【初心者向け】パーフェクトオーダー(PPP)とは?見方・エントリー・“逆張り注意点”を解説

【初心者向け】パーフェクトオーダー(PPP)とは?見方・エントリー・“逆張り注意点”を解説

「パーフェクトオーダー(PPP※)って本当に儲かるの?」

「逆張りはダメって言うけど、高値掴みのリスクは?」

「トレンドが崩れた時の損切りタイミングは?」

「押し目買いのエントリーポイントはどう見極める?」

トレード初心者なら誰もが抱くこんな疑問に徹底解説します。

短期・中期・長期の移動平均線が示す「勝率の高いエントリーポイント」から、失敗しないための具体的な注意点まで、あなたのトレードを変える実践的な知識が身につきます。

また、PPPを活用した実際の売買事例や、機関投資家の動きも織り交ぜながら、市場心理の読み方まで分かりやすく解説していきます。

※一部の株式投資塾では、パーフェクトオーダーを「パンパカパン(PPP)」と呼んでいます。

目次

パーフェクトオーダー(PPP)とは?

【初心者向け】パーフェクトオーダー(PPP)とは?見方・エントリー・“逆張り注意点”を解説

パーフェクトオーダーは、株式投資やFX取引において重要な売買のタイミングを判断するための指標として広く活用されています。

PPP(パンパカパン)の定義と条件

パーフェクトオーダー、通称「PPP(パンパカパン)」とは、移動平均線がすべてきれいに並び、強い上昇トレンドが発生している状態を指します。

具体的には、短期・中期・長期の3本の移動平均線が、上から順に短期→中期→長期の順に並び、かつ3本とも上向きであることが条件です。

この並びが完成すると、相場に勢いがあり「買い優勢」の流れが続きやすいと判断されます。

視覚的にも分かりやすく、トレンドフォロー型のトレードにおいて非常に重視されるシグナルの一つです。

逆PPP(逆パンパカパン)とは?

逆PPP(逆パンパカパン)は、パーフェクトオーダーの逆の形で、移動平均線が上から長期→中期→短期の順に並び、すべてが下向きになっている状態です。

これは「下落トレンドが強まっている」サインとされ、売りで狙うトレーダーにとっては注目すべきポイントとなります。

この並びが整うと、戻り売りのチャンスや、売り継続の判断材料として使われることが多く、買いポジションを持っている場合は要注意のタイミングでもあります。

見た目にも分かりやすく、初心者にも把握しやすいパターンです。

【相場流株技術用語】PPP・逆PPPとは? 移動平均線でトレンドの波をとらえよう | インテク Produced by 株塾

移動平均線は何日を使うのが基本?

PPPの判断に使う移動平均線は、「短期=5日線」「中期=25日線」「長期=75日線」が基本とされています。

これは多くのトレーダーに共通して意識されている日数で、個人・機関投資家を問わず広く使われています。

この3本の線がそれぞれの役割を果たすことで、相場の短期的な勢いから中長期の流れまで、バランスよく把握。

ただし、投資スタイルによっては10日線・20日線・60日線などを使うこともあり、自分のトレード期間に合わせて調整することも可能です。

移動平均線とはどんなもの?移動平均線とはなんなのかわかりやすく解説

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PPPが示す”強いトレンド”とその特徴

PPPが成立している状態は、相場における重要なトレンドシグナルとして知られており、特に上昇トレンドにおいて信頼性の高い指標となっています。

PPPができるとしばらくトレンドが続く理由

PPP(パーフェクトオーダー)は、短期・中期・長期の移動平均線が順番通りに上から並び、すべて上向きになっている状態です。

この形が完成すると、多くのトレーダーが「上昇トレンドが明確になった」と判断し、買い注文が集まりやすくなります。

その結果、トレンドに乗った資金が次々と流れ込み、相場の流れがさらに強まるという好循環が起きます。

つまり、PPPは「トレンドが強く、しばらく続く可能性が高い」というシグナルとして、信頼性の高い形とされています。

PPP中の”逆張り”は危険!反転注文に要注意

PPPの状態では、相場は一方向に強く動いているため、流れに逆らって売る「逆張り」は非常に危険です。

例えば、価格が少し下がったからといって「そろそろ下がるはず」と売りを仕掛けても、トレンドが継続している場合はさらに上昇し、思わぬ損失を招くことがあります。

特に初心者は、「高すぎる」と感じて逆張りしやすいですが、PPP中は反転の兆しが出るまで待つのが基本です。

無理に逆らわず、トレンドに順張りで乗ることが、安定した成果につながります。

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パーフェクトオーダーを使ったエントリー・利確のコツ

パーフェクトオーダーを活用したエントリーと利確のポイントを理解することで、より効果的なトレード戦略を組み立てることができます。

エントリーは「PPP成立直後」か「押し目・戻り」で

パーフェクトオーダー(PPP)を活用する際の基本的なエントリーポイントは、PPPが成立した直後、または価格が一時的に下がって再び上昇し始める「押し目」を狙うことです。

