十字線の翌日株価はどうなる?4,000銘柄の独自検証データと複合分析でわかりやすく解説

十字線,翌日

十字線が出ると、「翌日は反転するのでは?」と気になってしまうものです。

ところが実際の値動きは、思ったほど単純ではありません。

十字線は“反転の合図”として語られがちですが、出現した場所や直前の流れによって、翌日の動きは大きく変わります。

本記事では、4,000銘柄1週間分のデータに基づき、十字線出現後の翌日値動きを徹底検証します。

その結果から、十字線単体でのトレード判断の危険性を明らかにし、信頼性を高めるための具体的な複合分析手法について、実例を交えて解説します。

十字線に惑わされず、より確度の高いトレード判断を下すための参考にしてください。

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目次

十字線とは?基本的な意味と反転シグナルとされる理由

十字線とは

十字線はローソク足分析の基本パターンの一つであり、相場の転換点を示唆するシグナルとして、多くの投資家に注目されています。

特にチャートが高値圏や安値圏にある時に出現すると、それまでのトレンドが終わり、翌日に値動きが反転する可能性が示唆されるため、エントリーやイグジットの判断材料とされます。

始値と終値が一致した『迷いのローソク足』

十字線は、始値と終値がほぼ同じ価格となり、ローソク足の実体が極端に短いか、線(クロス)になっている状態を指します。

これは、一日の取引において、買い方と売り方の勢力が拮抗し、どちらも主導権を握れない「迷いの状態」を示しています。

市場参加者の意見が二分された結果、価格が動かずに終えたことから、トレンドが弱まり、エネルギーが溜まっている状態だと解釈されます。

そのため、この拮抗状態が破れた翌日には、それまでの方向性とは逆の動き、つまり「反転」が起きやすいと考えられているのです。

この基本的な意味合いを抑えることで、十字線が単なる線の形ではないことがわかります。

高値・安値での出現で特に反転しやすい

高値・安値における十字線の出現は、特に反転しやすいといわれています。

最高値・最安値を十字線でつけている可能性が高く、それ以上はトレンドが続かないとされているのです。

十字線をチェックするときは、出現位置にも注意しましょう。

トレンド途中での出現は「継続」の可能性もある

十字線は必ずしも反転を示すわけではなく、トレンドの途中で出現することも頻繁にあります。

トレンドの途中で出現した十字線は、一時的な小休止やエネルギー補給の状態を示しているケースが多いです。

買いと売りの勢いが一時的に均衡しても、背景にある強いトレンドの力が勝り、翌日以降もトレンドが継続する可能性が高いと解釈されます。

特に、上昇トレンド中に出る「上伸途上のクロス」や、下落トレンド中に出る「下げ足のクロス」は、その後のトレンド継続を示唆するシグナルの一つとされています。

高値・安値で出現した反転シグナルと、トレンド途中の小休止を示す継続シグナルを正しく見分けるためには、その前後の値動きや、他のテクニカル指標と照らし合わせる「複合的な視点」が不可欠となります。

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4,000銘柄1週間分のデータから十字線の翌日を徹底検証

今回、4,000銘柄1週間分のデータから、十字線の翌日どうなるかを徹底検証しました。

十字線が出現した回数は、1週間で655回。

そのうち、翌日反転したのか、トレンド継続となったのかを調査しています。

結果は五分五分

十字線の翌日、値動きは反転が約35%、トレンド継続も約35%と五分五分の結果となりました。

翌日の値動き 銘柄数 割合
反転 230 35.11%
トレンド継続 235 35.88%

また反転といってもかなり一時的な反転をしているケースが多く、1週間という期間でみればトレンド継続しているケースがほとんどでした。

さらに細かい検証結果は以下の通りです。

前日→当日 当日→翌日 銘柄数 割合
上昇 上昇 99 15.11%
上昇 下落 107 16.34%
上昇 変わらず 17 2.60%
下落 上昇 123 18.78%
下落 下落 136 20.76%
下落 変わらず 25 3.82%
変わらず 上昇 71 10.84%
変わらず 下落 56 8.55%
変わらず 変わらず 21 3.21%

