指値注文と成行注文の違いは?それぞれの使い分け方も解説

指値注文と成行注文の違いは?それぞれの使い分け方も解説

「指値注文と成行注文って何が違うんだろう?」と疑問に思っていませんか?

指値と成行という言葉は聞いたことがあるものの、それぞれの違いがわからないから知りたいという方が多いようです。

そこで今回は、指値注文と成行注文の違いや使い分け方について解説します。

本記事を読むと、初心者の方でも指値注文と成行注文の違いを理解し、正しく使い分けられるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

指値注文とは?意味・成行注文との違い・使い方を初心者向けに徹底解説

目次

指値注文と成行注文の違い

指値注文と成行注文を一言で表すと、指値注文は「希望価格を指定して発注する方法」で、成行注文は「価格を指定せずすぐに売買を成立させる方法」です。

両者の特徴を比較すると、以下のように整理できます。

指値注文 成行注文
価格指定 あり なし
約定スピード 遅い(条件を満たすまで待つ) 速い(即時約定)
約定の確実性 低い 高い
価格コントロール 可能 不可能

指値注文は希望価格で取引できる代わりに約定しない可能性があり、成行注文は約定の確実性が高い代わりに不利な価格で成立するリスクが伴います。

どちらが優れているという話ではなく、相場状況や取引の目的にあわせて使い分けることが重要です。

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指値注文とは

本章では、指値注文の理解を深めるため以下の3つのポイントについて解説します。

  • 指値注文の仕組み
  • 指値注文のメリット
  • 指値注文のデメリット

それぞれみていきましょう。

指値注文の仕組み

指値注文は、投資家が指定した価格に株価が到達したときだけ約定する仕組みです。

買い注文の場合は指値以下、売り注文の場合は指値以上の価格でなければ取引が成立しないため、想定外の不利な価格で売買してしまう心配がありません。

たとえば、現在1,000円の銘柄に「950円で買い」の指値を出すと、株価が950円以下に下がった瞬間に自動で約定します。

仮に一気に900円まで下がった場合、より有利な900円で約定することになります。

売り注文の場合は逆で、現在価格より高い水準を指定し、その価格以上になったタイミングで取引が成立する流れです。

そのため、指値注文は事前に決めた価格で取引したい投資家に適した注文方法といえるでしょう。

指値注文のメリット

指値注文のメリットは、自分が指定した価格でしか取引が成立しないため、想定外の高値掴みや安値での売却を防げることです。

成行注文では、市場の急変動により予想外の不利な価格で約定してしまうリスクがあります。

しかし、指値注文なら「この価格以下で買いたい」という条件を事前に設定できるので、買い手にとっては予想外の高い価格で約定するリスクを回避しながら売買できるのです。

指値注文のデメリット

指値注文は、指定した価格まで相場が動かない場合、約定しない点がデメリットです。

たとえば、950円の指値買いの注文を出していても、株価が960円までしか下がらず反発した場合は取引が成立しません。

つまり、希望価格に株価が到達しなければ、上昇相場や下落相場の波を逃してしまうリスクがあるのです。

指値注文は、希望価格で取引できる代わりに、取引の機会を逃すリスクがある点を理解しておきましょう。

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成行注文とは

本章では、成行注文の理解を深めるため、以下の3つのポイントについて解説します。

  • 成行注文の仕組み
  • 成行注文のメリット
  • 成行注文のデメリット

それぞれみていきましょう。

成行注文の仕組み

成行注文は、注文を出した瞬間にもっとも有利な価格の相手方と自動的にマッチングして、即時約定する仕組みです。

買いの成行注文を出すと市場でもっとも安い売り注文の価格で約定し、売りの成行注文の場合はもっとも高い買い注文の価格で取引が成立します。

指値注文と成行注文の違いは?それぞれの使い分け方も解説

取引価格よりも、約定スピードを最優先したいときに有効的な注文方法です。

なお、成行注文は指値注文と違い、価格を指定せずに注文を出します。

成行注文のメリット

成行注文のメリットは、市場で取引相手がいる限りほぼ確実に即時約定できる点です。

たとえば、急騰相場で「今すぐ買わないと乗り遅れる」と判断した場面では、成行注文ならその瞬間にエントリーできます。

損切りなど確実に取引を成立させたい局面でも、成行注文は有効な選択肢となるでしょう。

このように、成行注文は確実に取引したい投資家にとって、欠かせない選択肢のひとつだといえます。

成行注文のデメリット

成行注文のデメリットは、想定外の価格で約定してしまうリスクがあることです。

成行注文は「いくらでもいいから買いたい」という注文方法であるため、相場が大きく動いている場面や出来高が少ない銘柄では、不利な価格で取引が成立する可能性があります。

