SBI証券の米国貸株サービス「カストック【Kastock】」とは?メリットや注意点を解説します

SBI証券が提供している米国貸株サービス「カストック【Kastock】」をご存知でしょうか?

株式投資で得られる利益には、売買することによって発生するキャピタルゲインと、配当金や株主優待などのインカムゲインがありますが、ほかにも貸株によって得られる利益があります。

そんな中SBI証券では唯一、米国株の貸株によって利益(貸株金利)を得られる米国貸株サービス「カストック【Kastock】」を提供しています。

本記事では米国貸株サービス「カストック【Kastock】」について詳しく解説するので、これを機に貸株についての知識を身に付けてみてください。

この記事でわかること

  • 米国貸株サービス「カストック【Kastock】」とは何か
  • 米国貸株サービス「カストック【Kastock】」を利用するメリット
  • 米国貸株サービス「カストック【Kastock】」を利用する際の注意点

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目次

米国貸株サービス「カストック【Kastock】」とは?

米国貸株サービス「カストック【Kastock】」(以下、米国貸株サービスと記載)とは、ネット証券大手のSBI証券が提供している、米国株と米国ETFを対象とした貸株サービスのことで、サービス利用料は、無料で、約2,000銘柄以上の貸し出しが可能です。

貸株サービスとは、トレーダーが証券会社に株を貸し出して、その代わりに貸株金利を受け取れるというものです。

厳密には、トレーダーから借り受けた株を証券会社が貸株市場に貸し出すことで得た貸株金利を、トレーダーにも還元しているという仕組みになります。

ちなみに貸株金利は、銘柄ごとに各証券会社が定めています。

銀行口座にお金を預けて、その代わりに預金金利を受け取るのとよく似ているので、イメージしやすいのではないでしょうか。

実は貸株サービス自体は多くの証券会社が提供していますが、そのなかでも米国株や米国ETFを対象とした貸株サービスを実施しているのは、SBI証券だけです。

多くの証券会社が実施している貸株サービスは、国内株のみを対象としています。

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米国貸株サービスを利用できるのはどんな人?

米国貸株サービスを利用できるのは、すでにSBI証券で外国株式口座もしくはインターネット取引口座を開設している方です。

また、未成年は利用できません。

米国貸株サービスを利用するメリット

上記では、米国貸株サービスについて解説しました。

証券会社に株やETFを貸し出すことで貸株金利を得られる米国貸株サービスですが、金利以外にもメリットがあります。

以下で、1つずつ見ていきましょう。

貸株金利と併せて配当金を受け取れる

1つめのメリットは、貸株金利と併せて配当金を受け取れる点です。

米国貸株サービスを利用すると、本来株は手元にはありませんが、株主の権利として配当金を受け取ることができます。

配当金は、源泉税徴収後に配当金相当額として自動的に入金されます。

簡単申し込みで2,000銘柄以上を自動貸し出しできる

2つめのメリットは、簡単申し込みで2,000銘柄以上を自動貸し出しできる点です。

米国貸株サービスには、SBI証券のWEBサイトもしくは外貨建商品取引サイトのログイン後画面から、簡単に申し込み手続きができます。

申し込み手順は、以下のとおりです。

  • SBI証券WEBサイトにログイン後、「口座管理」>「お客さま情報 設定・変更」>「お取引関連・口座情報」画面の「米国貸株サービス」欄右の「お申し込み」
  • 外貨建商品取引サイトにログイン後、「口座管理」>「貸株」>「貸株残高」>米国貸株サービスのお申し込みはこちらから

申し込みの適用は毎月25日(25日が休日の場合には、翌営業日)に行われるので、25日までに申し込めばその翌月から、25日以降に申し込めばその翌々月から、米国株や米国ETFの自動貸し出しが開始されます。

米国貸株サービスを利用せずに手元で保有しておきたい銘柄がある場合は、貸株非対象に設定することもできるのでご安心ください。

売りたいときに売ることができる

3つめのメリットは、売りたいときに売ることができる点です。

「米国貸株サービス利用中の米国株は売れるの?」と疑問に思う方も多いかもしれませんが、証券会社に貸し出し中の米国株でも、何の手続きも必要なく売却することができます。

米国貸株サービスを利用していて米国株が手元にないからと言って、売るタイミングを逃してしまうことはないのでご安心ください。

米国貸株サービスを利用する際の注意点

ここでは、米国貸株サービスを利用する際の注意点についてご説明します。

ルールをしっかりと理解しておき、想定外のことが起こらないようにしておきましょう。

貸し出す銘柄の株数は選択できない

1つめの注意点は、貸し出す銘柄の株数は選択できない点です。

米国貸株サービスを利用すると、非対象銘柄に設定したものを除き、保有銘柄を全株貸し出す契約を結んだことになります。

当月に解約したい場合は25日までに解約申し込みが必要

2つめの注意点は、当月に解約したい場合は25日までに解約申し込みが必要な点です。

米国貸株サービスは解約が可能ですが、速やかに解約したい場合は毎月25日の12:00までに解約の申し込みが必要です。

そうすることで、当月25日に解約となります。

もし12:00以降に解約申し込みを行った場合は、翌月25日に解約となるのでご注意ください。

まとめ

  • 米国貸株サービス「カストック【Kastock】」とは、SBI証券が提供している、米国株と米国ETFを対象とした無料貸株サービス
  • 簡単な申し込みで自動貸し出しが開始され、貸し出し中の銘柄でも配当金受け取り、好きなタイミングでの売却が可能
  • 貸し出す株数は指定できないので注意

いかがでしたでしょうか?

本記事では、SBI証券が提供している、米国貸株サービス「カストック【Kastock】」について詳しく解説しました。

米国株の貸し出しが行えるのはSBI証券だけなので、米国株トレーダーの方にはメリットが大きいサービスです。

利益を得る1つの手段として、利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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