新NISAを始めたいけれども、旧NISAで口座を開設して今も放置状態。
口座を放置したままの状態だとどうなってしまうのか、とても不安ですよね。
ネットで調べてもあまり情報は出てこない。
そこで、私が直接日本証券業協会のNISA相談コールセンターに電話をして、皆さんが疑問に思うだろうことを直接聞きました。
アジア最大の投資塾である「株塾」を運営している私たちが、NISA口座開設後に放置したままだとどうなるのか徹底解説します。
新NISAをこれから始めるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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NISA口座開設後に放置していたらどうなる?
結論、NISA口座を開設後に「何もせずに放置していた場合」と「運用していた場合」でどうなっているかが異なります。
日本証券業協会のNISA相談コールセンターの方に話を伺いました。
下記でそれぞれ確認しましょう。
口座を開設しただけの状態ならまったく問題ない
NISA口座を開設しただけの状態で、なにも運用をしていなければまったく問題ありません。
口座管理費用や手数料は一切かかりません。
過去にNISAで運用していた場合は一定期間後に課税口座へ
過去にNISA口座を開設したあと、運用していてそのままの状態で放置している方は一定期間が経過後に課税口座へ自動的に移動させられます。
投資信託を購入していた場合と積み立て投資をしていた場合では少し異なります。
なお、購入期間に関しては、1月~12月で1年カウントとなります。
同じ年の1月に購入しても12月に購入しても、1年目と考えますので注意してください。
投資信託は5年で課税口座へ
NISAを利用して投資信託を購入していた場合、5年分の利益が非課税になります。
非課税の期間内に売却をしないと、課税口座に移動されます。
課税口座に移動されてしまうと、NISAの非課税優遇は受けられなくなってしまいます。
投資信託を購入していてNISA口座を5年以上放置している方は、一度確認した方がよいでしょう。
積立投資は20年で課税口座へ
NISAを利用して積立投資をしていた場合、20年分の利益が非課税になります。
非課税期間内に引き出さなければ、課税口座に移動されます。
投資信託の時と同様に、課税口座に移動されてしまうとNISAの非課税優遇は受けられなくなってしまいます。
NISAを利用して積立投資を行っていた場合は、一度確認した方がいいでしょう。
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放置したままのNISA口座で新NISAは始められる?
結論、口座を開設しただけの状態でも過去にNISAで運用していたとしても、放置したままのNISA口座で新NISAを始めることができます。
2023年中に旧NISA口座を保有している場合、自動的に新NISA口座が開設されています。
つまり、放置している状態であり、非課税口座廃止届出書を記入して提出していない限りNISA口座は閉鎖されません。
一定期間が経過後にNISAの口座が閉鎖されるリスクがあるという情報が錯綜していますが、そのようなことはないので安心してください。
旧NISA口座で行っていたのが投資信託であっても積立投資であっても、一定期間が経過後に課税口座に移動されるだけです。
商品は課税口座に移動されていてNISA口座にはないですが、口座自体はそのまま残っています。
口座を開設しただけの方も、同様に心配する必要はないです。
開設した口座の証券会社によってパソコンやスマートフォンでの確認方法は異なります。
不明の場合や具体的に覚えていない場合は証券会社に問い合わせてみてください。
NISA口座開設後の放置はもったいない
NISAを利用して投資を行うことの恩恵には様々なものがあります。
例えば、
- 非課税期間が無期限
- 少額から運用可能
- 手間がかからない
- 資金をいつでも引き出し可能
が挙げられます。
新NISAでは成長投資枠と積立投資枠に分かれており、自分に合った方法で資金形成をすることができます。
今からでも遅くありません。
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まとめ
一般NISA口座を開設後に放置していても、新NISAはそのまま始められるということを理解いただけましたでしょうか。
投資信託を購入していたり積立投資を行っていたりした方は、まずは確認してみてくださいね。
新NISAを活用して、資金形成を頑張っていきましょう。
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。