個別株はやめとけといわれる理由は?初心者がつまずくポイントも解説

「個別株はやめとけといわれるけれど本当なの?」と疑問に思っていませんか?

個別株投資は魅力的にみえる一方で「やめとけ」という声を頻繁に目にするため、挑戦しようか迷ってしまう方が多いようです。

そこで今回は、個別株投資が「やめとけ」といわれる理由から、初心者が個別株でつまずきやすいポイントまで詳しく解説します。

本記事を読むと、個別株投資のリスクを理解した上で、自分に個別株の適性があるのかを冷静に判断できるようになります。

ぜひ本記事の内容を参考に、ご自身が個別株投資に向いているのか見極めてみてください。

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目次

「個別株はやめとけ」といわれる理由

個別株投資について調べていると「やめとけ」という意見をよく目にします。

そこで本章では、個別株はやめとけといわれる理由について深掘りしていきます。

「やめとけ」といわれるのは投資判断が増えるのが理由

個別株投資を「やめとけ」といわれる理由は、投資判断を迫られる場面が増えることにより、資産形成の難易度が高くなるためです。

投資信託であれば運用をプロに任せるため、月1回程度パフォーマンスを確認するだけで十分です。

しかしながら、個別株では企業の決算発表、業界ニュース、株価の日々の変動など様々な情報に対して都度自分で投資判断する必要があります。

判断回数が増えるほど、間違った選択をしてしまう確率も高まります。

特に投資経験が浅い初心者の場合は、感情に左右されやすく冷静な判断を継続するのが困難になりがちです。

そのため、判断ミスによる失敗のリスクを考慮して「個別株はやめとけ」といわれる場合があります。

話題株を購入後に急落で判断が連続する具体例

話題になっている銘柄への投資では、短い期間で何度も重要な投資判断をしなければならない状況が、連続して発生する典型例をみることができます。

たとえば、AI関連企業が注目を集めた場合を考えてみましょう。

最初に「いつ買うか」に関する購入タイミングの判断、株価上昇時の「利益確定をいつするか」の売却判断が必要です。

そして、急落がはじまった際の「損失を確定するか持ち続けるか」といった判断が短期間で立て続けに必要となります。

経験が浅い投資家は各段階で迷い、結果として高値での購入や狼狽による安値売却など典型的な失敗パターンに陥りやすくなります。

自分の苦手な部分を考える

個別株投資をはじめる前に、自分の性格や能力を把握しておくのが重要です。

短期的な値動きに一喜一憂してしまう神経質な性格の人は、個別株の日々の価格変動によって大きなストレスを感じる可能性があります。

また、情報収集や分析が不得意な人は、企業の財務状況を読み解いたり業界動向を把握したりする作業で困難に直面するでしょう。

自分の苦手分野を理解せずに個別株投資をはじめてしまうと、失敗する確率が高まってしまうため、個別株投資をする前には十分な自己分析を行うのが大切です。

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個別株のリスクは「市場全体」と「企業固有」で分けて考える

