勝率6割超え?逆三尊のエントリーポイントと初心者が「ダマシ」を回避する方法も解説!

逆三尊とは?定義や活用法を解説!

投資の世界で「ここで買えば上がる」という確信が持てず、悩んでいませんか?

その不安を解消する強力な武器が、チャートパターンの王様とも呼ばれる「逆三尊(ぎゃくさんぞん)」です。

本記事では、逆三尊の定義から具体的なエントリーポイント、勝率を上げるためのテクニカル指標との組み合わせまで徹底解説します。

この記事を読み終える頃には、相場の転換点を冷静に見極め、自信を持って買いボタンを押せるようになっているはずです。

   
目次

逆三尊とは?相場の底打ちを知らせる最強のシグナル

株式投資やFXのチャート分析において、逆三尊は「下落トレンドの終焉」と「上昇トレンドへの転換」を暗示する極めて重要なチャートパターンです。

欧米では「ヘッド・アンド・ショルダー・ボトム」と呼ばれ、世界中の投資家が意識する信頼度の高い指標として知られています。

まずはその基本構造を正しく理解しましょう。

逆三尊の定義

逆三尊とは?定義や活用法を解説!

逆三尊とは、安値付近で谷が3つ構成され、最後にネックラインを上抜けするチャートパターンです。

3つの谷のうち、真ん中の谷がもっとも深くなります。

逆三尊は価格の底入れを表わしており、強い買いシグナルとなっています。

ダブルボトム・トリプルボトムとの違い

逆三尊は、ダブルボトムやトリプルボトムと混同されることがよくありますが、これらは似て非なるものです。

ダブルボトムは谷が2つで、谷の間にできる山の位置をネックラインとします。

2つめの谷ができたあと、ネックラインを上抜けすると完成します。

逆三尊とは谷の数が違います。

また、ダブルボトムは谷の深さがほぼ同じですが、逆三尊は真ん中の谷が最も深くなります。

トリプルボトムは谷が3つで、下落の度に買い支えられて反発しているパターンです。

逆三尊とは違い、谷の深さは3つともほぼ同じです。

また、トリプルボトムより逆三尊の方が強い買いシグナルを表わします。

トリプルボトムとは?だましを避けるための売買タイミングを解説

逆三尊が形成される背景にある投資家の心理

なぜ逆三尊が現れると株価は上がりやすくなるのでしょうか。

それは、チャートの裏側にいる何万人もの投資家たちの「期待」と「諦め」が形となって現れているからです。

相場の心理を読み解くことで、単なる形暗記ではない、深い分析が可能になります。

下落トレンドの終焉と絶望からの反転

逆三尊の1つ目の谷が形成される時点では、まだ相場は下落トレンドの真っ只中です。多

くの投資家は「まだ下がる」と恐怖を感じています。次に、さらに深い2つ目の谷(中央の底)が形成されます。

ここで安値を更新したことで「もうダメだ」という投げ売りが発生し、セリングクライマックスに近い状態になります。

しかし、2つ目の底から反発したあと、3つ目の谷が2つ目よりも浅い位置で止まると、空気が一変します。

売り手が「もう安値を更新できない」と悟り、買い手が「ここが底だ」と確信するからです。

この「安値更新の失敗」こそが、下落エネルギーの枯渇を物語っています。

ネックラインという「最後の砦」の攻防

逆三尊において最も重要なのがネックラインの存在です。

ここは、戻り売りを狙っていたベア派(売り方)が最後まで抵抗するラインです。

価格がここを突破するということは、売り方の損切りを巻き込み、同時に新規の買い注文が殺到することを意味します。

ネックラインを上抜けた瞬間、それまで含み損を抱えていた売り方が一斉に買い戻しを迫られるため、価格は加速しやすくなります。

この「心理的な壁の崩壊」こそが、逆三尊完成後の急騰の原動力となっているのです。

ローソク足パターン一覧表でチャートを確認してみよう!ローソク足が示す投資家心理も紹介

逆三尊を活用した具体的なエントリーと利確の戦略

形を見つけるだけでは利益は出せません。

どのタイミングで買い、どこで利益を確定させるのか。

プロの投資家も実践している、再現性の高いトレード戦略を整理していきましょう。

理想的なエントリーポイントは2か所

最もスタンダードなエントリーは、ネックラインをローソク足の実体で明確に上抜けた直後です。

これを「ブレイクアウト」と呼びます。

勢いに乗れるため大きな利益を狙いやすいですが、一時的な急騰に飛びつくリスクもあります。

もう一つの賢いエントリーは、ネックラインを抜けた後に一度価格が下がり、再びネックライン付近で反発する「押し目」を確認してから買う方法です。

これを「リテスト」と呼び、より確実性を重視するトレーダーに好まれます。

待つ時間は増えますが、損切りラインを近くに設定できるため、リスクリワードの良い取引が可能になります。

利確目標の設定と損切りの考え方

利益確定の目安としてよく使われるのが、逆三尊の中央の谷底からネックラインまでの「値幅」と同じ分だけ、ネックラインから上に伸ばした価格帯です。

この理論値は多くの投資家が意識するため、達成される確率が非常に高い目標となります。

一方で、損切りは「右肩の谷」を価格が下回った場所に置くのが基本です。

逆三尊は右肩が安値を切り上げていることが前提の形なので、そこを割り込むということは、上昇の前提が崩れたことを意味するからです。

逆三尊の勝率と注意すべき「ダマシ」の回避策

逆三尊は非常に強力な指標ですが、100パーセント当たるわけではありません。

