サラリーマンが株で小遣い稼ぎはできる?現実的に始めるためのポイントと注意点

サラリーマンにおすすめの小遣いの稼ぎ方と注意点を教えます。

毎月の給与だけでは、なかなか自由に使えるお金が増えない….。

そんな悩みを抱えるサラリーマンの間で、「株式投資で小遣いを増やしたい」という声が高まっています。

しかし、株で稼げる可能性がある一方で、知識や準備なしに始めると損失を出すリスクもあります。

本記事では、サラリーマンが株で小遣い稼ぎを目指す際に押さえておくべき基本と注意点を、実例を交えてわかりやすく解説します。

   
目次

サラリーマンでも株で小遣い稼ぎは可能なのか

「最近、同僚が株で5万円稼いだらしい」

「スマホだけで取引して利益を出せたと聞いた」

そんな話を耳にすると、「自分もできるかも」と感じる方も多いでしょう。

実際、株式投資は勤務時間外でも行える副業の一種であり、資産運用として取り組むサラリーマンも増えています。

少額から始められる証券アプリも普及し、以前よりハードルは下がりました。

ただし、株は“運”ではなく“技術と判断”が求められる世界です。

一時的に利益を得られても、根拠のない取引を続けていれば、いずれ損失が膨らむ可能性もあります。

小遣い稼ぎとして始めるにしても、基礎を理解してから取り組むことが重要です。

よくある失敗例「表面的な情報で購入してしまう」

たとえば、あるサラリーマンが人気企業の株を「テレビCMでよく見るから」「同僚が買っていたから」という理由で購入したとします。

一時的に株価が上昇している時期に飛びつくと、その後の値下がりで大きく損をするケースは珍しくありません。

株価には必ず“上昇と下降の波”があります。

見た目の勢いだけで判断すると、ちょうどピークで買ってしまい、下落局面に巻き込まれることになります。

つまり、「人気がある=安全」ではないのです。

この思い込みが、初心者にとって最も危険な落とし穴といえるでしょう。

株を始める前に理解しておきたい3つのポイント

① 余剰資金で始める

生活費や家計を圧迫するお金で投資を行うのは厳禁です。

「最悪ゼロになっても生活に支障がない資金」で始めるのが原則です。

まずは月1万円程度から少額で経験を積むのがおすすめです。

② 短期ではなく中長期で考える

短期的に利益を狙う「デイトレード」はリスクが高く、仕事と両立もしづらいです。

サラリーマンであれば、数カ月~数年単位でじっくり成長を狙う中長期投資が現実的です。

③ 情報に流されない

SNSやニュースで「この株が上がる」といった話題が出ても、鵜呑みにしてはいけません。

株価はすでにその情報を織り込んでいる場合が多く、後追いで買うと損をしやすいです。

“自分の判断基準”を持つことが、安定した取引の第一歩です。

テクニカル分析を活用して“根拠ある判断”をしよう

株価チャートには、過去の値動きや投資家の心理が反映されています。

「テクニカル分析」は、こうしたチャートの形や動きをもとに次の展開を予測する手法です。

移動平均線、MACD、RSIなど、主要な指標を学べば「買いどき」「売りどき」をより客観的に判断できるようになります。

直感や感情で動かず、データに基づいて取引することで、安定した収益を狙うことが可能になります。

サラリーマンが株を始める際の注意点

ここからは、サラリーマンが株を始める際の注意点をみていきましょう。

時間管理に注意する

株価は日中に大きく動くため、仕事中に頻繁にスマホを見て取引を行うのは現実的ではありません。

昼休みや帰宅後に「指値注文(あらかじめ価格を指定して注文)」を活用すれば、勤務中でも計画的に取引が可能です。

感情的な判断を避ける

仕事のストレス発散や焦りから「取り返したい」と思っても、感情的な売買は禁物です。

自分のルールをあらかじめ決めておく(損切りラインを設定するなど)ことで、冷静な判断を保てます。

税金と会社規定を確認

株の利益には約20%の税金がかかります。

確定申告が必要な場合もあるため、事前に「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでおくと安心です。

また、副業を禁止している会社でも、株式投資は通常“資産運用”扱いとして認められているケースが多いですが、社内規定は一度確認しておきましょう。

学びながら進めることが成功の近道

株式投資を「ギャンブル的に稼ぐ手段」と誤解されがちですが、正しく学べば安定的な副収入源にもなり得ます。

特にサラリーマンは、安定した収入があるからこそ、焦らずじっくり取り組める点が強みです。

もし効率的に学びたいなら、書籍や講座、オンラインコミュニティを活用して“体系的に学ぶ場”を設けましょう。

経験者の意見を聞きながら実践することで、自分だけでは気づけない改善点も見えてきます。

株式投資の勉強に最適な本6選!初心者向けおすすめを厳選

よくある質問(Q&A)

Q1. 株で得た利益はすぐに現金化できますか?

A. 株で得た利益は、売却後に証券口座へ入金され、数日後(通常2営業日後)に現金として引き出せます。

ただし、売却益には約20%の税金がかかる点に注意が必要です。

口座を「特定口座(源泉徴収あり)」に設定しておけば、自動で税金が差し引かれるため、確定申告をせずに済むケースもあります。


Q2. 株で稼いでいることを会社に知られることはありますか?

A. 基本的には知られません。

ただし、自分で確定申告を行う場合に「住民税の徴収方法」で「特別徴収」を選ぶと、会社の給与と合算されて通知されることがあります。

会社に知られたくない場合は、「普通徴収(自分で納付)」を選択すれば安心です。

また、「特定口座(源泉徴収あり)」を利用すれば確定申告自体が不要なため、より安全に管理できます。

Q3. 株で安定的に月数万円を稼ぐことはできますか?

A. 継続的に利益を出すには、リスク管理と学習が不可欠です。

短期的に稼ぐよりも、数年かけて“負けない投資スタイル”を確立するほうが現実的です。

焦らず、複利効果を活かすことを意識しましょう。

Q4. 投資の勉強はどのように始めればいいですか?

A. 初心者向けの入門書や無料セミナーが最適です。

最初から難しい専門書に手を出すよりも、「チャートの読み方」「移動平均線の基礎」など、身近なテーマから段階的に学ぶのがおすすめです。

まとめ

    サラリーマンでも、正しい知識と戦略を身につければ株で小遣い稼ぎは十分可能です。

    ただし、運や勘に頼った取引はリスクが高く、結果的に損失を招くこともあります。

    まずは「余剰資金で始める」「テクニカル分析を学ぶ」「感情に流されない」という3つの基本を意識しましょう。

    安定した収入源を持つサラリーマンだからこそ、焦らず時間を味方につける投資ができます。

    毎月少しずつでも利益を積み重ねていけば、将来的には“お小遣い以上”の副収入に育つ可能性があります。

    株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツ

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    この記事の監修者

    監修者プロフィール

    トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
    20歳で株の売買を始めてから20年間、
    「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
    その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

    現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
    日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
    どの市場でも大きな利益を生み出している。

    ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
    東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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    この記事を書いた人

    著者プロフィール
    根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
    1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

    地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

    その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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