【初心者必見】株価チャートの見方とは?見方の基本と注目すべきポイントを解説

【初心者必見】株価チャートの見方とは?見方の基本と注目すべきポイントを解説

株式投資を始める方にとって、「株価の見方」は非常に重要なポイントとなります。

株価がわからなければ、適切なタイミングで株式を売買できません。

そこで今回は、株価の見方において重要な「株価チャート」について解説します。

ここさえ押さえておけば株価を見極めることができるので、しっかり確認しましょう。

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目次

株価の見方で重要な株価チャートとは

株価とは、企業が発行している株式の1株あたりの価格のことです。

数百円のものから、数万円以上のものまで幅広くあります。

金額は固定ではなく、日々変わるものです。

株価がいくらかをしっかりチェックすることで、投資の基本である「安い時に買い、高い時に売る」を実行できます。

この株価を知るために重要なものが、株価チャートです。

株価チャートには、日・週・月ごとの株価がグラフ化されています。

また、単に値段がわかるわけではなく、ローソク足という特殊な表現を使い、株価の動向を読むことができます。

さらに、移動平均線という折れ線グラフも活用されます。

これらを読み解くことで株価の動きを予測できるようになるため、しっかり読み解けるようになりましょう。

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株価チャートのローソク足の見方

まずは、株価チャートのローソク足について解説します。

ローソク足には複数の種類があるので、それぞれどんな意味を持っているか理解しましょう。

ローソク足の呼び名と性質

ローソク足とは、一定期間の相場において、始値・高値・安値・終値の4つの値を使って生成した形です。

これらを順に並べると、相場がどのような状態か、どんな流れで来ているのかがよくわかります。

ローソク足は四角と棒で構成されており、四角の部分を「実体部」、上の棒を「上ヒゲ」、下の棒を「下ヒゲ」と呼びます。

【初心者必見】株価チャートの見方とは?見方の基本と注目すべきポイントを解説

【初心者必見】株価チャートの見方とは?見方の基本と注目すべきポイントを解説

ローソク種は、大別すると、陽線、陰線、十字線の3つにわかれます。

始値と終値を比べ、終値の方が高ければ陽線(上図)、始値の方が高ければ陰線(下図)となります。

二つの値が近くほとんど実体部がない場合は十字線となります。

【初心者必見】株価チャートの見方とは?見方の基本と注目すべきポイントを解説

ローソク足には、「陽線・陰線・十字線のどれか」「上ヒゲと下ヒゲはどのくらい長いか」によって名前が変わります。種類は多いですが、まずは基本となる9種類から覚えていきましょう。

それぞれの意味は、以下の通りです

 

  • 大陽線:買い方の大勝利。買いの勢いが続くサイン。
  • 上影陽線:買い方の勝利。売り方が抵抗した。売りのサイン。
  • 下影陽線:買い方の勝利。買い方の抵抗が強く、高値圏では売り、安値圏では買いのサイン。
  • 小陽線:相場に方向感がなく、判断が難しい。
  • 小陰線:相場に方向感がなく、判断が難しい。
  • 上影陰線:売り方の勝利。売り方の抵抗が強く、売り先行の可能性。
  • 下影陰線:売り方の勝利。買い方が抵抗した。高値圏では売り、安値圏では買いのサイン。
  • 大陰線:売り方の大勝利。売りの勢いが続くサイン。