相場には「ダマシ」が付き物です。

統計的なデータと、失敗を避けるためのチェックポイントを確認しましょう。

逆三尊の成功率と出現頻度の現実

過去のデータによると、逆三尊が現れた翌日の値上がり確率は約65.8パーセントと言われています。

投資の世界において6割を超える勝率は非常に優秀ですが、裏を返せば3割以上は失敗するということです。

また、出現率は0.34パーセント程度と、頻繁に拝める形ではありません。

それだけに、出現した際は大きなチャンスとなりますが「めったに出ない形だから絶対上がるはずだ」という過信は禁物です。

2025年4月の相場では1日に29銘柄で出現した例もあり、相場全体が冷え込んだ後の反発局面では一斉に現れる傾向があります。

失敗しやすい「右肩下がり」の逆三尊に注意

初心者が最も陥りやすい罠が、ネックラインが右肩下がりになっている不完全な逆三尊を信じてしまうことです。

理想的な逆三尊は、ネックラインが水平、あるいは右肩上がりになっています。

右肩上がりの場合、買い圧力が非常に強いことを示唆しています。

逆に、ネックラインが右肩下がりの場合は、まだ売り圧力が残っている証拠であり、ネックラインを抜けてもすぐに失速する「ダマシ」に終わりやすいです。

形が歪なときはエントリーを見送るか、ロットを抑えるといった慎重な判断が求められます。

逆三尊と組み合わせたい他のテクニカル指標

逆三尊を活用して利益を出すためには、テクニカル指標をあわせて参考にすることが大切です。

特に、以下の2つを活用してみてください。

移動平均線

移動平均線とは、一定期間の終値の平均を結んだ線です。

現在の相場が上昇トレンドか下落トレンドかが一目でわかり、初心者にとってもとっつきやすいテクニカル指標です。

逆三尊とは?定義や活用法を解説!

逆三尊とは?定義や活用法を解説!

特に、短期移動線が長期移動線を上抜けるゴールデンクロスは買い、短期移動線が長期移動線が下抜けるデッドクロスは売りのサインとしてわかりやすいでしょう。

移動平均線には、以下の3つの種類があります。

  • 単純移動平均線(SMA):一定期間の価格を平均値で結んだもの。一般的に「移動平均線」と言うときはこの線を指す。
  • 指数平滑移動平均線(EMA):直近の価格に比重をかけるもの。最新の価格を強く反映させ、トレンドの転換を察知しやすい。
  • 加重移動平均線(WMA):一定価格に対し、新しいデータに比重をかけるもの。価格の値動きに反応しやすい。

MACD

MACD(マックディー)とは、相場の過熱感を判断するのに役立つ指標です。

短期線と長期線の2本を出し、それぞれの価格差が広がっていると「短期的な値動きの勢いがある」、価格差が狭まっていると「短期的な値動きの勢いがない」ことを表わします。

MACDの移動平均線はシグナルと呼ばれ、両線でゴールデンクロスが作られると上昇、デッドクロスが作られると下落していきます。

MACDとは?テクニカル指標での見方や仕組みをQ&A形式で紹介します!

逆三尊に関するよくある質問(Q&A)

Q1. 逆三尊はどの時間足で探すのが最も効果的ですか?

A. 逆三尊は、日足や週足といった長い時間足で見つけるほど、その後の上昇の信頼性と持続性が高くなります。

1分足や5分足などの短い時間足でも出現しますが、ノイズ(一時的な乱高下)が多くダマシに遭いやすいため、初心者はまず日足でチャートをチェックする習慣をつけることをおすすめします。

Q2. 逆三尊の右肩が左肩よりも高い位置にあるのは良いサインですか?

A. はい、非常に良いサインです。右肩が左肩よりも高いということは、それだけ買い戻しの勢いが強く、安値を切り上げる意欲が投資家にあることを示しています。

このような「右肩上がり」の逆三尊は、ネックラインを突破した後の上昇力も強くなる傾向があります。

Q3. 逆三尊の形成中に出来高(売買代金)はどう変化するのが理想ですか?

A. 理想的なパターンでは、中央の深い谷を作る際に一度出来高が増え、その後の3つ目の谷(右肩)を作る際には出来高が減少します。

そして、ネックラインを上抜ける瞬間に再び出来高が急増するのが最も信頼できる形です。突破時の出来高が伴っていない場合は、ダマシを警戒する必要があります。

まとめ

逆三尊は、投資家心理が凝縮された、相場の底打ちを示す最も信頼すべきチャートパターンの一つです。

  • 定義:中央の谷が最も深い3つの谷から成る底打ちパターン。

  • 完成の条件:左右の山を結んだ「ネックライン」を価格が上抜けること。

  • 注意点:右肩下がりの形や、出来高を伴わないブレイクは「ダマシ」のリスクがある。

  • 成功のコツ:移動平均線やMACDと併用し、多角的に分析する。

逆三尊を正しくマスターすれば、闇雲に「安そうだから買う」というギャンブル的な投資から卒業できます。

まずは過去のチャートを振り返り、逆三尊が出現した後にどのような値動きをしたか、宝探しのように探してみてください。

その経験の積み重ねが、次なる相場の転換点での大きな利益へと繋がるはずです。

次は、実際の銘柄チャートを開いて、直近で逆三尊を形成しそうな候補がないか一緒に探してみませんか?

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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