最近は新NISAなどが話題になっていて、これまで投資をやったことがなかった人も投資をはじめています。
そのような中で投資をはじめてみたいけど「種類が多くてなにに投資していいかわからない」という声をよく耳にします。
また、投資に挑戦してみたいけど「なにからはじめたらいいのかイメージが湧かない」ということで悩んでいる方が多いようです。
そこで今回は、初心者におすすめの投資商品を紹介します。
また、投資のはじめ方や初心者が投資で失敗しないために気を付けておきたい注意点について解説します。
【初心者必見】資産運用の基本を学ぶ!正しい勉強方法とステップ解説
5つの代表的な投資の種類について解説
まずは、代表的な投資の種類を整理してみましょう。
一般の人々が投資できる金融商品を分類すると、大きく分けて5つの投資商品があります。
代表的なものは、以下の通りです。
- 株式投資
- FX投資
- 債券投資
- 不動産投資
- 暗号通貨投資
予備知識として、リスクとリターンの関係もここで見ておきましょう。
ちなみに投資信託と、ETFは株式の仲間として分類しています。
株式投資
株式とは、会社が資金調達のために発行するものです。
私たちのような一般の投資家は、発行された株に投資して利益を得ます。
株式は、主に3つの金融商品に分けられます。
- 個別株
- 投資信託
- ETF
個別株はトヨタやNTTなどの株を売買したり、配当金をもらったりして利益を得ます。
投資信託は、複数の個別株をまとめて1つにした金融商品です。
価格は1日おきに変動するため、値動きは小さいのでリスクは低いと言えます。
ETFは、上場型投資信託といって投資信託を個別株のように株式市場で売買できる金融商品です。
株式は投資商品として、最も多くの人に馴染みがあります。
FX投資
FX投資は、2つの通貨を交換して利益を得る投資方法です。
たとえば1ドル100円のとき円をドルに交換します。
その後、為替レートが1ドル120円になったときにドルを円に戻せば20円儲けます。
このように、為替変動を利用して利益を得るのがFX投資です。
またFX投資の特徴は、レバレッジをかけて取引できることにあります。
レバレッジとは、投資元本以上のお金で取引ができる仕組みのことです。
日本では、最大25倍まで掛け金を増やせます。
投資元本に対して大きなお金で取引できるため、リスクが高い投資だと言えます。
債券投資
債券とは、簡単にいうと国や会社の借金のことです。
国の借金なら国債、会社の借金なら社債です。
国や会社が発行した債券は、投資家同士で売り買いができるようになっています。
債券を売買したり、利息を受け取ったりして利益を得るのが債券投資です。
基本的に、債券は借金返済日と利息が先に決まっています。
債券はきちんと返済されることが多いので、他の金融商品と比べてリスクは低いです。
ですが、万が一会社が倒産してしまったら投資したお金は満額返ってこないので注意が必要です。
不動産投資
不動産投資とは、マンションやアパートを買って家賃収入を得ながら資産を増やす投資です。
買った不動産は途中で売却ができるので、買ったときの値段よりも高ければ大きな値上がり益も期待できます。
基本的には単価が高いため、金融機関から融資を受け不動産投資を行います。
社会的信用のあるサラリーマンにも融資がおりやすいため、会社員の方でも不動産投資は可能です。
ですが、不動産は買い手や売り手が少ないためすぐに換金できないデメリットもあります。
暗号通貨投資
暗号通貨とは、ネットの中だけで流通する通貨のことです。
仮想通貨とも呼ばれていて、近年ではビットコインなどが有名です。
暗号通貨は歴史が浅いため、よくわかっていないことが多い投資商品だと言えます。
また、値動きが激しいので初心者が挑戦して資産形成するには難易度が高いです。
ですが、これまで右肩上がりで上昇してきたこともあり今後も価値は上がることが期待されています。
このことからも暗号通貨投資はハイリスクハイリターンの商品だと言えます。
主婦でもできる株式投資!初心者におすすめの投資スタイルと学び方
投資初心者は投資信託の積立投資からはじめるのがおすすめ
1章では、様々な種類の投資について解説しました。
その中でも、初心者におすすめなのは投資信託への投資です。
投資信託とは、個別株など様々な金融商品を1つの商品にパッケージ化したものです。
そんな投資信託が、初心者におすすめである理由は以下のとおりとなっています。
- 少額からはじめられる
- 比較的リスクが低い
- 他の商品と比べて簡単
それぞれ解説していきます。
少額からはじめられる
投資信託は少額からスタートできるため、初心者の方でもはじめるハードルが低いです。
投資信託は、100円からはじめられます。
個別株に投資するなら最低数十万は準備したいところです。
ですが投資信託は、100円からできるため投資初心者の方でもはじめやすいです。
仮に損失をだしたとしても勉強代として受け入れやすいため、まずは基本的な投資信託への投資をおすすめしています。
比較的リスクが低い
投資信託は、比較的リスクが低いです。
基本的に、数多くの株が組み込まれているため幅広く分散されています。
他にも投資信託によっては、債権や不動産など様々な投資商品に分散してリスクを低減しているものもあります。
そのため、1つの商品に投資したときと比べてリスクが小さいです。
また、投資信託はプロがまとめて運用してくれるため安心できます。
やはり初心者の人が運用するよりも、経験豊富なプロが運用した方がリスクは低いです。
このことから、リスクをあまり取りたくない初心者の方に投資信託はおすすめです。
他の商品と比べて簡単
他の金融商品と比べて、簡単に投資できます。
