ファンドとは?初心者でもわかる投資信託やヘッジファンドの仕組みを解説

ファンド

「ファンド」という言葉をご存知でしょうか。

ファンドは英語に由来する言葉で、日本語に直訳すると「基金」や「資金」という言葉に該当します。

投資の世界では、一般的に「投資を目的として集められた資金」や「集められた資金を運用するプロ集団」のことを指します。

では、株初心者の方がファンドに出資することで効率的に利益を得ることができるのでしょうか?

突然「ファンドに出資」と言われても、ピンと来ない方もいらっしゃるでしょう。

そこで、この記事ではファンドについて初心者の方にもわかりやすく解説しつつ、理解を深めていただきたいと思います。

この記事でわかること

  • ファンドの意味
  • ファンドへの投資方法
  • ファンド投資のメリット、デメリット

意外と知らない投資信託:ファンド・オブ・ファンズの罠

目次

ファンドとは

ファンドとは、朝日新聞社運営の「コトバンク」によると、

”元は資金や基金を指す普通名詞だが、最近では、複数の投資家から集めた資金を事業や資産運用に回し、その利益を投資家に分配する仕組み全体も指す”

と記載されています。

例えば、投資に対して十分な知識がないけれど資産運用はやりたい、と考えている人がいるとしましょう。

そこで、選択肢の一つとしてファンドに投資をするという方法があります。

ファンドでは、たくさんの投資家から資金を預かってプロの投資家(ファンドマネージャー)が運用します。

そのため、投資に関する知識や経験がなくてもプロの投資家に資産の運用を任せることができるのです。

ではそのファンドについて、詳しく解説していきます。

公募ファンド

公募ファンドとは、広く一般の投資家に販売されており、誰でも手軽に投資できるファンドです。

主な商品として、投資信託が挙げられます。

投資信託は聞き馴染みがある方も多いのではないでしょうか。

その他、テレビや新聞、雑誌などで広く募集されているのも、公募ファンドがメインになります。

投資信託は証券会社や銀行で販売しており、その種類は5000本以上もあります。

私募ファンド

私募ファンドとは、大口投資家やプロの投資家等の限られた人にのみ販売されるファンドです。

特定の不動産に投資をする不動産ファンドやヘッジファンド等が該当します。

商品内容も専門的で複雑なものが多く、初心者の人にはハードルが高いでしょう。

私募ファンドは、基本的に一般の投資家が購入することが難しく、投資機会も限られているという特徴があります。

個人投資家にとって、ファンドとは公募ファンドを指すことが多いと言えるでしょう。

ドレッシング買い(お化粧買い)って何?月末に株価が上昇しやすいワケとは

ファンドに投資するメリット

では、株初心者の人がファンドに投資をするメリットは何でしょうか。

1.投資のプロに運用を任せられる

第一に、投資に関する十分な知識や経験がなくても投資のプロに運用を任せることができる点です。

特に、インデックスファンド(日経平均株価などの株式指標と同じような値動きをするファンド)であれば、株価の値動きの予想もしやすく、マーケットの流れに乗りやすい金融商品であると言えます。

2.小口から投資可能

第二に、小口の投資ができる点です。

多くの一般投資家に募集されているファンドでは、証券会社によっては1回100円から買い付けることができる所もあります。

これから投資を始めたいという人は、いきなり大きな金額を投資することは負担になるかもしれません。

少額から投資をすることができるファンドでは、気軽に投資を始めることができるようになります。

3.リスク分散

第三に、リスクの分散を行うことができるという点があります。

例えば、株式投資型のファンドの場合、一つの銘柄に集中して投資をしているというファンドはほぼありません。

基本的には、複数の種類の銘柄に分散投資をしています。

先ほどご紹介したインデックスファンドの場合は、対象の指数を構成するすべての銘柄に分散投資をしている事になります。

個人で日経平均株価を構成するすべての銘柄に投資をすることはほとんど不可能ですが、ファンドを利用することでこのようなリスクの分散も可能です。

※インデックスファンドについては個別銘柄とインデックス、初心者がはじめるならどちらがおすすめ?にて詳しく解説しています。

ファンドに投資するデメリット

ファンドは一見するとメリットが多いようにも見えますが、デメリットもあります。

ここからは、デメリットについて見ていきましょう。

1.通常の株式投資よりもコストがかかる

自分自身の裁量で株式投資をする際には、トレード時のみに手数料が発生することになりますが、ファンドの場合は購入手数料と信託報酬という2種類のコストが発生します。

購入手数料は購入時に発生する手数料で、信託報酬は投資信託を保有している間に支払う利用料のようなものです。

購入時手数料と信託報酬は、それぞれ購入金額と純資産総額から1~3%ほどの金額が手数料として徴収されてしまうため、自分で株式投資をするよりも多くのコストが発生することがデメリットです。

プロに管理を委託する分のコストは、通常の株式投資より高くなることは覚えておきましょう。

2.元本保証がない

プロに運用を任せるとはいえ、元本保証がされていない点は他の投資と同じです。

もちろん、プロが運用するので分散投資など、さまざまなリスク対策は行っているはずですが、それでもリスクはゼロではありません。

自分がトレードをしているよりも状況把握もしにくいため、気づいたら資産がマイナスになっているというケースもあるようです。

3.自由なトレードができない

株式投資の醍醐味として、自分自身がトレードをしたい企業(銘柄)を選定してトレードができる点があります。

しかし、ファンドでは広く投資家からの資金を募り、運用会社が資金管理・運用をすることになります。

そのため、自分が投資したい銘柄に出会ってもファンドでは投資することができません。

もし、自分自身の目で銘柄を見極めながら利益を上げていきたいのであれば、ファンドという選択肢はなくなるでしょう。

まとめ

  • ファンドは、プロの投資家に運用を任せることができる
  • 任せることができる分、運用コストが高くつく
  • 自分で銘柄を選びたいなら、裁量トレードがおすすめ

いかがでしょうか?

ここまで、ファンドについてのメリットとデメリットを見てきました。

裁量を持って、ご自身の力で稼げるようになりたいと考える方には、ファンドは必要ないと言えます。

運用手数料などが高くつくケースもあり、元本割れをしないわけでもないため、慎重な判断が必要です。

もし、本気で株トレードで利益を上げていきたいと考えるなら、ご自分で株の知識を身に付ける必要があります。

しっかりと知識を持った上で、ご自身にあった投資判断をしていきましょう。

株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツ

相場師朗の株塾無料レッスン
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

目次