1週間で見ればトレンド継続が多数

十字線の翌日、反転とトレンド継続の割合は五分五分でしたが、1週間という期間でみればトレンド継続が多数でした。

実際の例として、イントループ(9556)のチャートを見てみましょう。

十字線,翌日,イントループ

十字線が出現している前後だけ見れば、確かに値動きは反転しています。

しかし1週間以上の期間で見てみれば、そもそも下落トレンドが発生していて、その中での一時的な上昇に対して十字線が出現していることがわかります。

「大きなトレンドが発生していて、その中で一時的に反転したときに出現した十字線」は出現率が高く、翌日再び大きなトレンドに沿って値動きする可能性が高いのです。

十字線がどのような局面で出現しているかは、きちんと確認しておきましょう。

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十字線の翌日反転したケース

十字線の翌日、反転したケースを見てみましょう。

下図は、SFOODS2292)のチャートです。

十字線,翌日,SFOODS

7月29日に十字線が出現、これまでゆるやかな上昇トレンドだったところ、出現以降明確に下降トレンドが発生しています。

十字線の翌日から売りでエントリーできていれば、利益を狙える場面です。

十字線の翌日反転しなかったケース

十字線の翌日、反転せずにトレンド計測したケースを見てみましょう。

アヲハタ(2830)は、722日に十字線が出現したものの、トレンドが反転することはありませんでした。

十字線,翌日,アヲハタ

上昇トレンドの最中に十字線が出現し、そのままトレンド継続となっていることがわかります。

反転すると思って売りを入れていれば、損をしてしまっている場面ですね。

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十字線だけで判断しないようにしよう

十字線だけで、トレードの判断をしないようにしましょう。

今回検証した結果、十字線の翌日反転するかどうかは五分五分となりました。

つまり、上がるか下がるか予想することは難しいのです。

「十字線が出たから買いを入れよう」というのは危険ですから、一度立ち止まり考えるようにしましょう。

十字線だけではだましに合う可能性が高い

十字線だけではだましに合う可能性が高いです。

反転すると思ってエントリーしても、翌日だけ反転して、結局その後またトレンドが復活するパターンもあります。

特に高値・安値以外で出現する十字線には注意しましょう。

十字線はあくまでも買いと売りが拮抗している状態。

十字線単体では判断が難しいため、直近の値動きも必ず確認してください。

他の指標も組み合わせてトレードすべき

十字線だけでなく、他の指標も組み合わせてトレードするようにしましょう。

ローソク足はもちろん、移動平均線や一目均衡表など、別角度からも分析するのです。

手元の情報が増えれば、結論も変わってきます。

十字線と組み合わせることで、分析の精度を上げていきましょう。

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よくある質問Q&A

Q1. 十字線が出た翌日は、結局どちらに動きやすいですか?

翌日の値動きは、反転と継続が五分五分に近く、方向が大きく偏るとは言いにくい結果でした。

十字線は「迷い」の状態を示すため、翌日にどちらへ決着するかは、直前のトレンドや出現位置など、背景の影響を受けやすいと考えられます。

Q2. 高値圏や安値圏の十字線は、反転が起きやすいのですか?

高値圏・安値圏では反転の話が出やすいのは事実ですが、必ず反転する形ではありません。

行き過ぎた位置ほど売買が拮抗しやすく、十字線が出やすい一方で、その後の決着は「流れの強さ」にも左右されます。

Q3. 十字線は翌日だけ見ればいいですか?

翌日だけを見ると「反転したように見える」場面があっても、1週間程度で見ると大きなトレンドの途中だった、というケースがあります。

翌日視点は変化の兆し、少し引いた視点は背景の流れの確認、と役割を分けると混乱が減ります。

まとめ

本記事の独自検証から、十字線の翌日の値動きは反転・継続が五分五分であり、十字線単体でのトレード判断は非常に難しいことが確認されました。

重要なのは、「十字線が出たから必ず反転する」という先入観を捨て、これを「現在のトレンドの勢いが弱まり、要注意な状態に入った」というシグナルとして捉え直すことです。

明日からのトレードにおいては、十字線が出現しても焦らず、必ず移動平均線、RSI、一目均衡表など、複数のテクニカル指標と組み合わせ、現在の相場の環境(トレンドの強さ、過熱感)を総合的に判断するように心がけてください。

この多角的な視点を身につけることで、十字線による「だまし」を回避し、データ検証に裏打ちされた確度の高いトレード判断を下す自信を持てるようになるでしょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

これまで10以上のメディア運営に従事。現在は自身も株塾で学びつつ、毎日コンテンツ作成をし続ける。

あらゆるジャンルで編集者として活動してきた経験を活かし、初心者から上級者まで役立つ記事を作成。

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