてしまうというのは避けましょう。

株価が下がってすぐにナンピンはしないこと

買値よりも株価が下がった場合に、低い株価で買増すナンピンと呼ばれる技術があります。

ナンピンを行うことで平均購入価格を下げることができるので、上昇トレンド中であれば有効な手段となります。

しかし、初心者が含み損が発生したからと言ってすぐにナンピンをしてしまうのは危険な行動となる場合があるのです。

ナンピンは株価が上昇を続ける、もしくはテクニカル分析により株価の下落が止まり上昇に転換する可能性が高いと判断した場合に有効な手段となります。

まだ一時的な下落なのかトレンド転換をしたのか確認ができていない状態で根拠のないナンピンをしてしまうと、ナンピン後にさらに株価が下落をしていき下降トレンドを形成した場合に更なる含み損に膨れ上がるのです。

ナンピンで買増した分だけ損失は膨らんでいくので、持ち株にすぐ含み損が発生したとしても初心者はすぐにナンピンをしないようにしましょう。

初心者でもできる含み損の対処法を紹介

ここまで持ち株に対して含み損が発生した場合に損切りとナンピンを行うのは危険だということを紹介してきましたが、これは持ち株に対しての現状を確認できていない場合の損切りとナンピンになります。

決して損切りとナンピンが悪いというわけではなく、根拠もなく含み損が発生したらという理由で行ってしまうのが危険だという事です。

そこで、持ち株に含み損が発生した場合にはまず、チャートを確認して現状のトレンドやテクニカル分析を確認するようにしましょう。

含み損が発生した際には、現状を確認した上で行動を取っていくことが大切となるのです。

持ち株を保有してから株価が下落をした場合に、トレンド転換がおきて下落が続くのか、上昇トレンド中の一時的な下落なのかを確認することが最初に行うべきことです。

では、現状の状況を確認した上で、含み損に対して初心者でもできる対処法を紹介していきます。

チャートを確認してからの損切り

持ち株に含み損が発生したらまず、チャートを確認して下落が続いて行かないかを確認しましょう。

この際には、単に下落幅が大きいことだけではなく、テクニカル分析なども活用して下落を示唆していないかを確認してください。

下落幅が大きいからということだけでトレンドが下降に転換したと判断するには根拠が薄く、テクニカル分析やローソク足の形状からトレンドを確認するようにしましょう。

そこで上昇トレンドが継続するようであれば損切りを行わずに様子をみて上昇を待ちましょう。

下降がしばらく続きそうだと確認ができた場合には損切りを行ってください。

このように、株価がこれからどのように動くのかをテクニカルで確認し、含み損が解消するのか膨らんでいくのかを意識して損切りを行い、なるべく損失を発生させない決済を行いましょう。

これが含み損に対する、初心者が取れる最適な行動となります。

投資前から分割購入と損切りラインを設定しておく

持ち株に含み損が発生することは、ある程度当たり前のことだと思っておかなければなりません。

株価の底で買うことは基本的にできませんし、天井で売ることも不可能と言われています。

そのため、トレードを行う前から損切ラインを決めておき、分割購入などを考えましょう。

損切りラインを決めておけば含み損が発生した場合にも慌てず適切な行動を取ることができます。

それと、株を買う際に一括で買うのではなく、2分割をして買うことも一つの手段となります。

例えば、投資資金の内10万円で株を買う際には10万円一括で買うのではなく、5万円に分けて2回株を買うのです。

すると、はじめに買った5万円に対して株価が下落し含み損が発生した後の下げ止まったタイミングで買ったり、強い上昇が確認できた時に追加で5万円分を買い増していくことができます。

若干ナンピンと似たような方法ではありますが、あらかじめ資金を分割しておき、チャートから状況を確認して買う方法となりますので、ナンピンのように後から追加資金で買増すわけでは無いので初心者でも十分に活用していくことができます。

もちろんここでも、分割資金で買いました後には必ず損切ラインを設定しておくようにしましょう。

まとめ

  • 持ち株に含み損が発生することはよくあること
  • 含み損が発生した場合には、まずチャートで現状の値動きを確認する
  • 含み損が発生することを想定して損切りラインを設定する

いかがでしたでしょうか。

持ち株に含み損が発生することはよくあるので、含み損に対する行動は必ず決めておくようにしましょう。

間違っても、焦って損切りをしたりナンピンをしないようにしてください。

チャートから現状を確認し、テクニカル分析に従って損切りもしくは株価の上昇を待つようにしましょう。

今回紹介してきた通り、株式投資では株価が今後どのように動くかを予想していかなければなりません。

そのためにテクニカル分析は有効な手段であり、初心者でも勉強をした方が良いのです。

当サイトではテクニカル分析に関する様々な情報を発信しているので、よければ他の記事も参考にしてみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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