株式投資のリスクを正しく理解するためには、株価に影響を与える要因を整理して考える必要があります。

本章では、改めてリスクについて解説した上で、影響要因となる「市場全体に共通する要因」と「個別企業特有の要因」の2つの要素について紹介します。

そもそもリスクとは

投資における「リスク」とは、一般的な「危険」という意味とは異なる概念を表しています。

投資の世界でのリスクとは「価格変動の不確実性」を指し、株価が上昇する可能性と下落する可能性の両方を含んでいます。

つまり、リスクが高い投資商品ほど大きな利益を得られるチャンスがある一方で、大きな損失を被るおそれも同時に抱えているということです。

個別株は、企業の業績変動や市場環境の変化を直接的に受けやすいため、投資信託などの分散投資商品と比較してリスクが高い傾向にあります。

しかし、このリスクを適切に理解し管理できれば、大きなリターンを期待することも可能になります。

重要なのは、リスクは「避けるべき悪いもの」ではなく「管理すべき要素」として捉えることです。

自分のリスク許容度を正確に把握した上で投資手法を選択すると、長期的に安定した投資成果を期待できるでしょう。

市場要因と企業要因のリスクを比較

株価変動の要因は、市場全体に影響する要素と個別企業に限定される要素に分けて考えられます。

市場要因には景気動向の変化や国際的な政治情勢など、経済全体に波及する出来事が含まれます。

一方、企業要因は決算発表や新商品の開発状況、企業不祥事など特定の会社にのみ関係する事象です。

たとえば、2008年のリーマンショックは典型的な市場要因で、この時はほぼすべての株式が大幅に下落しました。

対して、企業の粉飾決算が発覚した場合は企業要因であり、該当する銘柄のみが急激な下落をみせます。

そのため、個別株に投資をするなら両方のリスク要因を意識した戦略を立てるのが大切です。

株価を読むのは難しい

株価の将来予測は、様々な要因が複雑に絡み合うため専門家でも困難です。

企業の業績が順調に推移していても、市場全体の調整局面に巻き込まれて下落する場合があるからです。

逆に業績が振るわない企業でも、景気回復への期待感から株価が上昇することが頻繁に起こります。

そのため、株価の短期的な変動を当てようとするよりも、企業の長期的な価値向上の可能性に注目するのが重要です。

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初心者が個別株でつまずくポイント

投資をはじめたばかりの初心者の人が、個別株で失敗してしまう原因の多くは、明確な投資基準を持たないまま感情的な判断で売買を行ってしまうことにあります。

そこで本章では、投資初心者が個別株でつまずくポイントを深掘りします。

何を基準に投資判断するかが未設定だと迷いやすい

投資判断を行う際の基準が曖昧だと、同じ情報に接しても日によって異なる解釈をしてしまい、結果として一貫性のない投資行動につながってしまいます。

明確な判断基準がない状態では、日々のニュースに対して場当たり的な対応をすることになり、感情に左右された非合理的な売買を繰り返してしまうリスクが高まるからです。

そのため、個別株に投資を考えるなら、事前に投資基準を設定しておくのが大切です。

たとえば「株価が購入価格から20%上昇したら一部利確」といった定量的な基準を設けると、一貫した投資戦略を維持できます。

上記のような基準を事前に設定し機械的に実行すると、感情的な判断を避けた投資が可能となります。

ニュースで感情的になる

企業に関する好材料や悪材料のニュースに反応して、短期的な売買を繰り返してしまうケースは初心者によくみられる失敗パターンです。

たとえば、ポジティブなニュースが発表されると即座に買い増しを行い、ネガティブなニュースが出ると慌てて売却するなど反射的な行動を取りがちになります。

そのため、ニュースに対して即座に反応するのではなく、その情報が企業の長期的な価値向上にどのような影響を与えるのかを冷静に分析する姿勢を持つことが大切です。

メンタルの問題にみえて実は基準不足

投資で失敗した際に「自分はメンタルが弱いから向いていない」と考える人が多いです。

しかしながら、感情的になってしまう根本原因は、判断基準の不備にある場合がほとんどです。

明確で具体的な投資ルールを事前に設定していれば、感情的な迷いが生じる場面は大幅に減少します。

たとえば「購入価格から10%下落したら損切りを行う」という明確なルールがあれば、株価が下がったときでも、迷わず適切な判断を下せるでしょう。

逆に、売買ルールがない状態では「もう少し待てば回復するかもしれない」「今売ったら損失が確定してしまう」などの思考が判断を鈍らせてしまいます。

そのため、メンタル面の強化に取り組む前に、判断基準を事前に確立するのが大切です。

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分散で何が変わる?

