「NISA口座で個別株を買いたいけれど、結局どの銘柄を選べばいいの?」と迷っていませんか?
インターネットには無数のおすすめ銘柄情報があふれており、記事によって推奨している銘柄がバラバラで、かえって混乱してしまうと悩む方が多いようです。
そこで今回は、個別株選びで迷子にならないために投資目的に応じた銘柄の選び方、購入後の見直しルールまで解説します。
本記事を読むと、初心者の方でも自分なりの判断基準を持って、NISAで個別株投資ができるようになります。
ぜひ本記事の内容を参考に、ご自身の投資目的に合った個別株選びの第一歩を踏み出してみてください。
まず「おすすめ」の意味を勘違いしない
「結局どの銘柄が正解?」と探しているのに、記事によっておすすめがバラバラで余計に迷うことがあります。
そこで本章では「おすすめ」を定義し直し、銘柄探しの迷路から抜ける土台を作ります。
まずは、おすすめの捉え方から整理しましょう。
万人に当てはまる「おすすめは存在しない」
まず、万人に適した個別株の「おすすめ」は存在しないという現実を最初に理解するのが重要です。
なぜなら、投資家それぞれの投資目的が根本的に異なるためです。
たとえば、定期的な現金を受け取りたいなら配当金を重視すべきですし、値上がり益がほしいなら、成長性の高い企業に投資するのがいいでしょう。
このように、目的によって投資すべき株は変わるため、まず自分の投資目的を明確にするのが株式投資の第一歩となります。
「おすすめ」を見る際の目的別比較
本章では、同じ銘柄でも目的が違うと「おすすめ」の見え方が変わる例をみていきましょう。
例①:配当目的の人
配当を重視する人は「配当が出ているか」「減りにくいか」といった観点でみます。
このとき、株価が短期的に上がるかどうかは第一の軸ではなく、配当の継続性に影響しそうな材料に気をつけなければなりません。
例②:成長目的の人
成長を狙う人は、「利益は伸びる余地があるか」「事業の拡大が続きそうか」を重視します。
同じ銘柄でも、配当目的の人が「安定してよさそう」と受け取る一方で、成長目的の人は「伸びしろが少ないかも」と感じることがあります。
このように、個別株は投資目的によっておすすめ度合いが変わる点を理解しておきましょう。
ランキング上位=安全ではない
インターネットでみかける人気ランキング上位銘柄が、必ずしも安全な投資先ではないことを知っておきましょう。
人気ランキングは単純な取引量や検索数で決まる場合が多く、投資の安全性とは全く別の指標だからです。
たとえば、話題の新興企業が上位にランクインしていても、実際の業績が不安定で他の銘柄に比べてリスクが高い場合があります。
また、短期的な株価変動や投機的な注目で、順位が上がっているケースも珍しくありません。
個別株に投資するなら、ランキング情報は参考程度に留めておき、企業の財務状況や将来性を自分自身でしっかりと分析するのが重要です。
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NISAで個別株を買う前提を押さえる
単元の考え方が曖昧だと、想定より大きな金額で購入してしまう可能性があります。
また、個別株はリスクが大きいため基本は分散させるのが好ましいです。
本章では、NISAで個別株を扱う前に最低限の前提を整理し、安心して投資候補選びに進める状態を作ります。
個別株は主に単元で買う場合が多い
NISAでの個別株投資では、100株単位での購入が基本となる場合が多いです。
たとえば、株価1,000円の銘柄なら100株購入で10万円の資金が必要になります。
単元株制度があることで、少額からはじめたい初心者にとっては投資のハードルが高く感じられるかもしれません。
しかし、最近では単元未満株を扱う証券会社も増えているため、資金が限られている場合は100株未満での取引も選択肢として検討できます。
注文ミスで想定以上に多く株を購入してケースに注意
注文時の操作ミスで、想定以上の株数を購入してしまう場合があるため注意が必要です。
株式の注文画面では「株数」と「金額」の入力項目があり、操作に慣れていないと間違えやすいです。
たとえば2万円分の株を買うつもりで注文画面に「20,000」と入力したら、実際には2万株の注文になってしまい、想定以上に購入してしまう可能性があります。
そのため、注文前には必ず株数と投資金額を確認するようにしましょう。
1銘柄に資金を集中させると感情が揺れやすい
単一銘柄への集中投資は、精神的な負担が大きくなりやすいため注意が必要です。
資産の大部分が1つの銘柄の株価変動に左右されるため、日々の値動きに一喜一憂してしまいやすくなり、冷静な判断ができなくなるからです。
たとえば、保有している銘柄が数日間連続で下落すると、夜も眠れないほど心配になり投資以外の日常生活にまで影響が及んでしまう場合があります。
そのため、個別株に投資する際は複数銘柄に分散投資するか、1銘柄あたりの投資金額を抑えて感情的な判断を避けることが重要です。
