FXは怖い?FXのリスクとは

ハイリスク・ハイリターンな投資であるFXでは、一度に多額の資金を失ってしまう投資家も少なくありません。

そのため「FXは怖い」という印象を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「FXにはどんなリスクがあるの?」

「FXのリスクをコントロールするにはどうすればいい?」

思わぬ損失を避けるためには、FXを始める前にそのリスクを正しく理解することが欠かせません。

今回はFXのリスクについて詳しく解説します。

FXって何?FXの基礎知識

目次

FXのリスク

FXのリスクには、どのようなものがあるのか見ていきましょう。

値動きの予測が困難

FXは高いレバレッジをかけることができるため、利益が出る場合は大きく稼げる「ハイリターン」ですが、損失が出る場合は大きく資産を失う可能性がある「ハイリスク」な投資です。

FXで資金を失ってしまう投資家は少なくありませんが、その大きな理由にFXの値動きを予測することがとても難しいことが挙げられるでしょう。

為替の動きは、その通貨を発行する国の経済などの状況によって動きます。

景気が良かったり経済が強い国の通貨は高くなり、景気が悪かったり政情不安を抱える国の通貨は安くなる傾向があります。

為替を変動させる経済的要素は数多くあり、それらが複雑に組み合わさって動くため、初心者が為替の動きを予測するのは非常に難しいといえるでしょう。

為替動向や金利などを分析して為替の値動きを予測する方法を「ファンダメンタルズ分析」と呼びますが、その分析には多大な時間がかかるうえ、期待する結果に結びつかないことも少なくありません。

さらにFXには世界中から様々な投資家が参加しており、様々な人間心理や思惑もチャートを動かしています。

長年のベテランを含むプロのトレーダーが多く参加するFXで、初心者がいきなり利益を上げるのは非常に難しいといえるでしょう。

FX会社の破綻リスク

FX会社は、絶対に破綻しないという保証はありません。

まれなケースではありますが、実際にFX会社が破綻したケースも過去に存在します。

2015年にスイスフランが約40%も急騰するという「スイスフランショック」が起きた時、顧客の損失をカバーしきれなくなったイギリスのFX会社が破綻しました。

もしもの場合に備えて、FX会社が破綻する可能性もあるというリスクをきちんと理解しておくことが重要です。

FX会社が投資家から預かった証拠金は、契約先の信託銀行などで管理する「信託保全」が義務付けられています。

FX会社が破綻すると、証拠金は信託管理人を通じて投資家に返還されますが、返還手続きには時間がかかる場合もあります。

証拠金だけでなくポジション中の損益や、未決済のスワップポイントなども信託保全の対象となりますが、元本を保証するものではありません。

FX会社が信託保全していないと、証拠金が保全されないことがあるので注意が必要です。

日本のFX会社は信託保全が義務付けられていますが、海外FX会社は義務付けられていないので特に注意しましょう。

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FXのリスクコントロール

FXの主なリスクを紹介しましたが、これらのリスクをコントロールするためにはどうすればよいのでしょうか。

FXで稼ぐためには、為替の動きを予測しなくてはなりません。

経済的要因から為替の動きを予測するファンダメンタルズ分析は、数多くの経済指標などをチェックするのに膨大な時間がかかります。

一方で為替の水準を時系列であらわしたチャートを使って予測する方法を「テクニカル分析」といいいます。

テクニカル分析は、株価チャートを分析して株価の値動きを予測する方法として株式投資でも使われている手法です。

特集記事の後半で詳しく解説しますが、株式投資はFXよりも初心者向きといえる面が多くあります。

いきなりハイリスクなFXに挑戦するのはハードルが高くても、株式投資でテクニカル分析を練習してからFXに挑戦するという方法もあります。

またFX会社の破綻リスクをコントロールするためには、FX会社が信託保全しているかどうか、必ず事前に確認するようにしましょう。

まとめ

FXの主なリスクについてご紹介しました。

FXは高いレバレッジをかけられるため、損失を出してしまった場合に大きく資金を失ってしまう可能性があるハイリスクな投資方法です。

為替の動きは様々な経済的要因が複雑に絡み合い、初心者が予測するのは非常に困難です。

ただし為替の水準を時系列であらわしたチャートを活用して値動きを予測する「テクニカル分析」を習得すれば、FXで利益を上げられるようになる可能性があります。

テクニカル分析は株式投資でも使われるもので、より初心者向きである株式投資でテクニカル分析を練習するのもひとつの方法です。

また世界的に大きな事件などがあると為替が非常に大きく変動し、最悪の場合はFX会社が破綻してしまうこともあります。

いざという場合に備えて、FX会社の破綻リスクも頭に入れておく必要があるでしょう。

特に、日本のFX会社には義務付けられている信託保全が、一部のトレーダーから人気を集める「海外FX」の会社には義務付けられていないため注意が必要です。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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