ローソク足の種類

ローソク足には、3つの種類があります。

1つ目が、日足です。

これは、日ごとの相場の動きを表わします。

数日から1か月での短期売買をする方に使われます。

2つ目が、週足です。

これは、週ごとの相場の動きを表わします。

月曜日から始まり金曜日の終値まで表わし、数か月から2年ほどの中期での売買に役立ちます。

3つ目が、月足です。

これは、月ごとの相場の値動きを表わします。

2年以上の長期売買をしたい方はこちらを参照しましょう。

超初心者向け!ローソク足の見方とチャート分析の基本を徹底解説

株価チャートの移動平均線の見方

株価チャートには、ローソク足の他にもう一つ重要なポイントがあります。

それが、移動平均線です。

移動平均線とは、特定の期間における終値の平均値をつないだ折れ線グラフを指します。

いつ、どの銘柄を売買するか判断するために非常に役立ちます。

移動平均線の種類

移動平均線には、3つの種類があります。

1つ目が、単純移動平均線です。

これは、算出したい期間の平均を示します。

市場における大きなトレンドの動きを知りたいときに利用できます。

2つ目が、加重移動平均線です。

価格に重みをつけ、過去に向かって重みを小さくするもので、緩やかな動きの相場で役立ちます。

3つ目が、指数移動平均線です。累積加重平均で、現在の価格に重みをもたせ、市場の変化を素早く反映します。

初心者の方は、まず単純移動平均線に注目しましょう。

投資家の多くはこちらを注目しており、この線から導き出される動きと実際の株価が連動することがよくあるからです。

移動平均線の種類とは?単純・加重・指数の3つの違いと活用法を解説

ゴールデンクロスとデッドクロス

移動平均線は、数日など短い期間で見る場合を短期移動平均線、数十週間以上など長い期間で見る場合を長期移動平均線と呼びます。

株式投資では、25日線と75日線、5日線と20日線を使うことが多いです。

この2つの選を活用する方法として、ゴールデンクロスとデッドクロスがあります。

ゴールデンクロスとは、短期移動平均線が、長期移動平均線の下から上に追い越すことです。

ここから上昇トレンドになると見られ、買いのシグナルとなっています。

デッドクロスとは、短期移動平均線が、長期移動平均線の上から下に抜くことです。

ここから下落トレンドになると見られ、売りのシグナルとなっています。

いずれのサインも、交差の角度がきついほど信頼度が高いです。とはいえ、絶対的な指標ではないため慎重に判断しながら売買しましょう。

グランビルの法則

グランビルの法則とは、移動平均線と株価の位置で売買を見極める方法です。

具体的には8つのタイミングを表わしており、図のピンクの丸は買いサイン、緑の丸は売りサインを表わします。

【初心者必見】株価チャートの見方とは?見方の基本と注目すべきポイントを解説

1:移動平均線が下落・横這い・上向きに転じたとき、価格が移動平均線を下から上に突き抜ける

2:移動平均線が上向きの時、価格が下落し移動平均線を下回った後、上昇して移動平均線を上に突き抜ける

3:移動平均線が上向きの時、価格が移動平均線手前まで下落するが、下抜けずに上昇する

4:価格が移動平均線の下に大きく乖離する

5:価格が移動平均線の下に大きく乖離する

6:移動平均線が上昇し、横ばいか下向きに展示、価格が移動平均線を上から下に抜ける

7:移動平均線が下向きの時、価格が大きく下落した後に上昇し、移動平均線を上に抜ける

8:移動平均線が下向きの時、価格が移動平均線の手前まで上昇するが、下落する

【株技術】プロトレーダー直伝!移動平均線を使いこなそう

株価チャートの出来高の見方

株価チャートの基本的な知識を抑えたら、出来高についてチェックしていきましょう。

出来高とは、市場で売買された株数合計のことです。

例えば、製薬会社が新薬を開発したというリリースを出せば注目が集まり買いが増え、自動車会社がリコールを出すと売りが増えます。

このように注目が集まるタイミングでは、出来高が大きくなる傾向です。

まずは、見方のポイントを2つ押さえてください。

株価チャートの見方とは?初心者向けにテクニカル分析の基本を解説

出来高が株価に先行・同時進行・遅行するケース

出来高には、株価に先行するケース、同時進行するケース、遅行するケースがあります。

先行するケースは、底値圏や天井圏においてトレンドが転換する際によく見られます。

基本的には株価と出来高はトレンドに沿って動くものですが、高値圏で上昇トレンドとなり株価が直近の高値を更新したにも関わらず、出来高が高値水準を越えられなかった場合、下落することが多いです。

同時進行するケースは、もみあいの後にトレンドが生まれる際によく見られます。

もみあいの後に株価が上昇し出来高も増加すれば上昇相場に、もみあいの後に株価が下落し出来高が増加すれば下落相場になると考えます。

遅行するケースは、株価上昇を見た投資家が後追いで買い進める際によく見られます。

また、株価が下落し出来高が増加した際も、投げ売りが加速すると考えられます。

出来高移動平均線の活用

出来高で注目すべきは、増加トレンドなのか、現象トレンドなのかという点です。

これを見極めるために、出来高移動平均線を活用します。

日足なら25日と75日、周足なら5週と13週で算出することが多く、短期と長期の2種類を算出することで、ゴールデンクロスやデッドクロスといったポイントに注目できるようになります。

出来高移動平均線は単体で使うのではなく、他のトレンド系指標と組み合わせて活用するとより正確な予測を立てやすいでしょう。

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まとめ

今回は、株価の見方について解説しました。

株価チャートや、初めのうちは一見しても何を意味しているかわからず、「自分には難しそう」という印象を抱いてしまうかもしれません。

しかし、一つひとつが表わすことを理解すると、株式の売買に必要な情報を効率的に集められるようになります。

一度覚えてしまえばその後はずっと役立つ知識なので、運用を成功させるためにもぜひしっかりと勉強してみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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