簡単というのは、分析などの手間をかけずに資産形成できるという意味です。
他の商品に投資しようと思えば、投資商品についての分析や売買するタイミングの研究など多くのことに時間をさかなければいけません。
ですが投資信託は商品の分析も運用もすべてプロが行ってくれるため、投資する側は成績のいい投資信託をみつけたらコツコツ買っていくだけです。
他の投資商品と比べてやることが少なく簡単であるため、投資信託は初心者や分析に時間を取れない方にぴったりの投資商品だと言えます。
株と投資信託(投信)の違いとは?初心者におすすめの投資先を解説
投資信託のはじめ方を3つのSTEPで解説
3章では投資信託の具体的なはじめ方について解説します。
投資信託は、以下の3つのSTEPを踏むことで簡単にはじめられます。
- STEP1.証券口座を開設する
- STEP2.目標を立てる
- STEP3.商品を選んで投資する
それぞれ解説します。
STEP1.証券口座を開設する
投資信託をはじめるなら、まずは証券口座を開設しましょう。
証券口座とは、投資信託を売買するために必要なものです。
証券口座は多くの金融機関で開設できるためどこで口座を作ろうか悩むと思いますが、おすすめはネット証券です。
ネット証券は手数料が安く、オンラインで手続きが可能なため口座開設までの時間が最短翌営業日と短いです。
口座開設では、運転免許証やマイナンバーカードなど本人確認書類が必要になります。
証券会社により必要書類が異なるので、会社HPなどで確認するようにしましょう。
STEP2.目標を立てる
証券口座が開設できたら、次は目標を立てましょう
たとえば、老後までに2,000万円の資産を作りたいなどです。
目標を立てると、どのくらいの利回りの商品に毎月いくら積み立てれば目標達成できるのか明確になります。
月に3万円を積み立てに回せるとして、2,000万円を目標金額とします。
5%の投資信託に積み立て投資をしたら、約27年で資産形成できるなどがわかります。
もっと早く2,000万円の資産を形成したいなら、積立金額を増やしたり利回りの高い商品を探したりすればいいですね。
先に目標を立て長期的な運用をすることで、資産形成が成功しやすくなります。
STEP3.商品を選んで投資する
目標金額を明確にして毎月の積立金額を決めたら、次は目標を達成できそうな利回りの投資商品を選びましょう。
たとえば、S&P500なら過去30年間でみると8.8%で成長してきた実績があるため、低く見積もって5%の利回りを期待して選ぶのもいいですね。
S&P500とは、アメリカの株価指数に連動した世界中で人気のある投資信託です。
30年後に資産2,000万円を目標にしていた場合、S&P500に月3万円積み立てたら約27年で目標金額に達するでしょう。
このように、自分の目標金額や積立金額にあった利回りの投資信託を選んで投資するのがいいですね。
注意点ですが利回りが高いほどリスクも高くなるので、バランスに気をつけておきましょう。
投資初心者が失敗しないために気を付けておきたい3つの注意点
4章では投資で失敗しないために、気を付けておきたいことについて解説します。
ここで紹介することに気をつけておかないと、損をするリスクが高くなってしまいます。
初心者が、投資で失敗しないために気をつけたいことは以下の3つです。
- 1つの商品に集中投資しない
- 長期的な運用を心掛ける
- 余剰資金で運用する
それぞれ解説します。
1つの商品に集中投資をしない
投資をする際は、資金を1つの商品に集中させるのは絶対にやめておきましょう。
投資とは未知なる将来に賭ける行為なので、絶対や確実な未来というものがありません。
そのため1つの商品に資金を集中させてしまうのは、リスクが大きく損をする可能性が高いです。
投資する際は、リスクを集中させないためにも必ずいくつかの商品に分散させるようにしましょう。
ですが、投資信託に限ってはすでに分散されているので1つの銘柄に投資しても問題ありません。
長期的な運用を心掛ける
投資で失敗しないために、長期的な運用を心掛けましょう。
長期的な運用を心掛けることにより、複利の力を利用して資産形成を有利にできるからです。
複利とは、投資で得た利益を再投資して雪だるま式に資産を増やしていくことです。
ちなみに、利益を再投資しなかった場合は単利といいます。
100万円を年率10%で複利と単利運用した場合、どれくらいの差がつくのか見てみましょう。
利益を再投資するのとしないのでは、30年で1,345万円の差ができてしまいます。
複利の力を利用するためにも、長期的な運用を心掛けるようにしましょう。
余剰資金で運用する
投資で失敗しないために、余剰資金で投資をするようにしましょう。
お金とは感情的なもので、減ると恐怖心が生まれてくるものです。
恐怖心がでてくると、当初立てた計画を遂行できなくて投資をやめてしまうなど誤った行動を取りやすくなります。
投資は長期的に運用をすることで資産形成できるため、怖くなって途中でやめてしまうのは間違えた行動だと言えます。
長く投資を続けるためにも、損をしても精神的に苦痛を伴わないくらいの余剰資金で投資するようにしましょう。
まとめ
今回は投資初心者には、投資信託への投資がおすすめであることを述べました。
投資信託は、他の投資に比べて分析に時間をかける必要もないため手間がかかりません。
またリスクに対するリターンが高く、決まった金額をコンスタントに積み立てるだけで資産形成ができるので初心者におすすめです。
投資をはじめようと思う方は、投資信託からはじめてみてはいかがでしょうか。
株の勉強はなぜ必要?初心者におすすめのステップと失敗しないためのコツ
株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。