「株を始めるなら、やっぱり資格があった方が良いのかな?」と考えたことはありませんか。
証券外務員・簿記・FPなど、株と関係がありそうな資格は多く、どこから手をつければよいか迷いやすいテーマです。
本記事では、株式投資そのものに資格が必要かどうかに加え、仕事・教養・株の学びの土台づくりといった目的別に、資格の位置づけを解説します。
株式投資に資格は必要ない
結論、株式投資に資格は必要ありません。
なぜなら、資格がなくても株はできますし、利益をたくさん出している人が資格を持っているとは限らないからです。
そもそも資格は何のためにあるものでしょうか。
転職で役に立つ、業務に役立つ、自己啓発、理由はさまざまあると思います。
ただ「株で勝てるようになる資格」なんてものはないのです。
株式投資に、資格は必要ありません。
実際に弊社が運営している「株塾」にも、株式投資に役立てるために取得した資格があるかアンケートを実施。

結果は上記の通り、実に94.8%の方が「取得した資格がない」との回答でした。
日々株で利益を出すために勉強している塾生でも、9割以上が資格は取得していないのです。
資格がなくても株はできる
そもそも、資格がなくても株はできます。
投資家たちが全員資格を持っているわけではありません。
この時点ですでに答えは出ているといっていいでしょう。
車を運転するために、免許証を取る必要があるのは全員賛同するはずです。
ですが株をするために資格を取る必要がある点についてはどうでしょうか。
資格があってもなくても、株で成功する人はするし失敗する人はいます。
その違いは必ずしも「資格を持っているかどうか」ではないのです。
資格たくさん≠利益たくさん
資格を取ることで、少しでも投資に役立てて勝ち数を増やしていきたいと考えている人もいるかもしれません。
ですが、資格を取って株で勝てるようになるなら、株で成功している人はほとんど資格を持っていなければおかしいですよね。
実際のところ、株で成功している人が資格を持っているかというと、そういうわけではないはずです。
私たちが運営している投資塾「株塾」の塾生でも、利益を出している人が資格を持っているわけではありません。
資格をたくさん取っても、利益もたくさんになるわけではないのです。
株で利益を出すという目的に最適ではない
資格を取ることは、株で利益を出すという目的に最適とは言えません。
株で利益を出す目的に最適な行動は、勉強と実践で技術を磨いていくことだからです。
資格はどういう目的を達成するために存在しているのか考えてみてください。
今の仕事や転職のためであれば、確かにその目的は資格取得で達成できるでしょう。
ですが株で勝つために用意されている資格はありません。
資格を取ることは、株で利益を出す道につながっているかもしれませんが、「遠回り」をしている可能性がとても高いのです。
株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツ
資格が活かせる場面と活かせない場面
株の資格を持っていることで、活かせる場面と活かせない場面があります。
基本的に活かせる場面というのは「仕事」であり、活かせない場面は「実際の投資」です。
資格があれば株式投資のあらゆる場面で役立つわけではないのです。
仕事上で活かせる場面
株に関連する仕事で、資格が活かせる場面はあります。
例えば「証券外務員」は、証券会社や銀行で働く場合そもそも資格が必要になってきます。
投資信託や債券などの販売を行うには、証券外務員の資格がなければ許可してもらえないからです。
また個人にアドバイスなどをしているプロトレーダーが、顧客から信頼されるために資格を取るケースもあります。
仕事上で活かすために資を取っているわけですね。
実際の投資で活かせない場面
実際の投資となると、資格が活かせる場面よりも活かせない場面のほうが多くなります。
なぜなら、資格は株で勝つために用意されているものではないからです。
個人の投資家は、資格がなくても株式投資はできます。
資格があると何か優遇されるわけでもありません。
個人レベルであれば、資格を持っていない投資家がほとんどです。
事実、私たちが運営している「株塾」の塾生も、資格を持っていない人が大半ですし、勝つために資格取得を勧めてもいません。
またプロの投資家も、必ずしも資格を持っているわけではありません。
資格の勉強をするのであれば、直接株の勉強をしたほうが早いからです。
株の正しい勉強方法は?優待・ファンダ・テクニカルそれぞれ完全ガイド
強いて言えば株に役立つ資格
株に資格は必要ありませんが、それでも強いて言えば役に立つものをまとめました。
あくまでもプラスαで役に立てたい方向けの内容です。