PPPが完成したばかりのタイミングは、トレンドの初動であることが多く、勢いに乗りやすい場面です。

また、トレンド中の一時的な調整で価格が下がった後、短期移動平均線で支えられて反発するポイントも狙い目です。

無理に高値で飛びつかず、流れを見てから落ち着いて入ることが成功のカギになります。

特に、短期移動平均線が中期移動平均線に接近した際は要注目です。

この時、RSIやMACDなどのオシレーター系指標も併用することで、より精度の高いエントリーポイントを見つけることができます。

押し目買いの際は、前回の安値を割り込まないことを確認し、ストップロス位置も明確に設定しておくことがリスク管理の面で重要です。

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利確は「移動平均線の角度変化」や「クロス」で判断

PPPでの利確タイミングは、トレンドの勢いが弱まってきたサインを見逃さないことが重要です。

例えば、短期移動平均線が横ばいになってきたり、角度が下向きに変わったときは、上昇の勢いが一服している可能性があります。

また、短期線が中期線を下回る「デッドクロス」が出た場合は、トレンド終了のサインとして利確を検討するべきタイミングです。

利益を最大化しようと粘りすぎると、反転に巻き込まれることもあるため、「ほどよい撤退」を意識することが大切です。

さらに、トレンドの終わりを示す重要なサインとして、ボリューム(出来高)の変化にも注目すべきです。

上昇トレンド中に出来高が徐々に減少してきたり、大きな陰線と共に出来高が急増した場合は、相場の転換点である可能性が高まります。

また、チャート上のダイバージェンス(価格と指標の乖離)の出現も、トレンド終了の予兆として捉えることができます。

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PPPの”ダマシ”に注意!失敗しないための判断ポイント

パーフェクトオーダーを使った取引で成功するには、以下の代表的なダマシパターンを理解し、適切に対処する必要があります。

ローソク足の動きが小さいときの整列は要注意

PPP(パーフェクトオーダー)が完成していても、実際の価格の動き(ローソク足)がほとんど変化していない場合は注意が必要です。

例えば、移動平均線が順番通りに並んでいても、ローソク足の値幅が非常に小さく、出来高も少ないような状況では、ただ形だけが整っている”見せかけのPPP”になっていることがあります。

このような場面では、大きなトレンドに発展せず、すぐに崩れることもあるため、移動平均線の並びだけで判断せず、ローソク足や出来高の勢いもあわせてチェックしましょう。

特に重要なのは、ローソク足のボディ(実体)の大きさと、陰線・陽線の連続性です。

値幅の大きな陽線が続いているケースと、小さなローソク足が横並びになっているケースでは、同じPPPでも意味が異なります。

出来高についても、増加傾向にあるか、減少傾向にあるかで、トレンドの信頼性は大きく変わってきます。

PPPが崩れた瞬間の判断と損切りの基準

一度成立したPPPも、相場の変化によって崩れることがあります。

例えば、短期移動平均線が横ばいになり始めたり、中期線を下回る「デッドクロス」が発生した場合は、トレンド終了や反転のサインと見て警戒するべきです。

そうした変化に気づいたときは、「まだ上がるかも」と期待せず、あらかじめ決めておいた損切りラインで機械的に手じまう判断が重要です。

損失を最小限に抑えることが、長期的な投資の安定につながります。

相場の勢いが弱まったと感じたら、いったんポジションを見直す冷静さが求められます。

特に重要なのは、移動平均線の乖離率と角度の変化です。

短期移動平均線が中期線から急激に離れすぎている場合や、短期線の角度が急激に変化した場合は、トレンドの転換点である可能性が高まります。

また、出来高の減少も要注意サインです。

トレンドの強さは、価格の動きだけでなく、取引量の推移からも読み取ることができます。

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失敗例から学ぶPPPの実践的活用法

ここでは、PPPを使った取引で陥りがちな典型的な失敗パターンとその対処法について、具体的な事例とともに解説していきます。

急激な上昇後のエントリーミス

PPP(パーフェクトオーダー)が完成していても、すでに価格が大きく上昇してしまった直後にエントリーするのは危険です。

よくある失敗は、トレンドに乗り遅れたくないという気持ちから、勢いのある相場に飛び乗ってしまうこと。

こうしたケースでは、その直後に価格が調整に入ったり、反落したりすることがあり、買った直後に含み損を抱えるリスクが高まります。

PPPが完成したタイミングを確認するだけでなく、「すでにどのくらい上昇しているか」「押し目を待つ余地があるか」などを見極める視点が大切です。

相場環境を無視したエントリー

PPPが成立していても、全体の相場環境と合っていない場合は失敗しやすくなります。

例えば、日経平均や米国株指数が下落基調にある中で、個別銘柄だけを見てエントリーしてしまうと、全体の流れに押されて思うように伸びないことがあります。

また、決算発表や経済指標の直前など、相場が荒れやすいタイミングでエントリーしてしまうのも危険です。

PPPの形だけに頼らず、「市場全体の地合い」や「ニュース・イベントの有無」も確認したうえで判断することが、失敗を防ぐポイントになります。

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まとめ

パーフェクトオーダー(PPP)は、移動平均線の並びから相場のトレンドを読み取る、初心者にも分かりやすい手法です。

短期・中期・長期の3本の移動平均線が順番に並び、すべてが同じ方向を向いていることで、トレンドの強さを判断することができます。

ただし、PPPを活用する際は、単に移動平均線の並びだけでなく、ローソク足のサイズや出来高なども含めた総合的な判断が必要です。

また、トレンドが変化する際には、迷わず損切りができる冷静さも重要になります。

PPPは、トレンドフォロー型の投資手法として非常に有効ですが、相場は常に変化するものです。

基本ルールを守りながらも、市場環境に応じて柔軟に対応することで、より安定した投資成果につなげることができるでしょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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