分散投資は、個別株投資におけるリスクを軽減し、投資家の精神的な負担を大幅に改善する重要な手法です。

本章では、個別株投資でリスクを抑えるために、分散投資について深掘りしていきます。

分散投資のメリット

分散投資のメリットは、一部の銘柄が期待通りの成果を上げられなかった場合でも、他の銘柄の好調な成績によって全体の損失を限定的に抑えられることです。

たとえば、投資資金を10銘柄に分散した場合、そのうち1銘柄が50%の下落しても、ポートフォリオ全体への影響はマイナス5%です。

一方、資金を1つの銘柄だけに集中させていた場合、同じ50%の下落が投資資金50%の損失となってしまいます。

つまり分散投資は、リスクを分散し投資全体の安定性を高める効果があります。

集中投資と分散投資の感情の揺れ方を具体例で比較

投資資金を一つの銘柄に集中させるのと、複数の銘柄に分散させる場合とでは、投資家の心理状態に大きな違いが生じます。

たとえば、100万円の投資資金を1銘柄に集中投資した場合、投資した銘柄が10%下落すると10万円の損失となり、投資家は大きなストレスを感じる場合が多いです。

一方、同じ100万円を10銘柄に分散した場合、1銘柄の10%下落はポートフォリオ全体に1%の影響しか与えないため、心理的な負担は大幅に軽減されます。

このように、分散投資は単にリスクを軽減するだけでなく、投資家の精神的な安定性を保つための有効な手段としても機能します。

分散投資をする際の注意点

効果的な分散投資を実現するためには、単純に銘柄数を増やすだけでなく、業種・地域・投資時期など様々な観点での分散を考慮するのが重要です。

同一業種内での分散は、その業界全体が調整局面を迎えた際にリスク軽減効果が限定的になってしまう可能性があります。

たとえば、IT関連企業10社に資金を分散したとしても、IT業界全体が調整期に入った場合には、すべての銘柄が同じような下落パターンを示す可能性があります。

上記のような事態を避けるために、製造業・金融業・サービス業など異なる業種への分散投資が効果的です。

また、日本国内だけでなく海外の企業への投資による地域分散、一度に全資金を投入するのではなく時期をずらして投資する時間分散も重要です。

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「やめとけ」を自分ごとにする判断基準

個別株投資が自分に適しているかどうかは、個人の性格や状況に基づいて考える必要があります。

本章では、自分に個別株の適性があるのかを判断する基準について解説します。

判断の軸は「個人の性格・投資に割ける時間

個別株投資の適性判断において、性格と投資に割ける時間は大切な要素です。

性格面では、株価の変動に一喜一憂しない冷静な性格であるかが特に重要で、少しの損失でパニックになる人は個別株投資は向きません。

時間面では、企業の財務諸表分析、業界動向の調査、定期的なポートフォリオ見直しに最低でも週に10時間以上確保できるかが目安となります。

両方の条件が揃ってはじめて、個別株投資で長期的な成功を目指せるといえるでしょう。

具体例として日常生活に当てはめる

個別株投資への適性は、日常生活における行動パターンからも判断可能です。

たとえば、家計管理が苦手だったり計画通りに物事を進めるのが困難だったりする人は、規律性が不足しているため個別株投資には向いていない可能性があります。

一方で、家計管理を几帳面に行い長期的な計画を立てて実行するのが得意な人は、個別株投資に必要な規律と継続性を備えている可能性が高いといえます。

投資の適性と日常の行動パターンには、密接な関係があるため自分の性格や習慣を客観的に評価した上で、個別株に取り組むと失敗の可能性を下げられるでしょう。

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個別株はやめとけといわれる理由を知りたい人によくある質問

個別株はやめとけといわれる理由を知りたい人によくある質問は、以下のとおりです。

  • 個別株と投資信託はどっちが儲かるの?
  • 日本の個別株やめとけといわれるけど本当?

それぞれ解説します。

個別株と投資信託はどっちが儲かるの?

個別株と投資信託のどちらが儲かるかは、投資家のスキルや市場環境によって大きく異なります。

個別株は大きな利益を狙える反面、企業分析や銘柄選択の知識が必要で、リスクも高くなります。

一方、投資信託は専門家による運用で分散投資が可能ですが、市場平均程度のリターンに留まることが多いです。

初心者の方は投資信託からはじめて投資の基礎を学びつつ、経験を積んだ後に個別株に挑戦するのが現実的な選択といえるでしょう。

日本の個別株やめとけといわれるけど本当?

「日本の個別株はやめとけ」という声もありますが、一概には言えません。

確かに日本市場は長期低迷や人口減少などの課題を抱えていますが、グローバル企業や技術力の高い企業も多数存在します。

しっかりとした分析に基づけば、日本株にも十分な投資機会があると考えられます。

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まとめ

今回は、個別株投資が「やめとけ」といわれる理由から、初心者がつまずきやすいポイントまで詳しく解説しました。

個別株投資の課題は、投資判断の回数が多く、明確な基準がないと感情的な売買を繰り返してしまうことです。

しかし、これらの問題は適切な準備と心構えがあれば克服できるものでもあります。

もし個別株投資に挑戦してみたいと思った方は、本記事の内容を参考にしつつ、売買タイミングや1回あたりの取引時の投資額など明確な基準を決めて取り組んでみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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