これから株を始める方であれば、資格ではなくストレートに株の勉強に取り組むことをオススメします。
簿記
簿記は、企業の経営状態や財務状況を読み取る力が身につく資格です。
賃借対照表や損益計算書を読み込めるようになりたい方には向いています。
しかし、株とは関係のない内容についての勉強も多いため、必要な部分だけ勉強すれば十分です。
特に資格を取る必要はありません。
FP
FPは、ライフプランにまつわるお金の知識が身につく資格です。
扱う内容は幅広く、不動産や相続関連についても学べます。
お金の基礎知識を身につける意味では役に立ちますが、投資で勝つための具体的な方法を学べるわけではありません。
株の学びを深めるための練習と実践
ここまで、資格の役割やメリット・デメリットを整理してきましたが、株の学びを深めていくうえでは、練習と実践の時間も欠かせません。
ここでは、知識を定着させるための練習や振り返りの方法、そして自分なりのルールや記録方法を持つことの意味について、資格学習との対比も交えながら考えていきます。
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知識を定着させるための練習と振り返り
株に関する本や記事を読むと、多くの情報に触れることができます。
ただ、読んだだけではなかなか身につかず、実際のチャートの前で迷ってしまうことも少なくありません。
そこで重要になるのが、「知識を使ってみる」練習と、その結果を振り返る時間です。
具体的には、過去のチャートを使って、「この場面で自分ならどう考えるか」を紙に書き出したり、仮想売買でシナリオを作ってみたりする方法があります。
また、実際に行った取引について、エントリーした理由や手仕舞いのタイミングを記録し、後から見返すことで、自分の判断の癖や改善したいポイントに気づきやすくなります。
こうした練習と振り返りは、資格のテキストにはあまり書かれていない部分ですが、相場での判断力を育てるうえで重要なプロセスです。
資格学習で得た知識も、このような実践の中で試していくことで、徐々に自分の言葉やルールとして定着していきます。
自分なりのルールや記録方法を持つメリット
株と長く付き合っていくためには、「自分なりのルール」や「続けやすい記録方法」を持っておくことが役に立ちます。
たとえば、「どの時間軸のチャートを見るか」「1回の取引でどの程度の値動きを想定するか」といった、大枠の決め事です。
このようなルールを言語化しておくと、迷ったときに立ち返る基準ができます。
また、記録方法をあらかじめ決めておけば、「何を」「どのくらいの頻度で」振り返るかが明確になり、継続しやすくなります。エクセルやノート、アプリなど、自分にとって負担になり過ぎない形を選ぶことも大切です。
資格は、一定の基準に沿って知識を整理するための枠組みですが、相場での行動は一人ひとりのルールや記録の仕方によって大きく変わります。
自分に合ったやり方を少しずつ整えていくことで、資格の有無にかかわらず、学びを積み重ねやすい環境をつくることができます。
Q&A:株と資格についてよくある疑問
Q1. 株を始める前に、やっぱり何か資格を取っておいた方がいいですか?
株式投資を始めるだけであれば、特定の資格はなくても取引できます。
まずは口座開設の手続きや、売買の基本ルール、リスクの考え方などを押さえることが優先です。
資格取得を検討するのは、「金融業界で働きたい」「お金全体の仕組みを体系的に学びたい」といった目的がはっきりしてきてからでも間に合います。
Q2. 簿記やFPの資格は、株の勉強にどのくらい役立ちますか?
簿記は企業の決算書を読む土台づくり、FPは家計や資産全体を考えるうえで役立つ場面があります。
一方で、どちらも試験範囲は広く、株の売買に直接使わない内容も含まれます。
株のために学ぶ場合は、「決算書の基本だけ知りたい」「NISAや税制の概要を押さえたい」といった形で、必要な範囲に絞って取り入れるイメージを持つと整理しやすくなります。
まとめ
株と資格の関係は、「始めるために必須かどうか」だけでなく、「どの目的で活用するか」によって意味合いが変わります。
株式投資自体は、資格がなくても制度上は始められますが、金融業界で働きたい場合や、お金の全体像を整理したい場合には、資格が役立つ場面もあります。
本記事をきっかけに、自分が今優先したいのは「仕事」「教養」「株のスキルアップ」のどこなのかを一度整理してみてください。
そのうえで、資格学習と実践的な学びのバランスを、自分なりに決めていけると安心感が生まれやすくなります。

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。