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個別株を選ぶなら配当・成長・安定の「3つの型」で考える
おすすめ銘柄が決められないのは、あなたが優柔不断だからではなく、目的がまだ言語化できていないだけかもしれません。
「配当がほしい」「株価が伸びそうな株を持ちたい」「なるべく落ち着いた値動きの銘柄がいい」など、求めるものが違えば候補も変わります。
本章では3つの型で整理して、自分の判断軸を作ります。
3つの型のそれぞれの特徴
個別株を選ぶときの考え方として配当型、成長型、安定型の3つの型を意識すると、個別株を効率よく選べます。
それぞれの型の特徴は、以下のとおりです。
- 配当型:受け取れるお金(配当)や安定性に軸を置く
- 成長型:値上がりの余地に軸を置く
- 安定型:値動きの大きさやブレの少なさに軸を置く
配当型は定期的なインカムゲイン(配当収入)を重視し、成長型は株価上昇によるキャピタルゲイン(売買益)を狙い、安定型はリスクを抑えた堅実な運用を目指します。
配当型の代表例としては電力株などが挙げられ、安定した事業基盤から継続的な配当が期待できるでしょう。
成長型ならIT関連株や新興企業株などが代表的で、業績拡大に伴う株価上昇が期待できます。
安定型は、食品メーカーや日用品メーカーなど生活必需品関連株が代表例です。
このように、自分の投資目的とリスク許容度に合った型を選択することで、NISAで自分にあった個別株を選びやすくなります。
型が違うとニュースが同じでも受け取り方が変わる
本節では、同じニュースでも型によって判断が変わる例をみていきましょう。
例:業績は伸びたが、投資(設備・人材)を増やすニュース
- 配当型:投資が増えると配当の余力が減る可能性を気にする
- 成長型:投資が成長の加速につながるなら前向きに捉える
例:利益は安定しているが、成長率は高くないニュース
- 配当型:安定性は歓迎、配当が続きそうかをみる
- 成長型:伸びしろが小さいかもしれないと感じる
このように、同じ情報でも型によって判断が異なる場合があることは珍しくありません。
そのため、まず自分がどの型に当てはまるのかを明確にした上で、情報を解釈することが大切になります。
「全部取り」を狙うと判断がぼやけるため注意
配当・成長・安定性すべてを求めると、中途半端な銘柄選択になりやすい点に注意が必要です。
たとえば高配当を狙いながら同時に成長性も求めると、配当利回りも成長率もどちらも中途半端な銘柄を選んでしまう可能性が高くなります。
また「全部取り」を狙う投資家は、市場状況に応じて投資方針がコロコロ変わりやすく、結果的に一貫性のない投資行動を取ってしまいがちです。
そのため、自分の投資目的を明確にし配当・成長・安定性のうち何を最も重視するか優先順位を決めて、一貫した投資方針を貫くことが重要です。
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安定した資産運用のためのチェック項目
個別株投資の成功には、企業の本質的価値を正しく理解し、感情的な判断を避けて計画的に投資するのが重要です。
本章では、短期的な株価変動に惑わされないために、購入する前にチェックすべきことをみていきましょう。
3つのチェック項目
個別株に投資する初心者が、安定した資産運用を目指すため、購入する前にチェックすべき点として挙げられるのは以下の3つです。
- 事業を理解できるか(自分の言葉で説明できるか)
- 無理のない買い方ができているか(金額・分散)
- 見直し条件が置けるか(何が起きたら考え直すか)
まず「事業を理解できるか」では、企業のビジネスモデルを自分の言葉で説明できるレベルまで理解しておくことが好ましいです。
次に「無理のない買い方ができているか」では、投資金額や分散度合いなどを事前に設定しておきます。
最後に「見直し条件が置けるか」では、何が起きたら売却や追加投資を検討するかの基準を明確にします。
これら3つのチェック項目をすべてクリアしてから投資すると、市場の変動に動揺しにくくなり一貫した投資判断ができるようになるでしょう。
買う理由を具体的に言えるのかも重要
複数の投資候補から最終的に選ぶ際は、明確な選択理由を言語化できるかが重要です。
たとえば「A社は配当利回り4%で業界1位の安定性があるから選んだ」といった具合に、明確で具体的な理由を説明できる状態にしておくとよいでしょう。
投資理由が曖昧だと、株価が下落したときに「なぜこの銘柄を買ったのか」分からなくなり、パニック売りや根拠のない追加投資につながりやすくなります。
ですが、投資理由を明確にすると、市場の短期的な変動に惑わされることなく一貫した投資判断ができるようになり、結果的に投資成果の向上が期待できます。
数字だけで選ぶと本質的な価値を見落とす可能性がある
配当利回りや成長率などの数字だけで銘柄を選ぶと、企業の本質的な価値を見落とす可能性がある点に注意が必要です。
たとえば高い配当利回りを誇る企業でも、実際には事業の競争力が低下しており、将来的に減配や配当停止のリスクを抱えている場合があります。
