ファンドとは?初心者でもわかる仕組み・種類・投資の始め方をやさしく解説

ファンドとは?初心者でもわかる投資信託やヘッジファンドの仕組みを解説

「ファンドって、よく聞くけど結局なに?」そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

 

ファンドとは、投資家から集めたお金をプロがまとめて運用する仕組みのこと。

 

少額から始められるものも多く、初心者が資産運用をスタートする方法として人気があります。

 

本記事では、ファンドの意味・仕組み・種類をわかりやすく整理し、投資を始める前に知っておきたいメリットと注意点を初心者向けに解説します。

 

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目次

ファンドとは?

ファンドとは、複数の投資家から集めたお金を専門家(ファンドマネージャー)が代わりに運用し、得られた利益を出資者に分配する仕組みです。

英語の “fund” は「資金」や「基金」という意味で、投資の世界では「運用を目的とした資金」または「その運用組織」を指します。

つまりファンドとは、“投資家のお金を集めて、プロが運用する仕組み”のことです。

ではそのファンドについて、詳しく解説していきます。

ファンドの種類

公募ファンド

一般の投資家が少額から購入できるファンドです。

証券会社や銀行で販売されており、代表的なのが投資信託です。

5000本以上の銘柄があり、ネット証券では100円から買える商品もあります。

【特徴】

  • 初心者でも始めやすい

  • 少額から分散投資できる

  • 商品数が豊富

私募ファンド(ヘッジファンドなど)

限られた投資家(機関投資家・富裕層など)にのみ販売されるファンドです。

不動産ファンドやヘッジファンドが代表的で、より積極的な運用を行うケースが多いです。

【特徴】

  • 高度な投資戦略(デリバティブ・空売りなど)を活用

  • 高リスク・高リターン型

  • 一般の投資家は原則購入不可

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ファンドに投資するメリット

では、株初心者の人がファンドに投資をするメリットは何でしょうか。

1.投資のプロに運用を任せられる

第一に、投資に関する十分な知識や経験がなくても投資のプロに運用を任せることができる点です。

特に、インデックスファンド(日経平均株価などの株式指標と同じような値動きをするファンド)であれば、株価の値動きの予想もしやすく、マーケットの流れに乗りやすい金融商品であると言えます。

2.小口から投資可能

第二に、小口の投資ができる点です。

多くの一般投資家に募集されているファンドでは、証券会社によっては1回100円から買い付けることができる所もあります。

これから投資を始めたいという人は、いきなり大きな金額を投資することは負担になるかもしれません。

少額から投資をすることができるファンドでは、気軽に投資を始めることができるようになります。

3.リスク分散

第三に、リスクの分散を行うことができるという点があります。

例えば、株式投資型のファンドの場合、一つの銘柄に集中して投資をしているというファンドはほぼありません。

基本的には、複数の種類の銘柄に分散投資をしています。

先ほどご紹介したインデックスファンドの場合は、対象の指数を構成するすべての銘柄に分散投資をしている事になります。

個人で日経平均株価を構成するすべての銘柄に投資をすることはほとんど不可能ですが、ファンドを利用することでこのようなリスクの分散も可能です。

※インデックスファンドについては個別銘柄とインデックス、初心者がはじめるならどちらがおすすめ?にて詳しく解説しています。

ファンドに投資するデメリット

ファンドは一見するとメリットが多いようにも見えますが、デメリットもあります。

ここからは、デメリットについて見ていきましょう。

1.通常の株式投資よりもコストがかかる

自分自身の裁量で株式投資をする際には、トレード時のみに手数料が発生することになりますが、ファンドの場合は購入手数料と信託報酬という2種類のコストが発生します。

購入手数料は購入時に発生する手数料で、信託報酬は投資信託を保有している間に支払う利用料のようなものです。

購入時手数料と信託報酬は、それぞれ購入金額と純資産総額から1~3%ほどの金額が手数料として徴収されてしまうため、自分で株式投資をするよりも多くのコストが発生することがデメリットです。

プロに管理を委託する分のコストは、通常の株式投資より高くなることは覚えておきましょう。

2.元本保証がない

プロに運用を任せるとはいえ、元本保証がされていない点は他の投資と同じです。

もちろん、プロが運用するので分散投資など、さまざまなリスク対策は行っているはずですが、それでもリスクはゼロではありません。

自分がトレードをしているよりも状況把握もしにくいため、気づいたら資産がマイナスになっているというケースもあるようです。

3.自由なトレードができない

株式投資の醍醐味として、自分自身がトレードをしたい企業(銘柄)を選定してトレードができる点があります。

しかし、ファンドでは広く投資家からの資金を募り、運用会社が資金管理・運用をすることになります。

そのため、自分が投資したい銘柄に出会ってもファンドでは投資することができません。

もし、自分自身の目で銘柄を見極めながら利益を上げていきたいのであれば、ファンドという選択肢はなくなるでしょう。

ファンド投資に関するQ&A

Q1. 投資信託とヘッジファンドはどう違うのですか?

A. 投資信託は「公募ファンド」であり、一般投資家も少額から購入可能です。

分散投資やインデックス運用を通じて、幅広い投資対象にリスクを分散する仕組みが整っています。

一方、ヘッジファンドは「私募ファンド」に分類され、原則として富裕層や機関投資家が対象です。

株式・債券・デリバティブなどを組み合わせ、攻めの運用戦略をとるケースが多いため、ハイリスク・ハイリターンの特徴があります。

Q2. 初心者はどのファンドから始めれば良いですか?

A. 初心者には、手数料が比較的低く、少額から投資できる「インデックスファンド」がおすすめです。

日経平均株価やS&P500などの指数に連動して運用されるため、個別銘柄を選ばなくてもマーケット全体の成長に乗ることができます。

慣れてきたら、アクティブファンドやテーマ型ファンドにも分散して投資すると良いでしょう。

まとめ

ファンドとは、投資家から集めたお金をプロがまとめて運用する仕組みのことです。

株や債券、不動産など複数の資産に分散投資できるため、初心者でもリスクを抑えながら投資を始めやすいのが特徴です。

とくに、少額から購入できる「インデックスファンド」や「投資信託」は、初めての資産運用に最適です。

一方で、手数料や元本割れのリスクがある点は理解しておく必要があります。

ファンドは「お金を増やす手段」だけでなく、投資を学ぶ第一歩としても有効です。

最初は小さく始め、自分でチャートや仕組みを理解しながら、徐々に運用の幅を広げていきましょう。

将来的に自分で銘柄を選びたい方も、まずはファンドを通じて「プロの運用」を体験することが、安定した投資スキルを育てる近道になります。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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