円高で上がる株は輸入企業の株!円高で恩恵を受ける株を7つ紹介

円高で上がる株は輸入企業の株!円高で恩恵を受ける株を7つ紹介

最近ニュースで、歴史的な円安についての話題がでていますよね。

ここまで円安が進んだなら、また円高に戻るのではと思い「円高で上がる株が知りたい」と思っている方も多いでしょう。

そこで今回は、円高で恩恵を受ける会社を7つ紹介します。

また、円高メリット株を買う時に失敗しないためのコツについても解説します。

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目次

円高で上がる株は輸出企業の株

円高によるメリットを受ける企業として、輸入企業があげられます。

仕入れを輸入に頼っている会社は、円高になると安く商品を調達できるようになるからです。

たとえば1ドル100円のときに、1ドルの商品を仕入れると100円かかります。

ですが、円高になり1ドル80円のときでは80円で1ドルの商品を仕入られます。

円高で上がる株は輸入企業の株!円高で恩恵を受ける株を7つ紹介

円高前と比べて仕入額も減るため、企業にとっては大きなメリットです。

このことから、円高になると商品や原材料を輸入に頼っている会社の株が上がる傾向にあります。

ちなみに、食料品、小売り、電力・ガスの業界が円高の恩恵を受けやすいです。

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円高メリットを受ける株を7つ紹介

2章では、円高のメリットを受ける会社を紹介します。

仕入を輸入していて、国内での売上が大半を占める会社をピックアップしています。

また、ここで紹介する企業は時価総額が大きく配当金をだしている会社です。

紹介する会社は以下の7社です。

  • 【2002】日清製粉G
  • 【2229】カルビー
  • 【2269】明治HD
  • 【2282】日本ハム
  • 【2871】ニチレイ
  • 【8267】イオン
  • 【9532】大阪瓦斯

それぞれ紹介します。

なお、時価総額と配当利回りは2025年2月17日現在のものです。

 【2002】日清製粉G

時価総額 配当利回り
4,954億円 3.23%

 

日本製粉Gは、国内大手の製粉会社です。

業務用小麦や、加工食品としてパスタなどの製造も行っています。

日本での売上は68.7%と約7割です。

日清製粉Gの主要原材料である小麦はアメリカ、カナダ、豪州からの輸入に頼っていることから円高のメリットを受けられると言えます。

 【2229】カルビー

 

時価総額 配当利回り
3,780億円 2.06%

 

カルビーは、スナック菓子の製造販売をしている大手食品企業です。

主にポテト系、小麦系のお菓子が人気でスナック菓子市場では50%以上のシェアを獲得しています。

売上構成比は、75.9%が日本の売上です。

原材料となる小麦やパーム油、じゃがいもの一部を海外から輸入しています。

このことから、円高で株価が上がることが期待できますね。

 【2269】明治HD

 

時価総額 配当利回り
8,242億円 3.42%

 

明治HDは、大手食料品会社です。

主にお菓子や乳製品、加工食品を製造販売しています。

主要原材料となるカカオやパーム油などは、海外からの輸入に頼っています。

また、売上全体の構成比で見ると87.9%が日本国内での売上です。

以上のことから、明治HDは円高のメリットを十分受ける会社だと言えます。

 【2282】日本ハム

時価総額 配当利回り
4,581億円 3.03%

 

日本ハムは、主にハムやソーセージ、ハンバーグなどの調理加工品を製造しています。

シャウエッセンなどが有名ですね。

売上は、87.8%が日本での売上となっています。

メインとなる食肉を世界中から輸入して加工しています。

日本ハムも、円高メリットを受けるため株価の将来に期待できますね。

 【2871】ニチレイ

時価総額 配当利回り
4,367億円 2.71%

 