そのため、数字と合わせて企業のビジネスモデル、業界での競争優位性、経営陣の質なども総合的に理解してから投資するのが大切です。
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「買った後」に困らないための見直しルールを先に決める
個別株で本当に迷うのは、実は買う前より買った後かもしれません。
上がったら嬉しいのに、下がると怖くなるといった感情の揺れは誰にでも起こります。
だからこそ、見直しの基準を先に持っておくのが重要です。
本章では「何をみて持ち続けるか」を整理し、判断が日替わりにならないための土台を作ります。
見直しは「株価」だけでなく「購入理由が変わったか」でも考える
保有株の見直しでは、株価の変動を観察することも重要ですが、購入理由の変化についても注意が必要です。
購入理由の変化は、企業の本質的な価値や将来の成長性に直接影響を与えるため、重要な判断要素となります。
たとえば、業績の変化や配当利回りの低下、他にも業界の構造変化、規制の変更などが該当します。
そのため、定期的にファンダメンタルズ分析を行い、投資前提の妥当性を検証し続けることも大切です。
目的で「見直しルール」が違う
投資目的によって、見直し基準が異なる場合があります。
配当目的なら減配発表時、成長目的なら成長鈍化が明確になったとき、安定目的なら財務状況悪化時がそれぞれの主要な見直しタイミングになるためです。
たとえば配当投資なら「2年連続減配なら売却」といった具合に、投資目的に応じた具体的なルールを事前に設定しておきます。
成長投資なら「EPSの成長率が2四半期連続で鈍化」「売上予測が下方修正」などが見直し基準となるでしょう。
このように、投資目的に合った見直しルールを事前に決めておくと、感情的な判断を避け一貫した投資行動を取れます。
SNSの情報でルールが日替わりになることに注意
SNSの情報に影響されて、投資ルールを変更するのは避けるべき行動です。
SNSは断片的な情報が多く、これらの情報に振り回されると一貫した投資戦略を維持できなくなり、結果的に投資成果を悪化させる原因となるためです。
たとえば、昨日は「長期保有で配当重視」と決めていたのに、SNSの「今すぐ売却すべき」という投稿をみて急に方針転換するような行動は典型的な失敗パターンとなります。
SNSの情報は、投稿者の個人的な意見や短期的な相場観に基づく場合が多く、ご自身の投資目的や資産状況とは全く異なる前提で発信されています。
事前に決めた投資ルールをしっかりと守り、SNSの短期的で感情的な情報に惑わされない強い意志を持つことが投資で成功するために重要です。
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NISAで個別株をする際のおすすめの考え方を知りたい人によくある質問
NISAで個別株をする際のおすすめの考え方を知りたい人によくある質問は、以下のとおりです。
- NISAで個別株に投資するリスクは?
- NISAで個別株は何円まで買える?
それぞれ解説します。
NISAで個別株に投資するリスクは?
NISAで個別株に投資する際のリスクは、資金が少数の銘柄に集中してしまうことです。
投資信託と異なり、個別株投資では少数の銘柄に資金が集まるため、分散効果が期待できません。
たとえば、1銘柄〜2銘柄に集中投資している場合、その企業が業績悪化や市場環境の変化により大幅下落すると、ポートフォリオ全体が大きな損失を被るリスクがあります。
また、特定の業界に偏った投資になりがちで、市場全体の成長から取り残される可能性もあります。
NISAで個別株は何円まで買える?
NISAの成長投資枠では、個別株を年間240万円まで購入できます。
2024年からはじまった新しいNISA制度では、生涯投資上限額は1,800万円で、そのうち成長投資枠は最大1,200万円まで利用可能です。
個別株以外にも投資信託やETFも対象となり、売却すれば翌年に投資枠が復活するため、長期的な資産形成にも活用できます。
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まとめ
今回は、NISAで個別株を選ぶ基準について詳しく解説しました。
重要なポイントを振り返ると、万人に当てはまる「おすすめ」は存在せず、投資目的によって適切な銘柄は異なることを理解する必要があります。
そのため、投資初心者の方が個別株を選ぶ際は、配当型・成長型・安定型のどの型が自分に合うかを考えると株を選びやすくなるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、ご自身の目的に合った個別株選びに取り組んでみてください。
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株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。







