はらみ足は反転サイン?包み足との違いやだまし回避術を初心者向けにわかりやすく解説!

FXや株のチャート分析で頻出する「はらみ足」は、相場の迷いや転換を示すサインです。

「はらみ足が出たらすぐに逆張りすればいい」と思っている方は多いですが、その思い込みが思わぬ損失を生む原因かもしれません。

この記事では、はらみ足の基礎知識から包み足との違い、だましの回避方法までを分かりやすく解説します。

正しい見方とエントリー判断のコツをつかむことで相場への不安が解消され、自信を持ってトレードできるようになります。

   
目次

ローソク足の基礎知識

投資を始めたばかりの初心者にとって、チャート分析の第一歩となるのがローソク足の理解です。

ローソク足とは、一定期間における始値と終値、そして高値と安値の4つの価格を1本の図形で表したものです。

四角い形をした実体と、そこから上下に伸びるヒゲと呼ばれる線で構成されています。

実体が陽線であれば買いの勢力が強く、陰線であれば売りの勢力が強いことを示しています。

相場の値動きを視覚的に捉えやすいため、世界中のトレーダーが愛用している基本的な分析手法です。

過去の値動きから投資家の心理を読み解き、将来の価格変動を予測する上で欠かせない要素となります。

ローソク足の形一つひとつには意味があり、それを繋ぎ合わせることで相場全体の流れを把握することが可能になります。

初心者必見!ローソク足の見方を徹底解説!6つの代表的なローソク足も紹介

はらみ足とは

ローソク足の中でも、特に注目したいのがはらみ足です。

はらみ足とは何か、包み足との違いは何かについて解説します。

はらみ足の定義

はらみ足は下降トレンドの合図?意味や注意点を解説!