たとえば、取引量の少ない銘柄に成行注文を出すと、直近で取引された価格と大きく離れた金額で約定する「スリッページ」が起こりかねません。

成行注文による取引では、思わぬ価格で取引が成立する危険性があることを十分に理解した上で活用しましょう。

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指値注文と成行注文の使い分け方

指値注文と成行注文は、相場状況や取引目的にあわせて柔軟に使い分けると効果的です。

基本的な考え方として「価格優先なら指値」「スピード優先なら成行」と覚えておくとシンプルに判断できます。

本章では、それぞれの注文方法が向いている場面を、以下の内容に沿って解説します。

  • 指値注文が向いている場面
  • 成行注文が向いている場面

それぞれみていきましょう。

指値注文が向いている場面

本章では、指値注文が向いている場面として、以下のシーンについて詳しく解説していきます。

  • 流動性の低い銘柄を売買するとき
  • テクニカル分析に基づいて押し目買い・戻り売りを狙うとき

それぞれ解説します。

流動性の低い銘柄を売買するとき

流動性が低い銘柄は売買板(注文の一覧表)が薄く、成行注文を出すと表示価格と離れた金額で約定する「スリッページ」が起こりやすいです。

出来高の少ない小型株に成行注文を入れた場合、表示価格より数%離れた価格で約定してしまうこともあるでしょう。

しかし、指値注文を活用すれば希望価格を指定できるため、不利な価格での約定を未然に防げます。

流動性に不安がある銘柄ではリスクを抑えるためにも、指値注文を使うのが望ましいでしょう。

テクニカル分析に基づいて押し目買い・戻り売りを狙うとき

テクニカル分析を用いて押し目買いや戻り売りを狙う場面では、指値注文が特に有効です。

たとえば、上昇トレンドの調整の際に反発を狙う押し目買いでは、移動平均線や過去の支持線などの価格帯で、あらかじめ指値を設定しておきます。

そうすることで、相場に張り付かなくても事前に計画した通りのエントリーができるようになります。

同様に、下降トレンド中の一時的な戻り局面を狙う戻り売りでも、指値注文を使えば規律あるトレードができるでしょう。

指値注文は事前に設定した価格でしか約定しないため、想定したシナリオから外れた高値掴みや安値売りを防げます。

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成行注文が向いている場面

本章では、成行注文が向いているシーンとして、以下の内容について詳しく解説していきます。

  • 決算発表や重要ニュース直後にすぐポジションを取りたいとき
  • 損切りを確実に実行したいとき

それぞれみていきましょう。

決算発表や重要ニュース直後にすぐポジションを取りたいとき

決算発表や重要ニュースが出た直後など、好材料・悪材料が発表されたあとの相場は急速に動くため、指値注文では約定機会を逃してしまいかねません。

好決算により株価が急騰している局面で指値注文を出しても、価格がどんどん上昇して注文が成立しないというケースは頻発します。

成行注文ならすぐにエントリーできるため、指値注文よりトレンドの波に乗れる可能性が高いです。急変動相場では、価格よりも約定スピードを優先する成行注文が適した選択肢といえるでしょう。

損切りを確実に実行したいとき

相場が急落している局面で指値注文を出すと、価格が指値に届かず下落し続け、約定しないまま損失がさらに拡大してしまうおそれがあります。

一方、成行注文はその時点の市場価格で即座に売買を成立させるため、多少不利な価格になったとしても確実に約定させられます。

あらかじめ決めていた損切りラインに到達したときは、迷わず成行注文で決済することが、傷を浅く抑えるために重要です。

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指値注文と成行注文の違いについて知りたい人によくある質問

指値と成行はどちらがいい?

指値と成行のどちらが優れているかは、取引の目的や相場の状況によって変わるため、一概にどちらがいいかは言えません。

両者は特性の異なる注文方法であり、場面によって使い分けるべきものです。

計画的に希望価格でエントリーしたい場合は指値、急変動相場で即時にポジションを確保したい場合は成行が適しています。

指値と成行はそれぞれ異なる強みを持つため、相場状況や取引目的に応じて使い分けましょう。

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成行注文は危険ですか?

場面を選べば危険ではありません。

ただし、価格を指定せずに発注する性質上、流動性の低い銘柄や急変動時には、想定外の価格で約定する可能性があります。

しかし、確実に損切りを実行したい局面では実用的な選択肢となるので、リスクを理解したうえで使い分けましょう。

まとめ

今回は、指値注文と成行注文の違いと、使い分けについて解説しました。

指値注文は価格を指定して発注する方法で、希望価格で売買できることが特徴です。

一方、成行注文は価格を指定せずに即時約定できるため、スピードを優先したい場面に適しています。

大切なのは、それぞれの特徴を理解したうえで、相場状況や取引目的に応じて柔軟に使い分けることです。

ぜひ本記事を参考に、ご自身の状況に合わせた注文を出してみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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