初めて投資に興味を持った時、「そもそもどんな投資方法がある?」「どうやって設けたらいい?」など、悩みは尽きないものです。
そこで今回は、初心者も知っておきたい投資についての基本的な知識を解説します。
自分はどんな投資をすればよいのか、どんなポイントに気を付けるべきかなどを理解し、早速投資を始めてみましょう。
初心者でもわかる「投資とは何か?」
まずは、投資とはそもそも何かというところから整理しましょう。
投資について解説するべきことは数多くありますが、初心者の方が最初に抑えるべきポイントは、「預金と投資の何が違うのか」「どうやって投資で収益を得るのか」の2点です。
さらに、今まで投資未経験の方も名前くらいは聞いたことのある2つの制度についても解説します。
預金と投資の違い
結婚や子育て、老後など、誰でも将来のためにお金を準備する必要があります。
そんな時、「わざわざ投資なんてしなくても、貯金をしておけばいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、預金と投資の間には様々な違いがあります。
まず、お金の増え方が大きく異なります。
現在、金融機関の定期預金金利は非常に低く、メガバンクでもネット銀行でも1%を超えるものはありません。
投資で得られる収益率はもっと高く、例えば株式運用では利回りが4%が目安となります。
一方、預金は自分が貯めたお金が減ってしまうことがありません。
投資は元本割れといって、運用に失敗し自分が用意した元手の金額を下回るリスクがあります。
投資の種類によって元本割れの可能性は異なりますが、元本割れのリスクが小さい投資はハイリターンを得にくく、リターンが小さいものはリスクも抑えられる傾向にあります。
インカムゲインとキャピタルゲイン
投資を通じて収益を上げる方法は、インカムゲインとキャピタルゲインの2つにわけられます。
インカムゲインとは、資産を購入することで継続的に得られる収益です。
例えば、株式を購入すれば定期的に企業から配当金がもらえます。
キャピタルゲインとは、資産を売却するときに得られる収益です。
株式や不動産を購入した金額より高値で売却できれば、その差分が収益になります。
よく聞く「NISA」や「iDeco」とは
投資を始める際、NISAやiDeCoといったキーワードを聞いたことがあるのではないでしょうか。
これらは投資をするための国の制度で、投資の種類とは異なります。
NISAとは、投資で得た売却益が非課税になる制度です。
例えば投資で40万円の利益が出た場合、一般口座や特定口座では約20%が課税されるため、8万円が引かれて32万円しか手元に残りません。
しかしNISA口座で投資をしていると、40万円をまるまる受け取れます。
iDeCoとは、国民年金・厚生年金とは別に給付される年金制度です。
自分で掛け金を積み立て、運用成果に応じて受給できます。
月5000円から始められ、運用益は非課税です。
投資をしていなくともNISAとiDeCoだけはやっているという方も多いので、投資に興味を持った方はまずこの2つからチャレンジしてみることをおすすめします。
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代表的な投資の種類5種
ここからは、初心者の方も知っておくべき代表的な投資の種類を5つ解説します。
それぞれどのような内容で、どのように収益を得るのか整理しましょう。
投資信託
投資信託とは、自分の代わりに投資のプロが運用する方法です。
投資対象は株式や債券、不動産など多岐にわたります。
収益の得方はどのような投資をするかによって変わりますが、どの方法でも複数の投資家がお金を出し合うため、少額から購入できる点がメリットです。
投資対象となる企業や国について自分でリサーチする必要がなく、初心者の方で簡単に始められます。
株式投資
株式投資とは、企業が発行する株券を購入する方法です。
株券を購入すると、企業ごとに定められた配当金を定期的に得ることができます。
さらに、購入した時より売却する時の方が株価が上がっていれば、差額分が収益となります。
株主優待という株券を持っているだけでその企業の商品やサービスをお得に受け取れる仕組みもメリットです。
企業が倒産すれば株券は無効となってしまうリスクはありますが、少額からも購入できるため初心者でもチャレンジして問題ないでしょう。
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外貨預金
外貨預金とは、米ドル豪ドル、ユーロなど円以外で行う預金です。
円高の時に預け入れ、円安になってから払い出しをすればその差分で利益が得られます。
また、通貨にもよりますが基本的には円預金よりも高金利になる点もメリットです。
仕組みがわかりやすく、初心者の方でもすぐに慣れるでしょう。
国債
国債とは、国に対してお金を投資する方法です。
国債を購入すると半年ごとに利子が支払われ、満期になると元本が返ってきます。
1万円から買えるためハードルが低く、企業ではなく国が発行しているものなので信頼性も高いです。
元本割れがないことから、投資に対して不安が強い初心者の方も始めやすいでしょう。
個人向け国債のメリット・デメリットとは?知っておきたいリスクと注意点
FX
FXは外国為替証拠金取引といって、外貨を売買して差額で収益を得る投資です。
最大の特徴はレバレッジという仕組みで、これは自分が実際に持っている資金より大きな金額を投資できます。
例えば、手元に10万円しかないのに300万円分の投資ができるため、多額の収益を得られるチャンスがあります。
ただし、予測と逆に為替が動くと非常に大きな損益を出してしまいます。
ハイリスクハイリターンの投資方法のため、初心者にはおすすめできません。
初心者が投資で失敗しないためのコツ4選
投資初心者の方は、どうしても「損をしたらどうしよう」「お金が減るのが怖い」と不安に感じるものです。
だからこそ、これから解説する4つのポイントだけは守るようにしてください。
これらを徹底することで、初心者ならではの失敗の可能性を下げることができます。
金融商品の特徴の違いを知る
金融商品にはそれぞれ特徴があります。
まずはこれらを抑えることで、「元本割れをなるべく避けたい」「少しくらいはリスクを取って大きく稼ぎたい」など、自分の理想とする投資を実現できるようになるでしょう。
特徴の違いをとらえるのに役立つのが、安全性、流動性、収益性という3つの観点です。
例えば、株式投資はFXに比べ、安全性に優れています。
どちらも満期を迎えるまで待つ必要はないため、流動性はさほど変わりません。
収益性については、FXが勝るでしょう。
分散投資でリスクを抑える
投資先が一つしかないと、一度ミスをしただけで元手がなくなる可能性があります。
だからこそ、複数に分散させることが重要です。
別の金融商品を扱うことも大事ですが、株式投資でも複数の銘柄を購入するなど、常に「リスクを散らすにはどうしたらよいか」を考える癖をつけましょう。
余裕資金を運用する
どのような投資方法かに限らず、必ず余裕資金で運用しましょう。
「これを購入したら来月の家賃が払えない」といった状況では焦りが生まれ、落ち着いて適切な判断ができません。
それにより、もう少し待てば得したはずの株式を売ってしまうなど、結果的に存してしまうことがあります。
特に初心者の方は、すぐに利益を得ようとせず長期的な観点で考えることがポイントです。
生活費やいざと言うときのためのキャッシュは残しつつ、余ったお金で投資にチャレンジしてみてください。
まとめ
今回は、初心者の方が押さえておきたい投資の基本知識を解説しました。
投資は事前に知識を学ぶことが重要ですが、実際に手を動かしてみなくてはわからないこともあります。
いきなり大金を運用するのではなく、まずは少額から始めて徐々に慣れていきましょう。
株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。