はらみ足とは、ローソク足が直前のローソク足の中に収まる組み合わせのことです。

江戸時代から使われている酒田五法と、海外で使われているプライスアクション理論の2つの見方があります。

酒田五法では、高値圏や安値圏において天井や大底を表わすとされており、はらみ線=相場の転換と考えられることが多いです。

ローソク足が寄引同時線になったはらみ寄せ線と呼ばれる形が出ると、より強い示唆と判断されます。

上昇局面で大陽線が出ると、買い戻しの勢いが強いと考えられますが、直前の大陽線の高値を越えずにはらみ足になると、相場は天井だと見なされます。

プライスアクションの特徴は、前のローソク足の範囲に、後のローソク足が収まることです。

酒田五法では2つのローソク足に注目しますが、プライスアクションでは3本以上を見ることも多く、ローソクの数が多いほど値動きが大きくなると予想されます。

包み足との違い

包み足とは、直前のローソク足が、直後のローソク足に包み込まれている値動きのことです。

別名、抱き線とも呼ばれています。

包み足にも、酒田五法とプライスアクション理論の2つがあります。

酒田五法の特徴は、直前の陰線が大陽線に包まれるパターンと、直前の陽線が大陰線に包まれるパターンに注目することです。

前者のパターンは合成すると下ヒゲが長くなり、下影陽線になります。

後者のパターンは合成すると上ヒゲが長くなり、上影陰線になります。

それぞれ、大底圏では上昇の合図、天井圏では下落の合図です。

プライスアクションの特徴は、値動きそのものを分析することで相場状況を分析することです。

後ろのローソク足の価格範囲に、前のローソク足が収まることを指しています。

はらみ足同様に3本以上を見ることも多く、包まれているローソク足が多ければ多いほど、相場が大きく動くとされています。

ローソク足の基本的なパターンを徹底解説!ローソク足を使った投資方法も紹介

はらみ足が示す反転サインの種類

はらみ足が見られたら、具体的にどうすればよいのでしょうか。

強気の場合と弱気の場合、2パターンにわけて解説します。

強気のはらみ足が出た場合

強気のはらみ足とは、直前が長い陰線、その後に短い陽線の形です。

下落局面でのハラミは強気への転換を意識し、弱気トレンドが終わりここから上昇するサインととらえましょう。

相場の動きは、前日よりも落ち着いてボラティリティが減少していることを示しています。

もし強気のはらみ線が出たら、1時間足など短い足のチャートを分析してください。

その中で、上昇のためのブレイクアウトが見られるかもしれません。

弱気のはらみ足が出た場合

弱気のはらみ足とは、長い強気のローソク足の後、その中に納まる小さなローソク足が続く形です。

これは、上昇トレンドから下降トレンドへの転換を示唆しています。

弱気のはらみ足が示すのは、上昇モメンタムが弱っていること、そして売り手が支配権を得そうになっていることです。

はらみ足のだましを回避する3つの対策

はらみ足を活用して値動きを予測する際、3つのポイントに注意してください。

単体のサインだけで判断しない

投資初心者が最も陥りやすい失敗は、はらみ足という単体のローソク足パターンだけを見て、短絡的にエントリーしてしまうことです。

はらみ足はあくまで「相場の勢いが一時的に止まった」という事実を示しているに過ぎず、必ずしも反転するとは限りません。

そのまま元のトレンドの方向へ再び動き出す「トレンド継続」のパターンも頻繁に発生します。

分析した結果と逆の方向に価格が進んでしまうことを「だまし」と呼びますが、はらみ足はこのだましが比較的多いサインでもあります。

だましを回避するためには、ローソク足の形だけでなく、現在の相場がトレンド相場なのかレンジ相場なのか、大きな時間足の方向感はどうなっているのかといった、相場全体の文脈を読み解くことが何よりも重要です。

他のテクニカル指標もチェックする

はらみ足の他にも、いくつかのテクニカル指標を参考にして値動きを予測しましょう。

例えば、RSIやMACDが役立ちます。

RSIとはRelative Strength Indexのことで、買われすぎや売られすぎといった相場の過熱感を示すものです。

RSIが30%を下回ると買いのシグナル、70%を上回ると売りのシグナルとなります。

MACDとはMoving Average Convergence / Divergence Trading Methodの略で、短期線と長期線の価格差を表わすものです。

価格差が大きいと短絡的に値動きしており、価格差が小さいと短期的な値動きの勢いが衰えていることを指します。

こういったテクニカル指標を組み合わせて、はらみ足プラスアルファの情報から値動きを予測しましょう。

MACDの最強設定とは?利益を生むための設定ポイントを解説

サポートラインとレジスタンスラインに注目する

はらみ足は下降トレンドの合図?意味や注意点を解説!

はらみ足を使って反転のタイミングをすぐ判断するには、サポートラインやレジスタンスラインの活用が重要です。

サポートラインとは、上昇トレンドとレンジ相場において、下値を支えるラインです。

サポートラインを下抜けすると、勢いよく下落する可能性があります。

レジスタンスラインとは、下落トレンドとレンジ相場において、上値を結んだラインです。

レジスタンスラインを上抜けすると、一気に上昇が進むサインだと言われます。

いずれのラインも相場が大きく反発する合図となっているので、はらみ足と一緒にどちらかのラインが出ていないかを確認しましょう。

はらみ足に関するよくある質問Q&A

はらみ足が出たらすぐにエントリーすべきですか?

 はらみ足が出現した時点ですぐにエントリーするのは推奨しません。

はらみ足は相場の迷いやエネルギーの蓄積を示している状態であり、次にどちらへ動くかは確定していないからです。

安全にトレードするためには、はらみ足を包んでいる最初の大きなローソク足(母線)の高値または安値を、価格が明確にブレイクアウトしたのを確認してから、その方向に従ってエントリーするのが最も勝率の高い戦略となります。

はらみ足とインサイドバーは同じ意味ですか?

はい、はらみ足とインサイドバーは全く同じ値動きのパターンを指しています。

はらみ足は日本古来から伝わるチャート分析手法である「酒田五法」における呼び方であり、インサイドバーは欧米を中心とした「プライスアクション理論」における呼び方です。

呼び名が異なるだけで、前の足の範囲内に後の足が収まっているという定義や、相場のボラティリティが低下しているという解釈については共通しています。

どの時間足のチャートで見ればいいですか?

はらみ足は1分足や5分足といった短い時間足から、日足や週足といった長い時間足まで、どのチャートでも出現します。

ただし、短い時間足になるほどノイズが多くなり、だましが頻発する傾向があります。

信頼度の高いサインとして活用したい場合は、1時間足、4時間足、日足など、より長い時間軸のチャートで出現したはらみ足を重視することをおすすめします。

長期足でのパターンは多くの投資家に意識されやすく、その後の値動きが素直になりやすいという特徴があります。

まとめ

はらみ足は、ローソク足の中でも視覚的にわかりやすく、多くの投資入門書で取り上げられる基本パターンです。

しかし、はらみ足が示しているのは、勢いの衰えや一時的な休憩といった迷いのサインであり、単体で反転を決めつけるほど強いシグナルではありません。

はらみ足は、ローソク足の理解を深める上で役立つパターンです。

補助的な情報として活用しながら、チャート全体の流れを捉える習慣をつけることで、より精度の高い相場理解につながります。

ローソク足の基本的なパターンを徹底解説!ローソク足を使った投資方法も紹介

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【株塾受講者の声】

M・Aさん
チャートの読み方も分からない状態で入塾しましたが講義を受けるうちに読める様になりました。
特徴は難しい専門用語ではなく、オノマトペのような直感で理解できる用語で講義を進めてもらえるので経済・経営学が解らなくても受講できます。
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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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