ニチレイとは、冷凍食品などの製造販売をしている大手食品会社です。

チキンや米飯類、コロッケ類などの冷凍食品が有名です。

材料となる鶏肉や冷凍野菜などを輸入しています。

売上の内78.7%が日本での売上です。

ニチレイも、円高メリット銘柄としておすすめの株です。

 【8267】イオン

時価総額 配当利回り
3兆2,270億円 1.08%

 

イオンは、国内最大級の小売グループ会社です。

ショッピングセンターからコンビニまで、多くの小売り業を営んでいます。

売上構成比は日本で91.5%です。

小売り店ということもあり、店に並ぶ商品は海外から輸入したものや原材料を輸入に頼っているものが多いです。

そのため為替レートが円高に振れると、株価が上昇する可能性が大きくなります。

 【9532】大阪瓦斯

時価総額 配当利回り
1兆2,903億円 2.98%

 

大阪瓦斯は、国内大手のガス会社です。

主に、家庭から産業用のガスを取り扱っています。

天然ガスの調達先はロシア、カタール、マレーシアなど海外から輸入しています。

大阪瓦斯の売上は83.9%が日本での売上です。

このことからも、円高になるにつれ株価上昇が期待できます。

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円高は株式市場にとっては株安

円高は株式市場にとって、下落圧力となります。

日本は、輸入よりも輸出で利益を得る会社が多いからです。

実際の相場でも見てみましょう。

円高で上がる株は輸入企業の株!円高で恩恵を受ける株を7つ紹介

やはりある程度は円高になると、株式市場は下げる傾向にあると言えます。

そのため、円安の内に円高メリット株を仕込んでおくのがよさそうですね。

基本的な戦略として、円安時に円高メリット株をコツコツ買い集めつつ配当金をもらいます。

そして、円高になると売却し値上がり益を手にするのがいいでしょう。

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円高で上がる株を買うときに失敗しないための3つのコツ

為替レートを読むのは難しいため、円高メリット株を何も考えずに買うのは大きな損をするリスクが高いです。

そこで、円高メリット株を買う時のコツを3つ紹介します。

  • 余剰資金で投資する
  • ドルコスト平均法で購入する
  • 1つの銘柄に集中投資しない

ここで紹介することを守れば、大きな失敗する可能性を下げられます。

それぞれ解説します。

 余剰資金で投資する

円高メリット株を買うときは、余剰資金で投資するようにしましょう。

為替相場の先行きを当てるのはとても難しく、選んだ銘柄の取り巻く環境が予想とは違うこともあると思います。

そうなると、円高のメリットを享受できず株価が思うように上がらなくなります。

そのため、最悪失っても大丈夫な金額で投資するのがおすすめです。

投資では、再起不能になってしまうことだけは絶対に避けなければいけません。

 ドルコスト平均法で買う

円高で上がる株を買う時のコツとして、ドルコスト平均法で購入するのがおすすめです。

ドルコスト平均法とは、一定金額を等間隔で投資する方法です。

ドルコスト平均法で購入すると、取得単価を安定させられます。

そのため、円高になるタイミングを計るような取引をしなくてよくなります。

ドルコスト平均法で購入すると、精神的にも楽な状態で円高メリット銘柄のポジションを取ることが可能です。

 1つの銘柄に集中投資しない

円高で上がる株を買うコツとして、必ず分散して買うようにしましょう。

株式市場は様々な要因で価格が動くため、円高メリット以上のデメリットが潜んでいる可能性が十分あります。

株式市場には上がる保証のある株は存在しないので、1つの銘柄に資金を集中させてしまうと退場する可能性が高くなります。

このことから、株を買うときは必ず分散させるようにしましょう。

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まとめ

今回は、円高のときに上がる株について解説しました。

円高は輸入企業にメリットがありその中でも食料品、小売り、電力・ガスの業界から円高メリット株を見つけるのがおすすめです。

今回は会社規模が大きく、配当金をだしている7銘柄を紹介しましたが、今回紹介した知識を元に自分でもリサーチしてさらにいい円高メリット株を見つけて利益を狙うのもいいですね。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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