フィボナッチはどう活用する?FXで使える理由も解説!

フィボナッチはどう活用する?FXで使える理由も解説!

FXではさまざまなテクニカル指標が活用されています。

多くの投資家に活用されているのが、フィボナッチ比率を利用したチャート分析です。

今回は、フィボナッチ数列がなぜFXに活かせるのか、具体的にどう活用すればよいかについて解説します。

目次

フィボナッチとは

まずは、フィボナッチについて解説します。

以下の記事を参考にすると、より理解力が高まるためぜひ先にご一読ください。

株式投資におけるフィボナッチとは?初心者でもできる使い方を解説

フィボナッチの数学的な定義

フィボナッチ数列とは、1から始まり前の数字を足していく数列です。

レオナルド・フィボナッチが発見したことからこの名前が付けられています。

この数列を発展させてできたのが、フィボナッチ比率です。

フィボナッチ数列の数字を1つ後ろの数で割り算していくと、答えは途中から0.618になります。

また、フィボナッチ数列の数字を1つ前の数で割り算すると、答えは途中から1.618になります。

1対1.618は黄金比と呼ばれ、人間にとって美しく見える比率とされており、国旗や名刺などさまざまな場所で取り入れられています。

フィボナッチがなぜFXチャートで使われるか

フィボナッチ比率から導き出される黄金比は、人間が自然と惹かれるとされています。

そのためマーケット心理にも影響を及ぼすと考えられており、多くの活用法が考案されました。

現在では多くの投資家がフィボナッチ比率を意識しているため、注文が集中しやすいです。

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フィボナッチ比率の活用法

フィボナッチ比率から導かれる黄金比は、いくつかあります。

その代表例は、下記の通りです。

フィボナッチ・アーク

フィボナッチ・アークは価格の高値と安値を結び、半円のラインを描きます。

この円のラインをもとに、将来のサポートラインやレジスタンスラインを予想します。

相場のトレンドが変わる可能性がある価格帯を早い段階から察知でき、視覚的にサポートラインやレジスタンスラインを表示させることで、リスク管理が簡単になる点がメリットです。

相場の波をとらえたい方には、おすすめのラインでしょう。

フィボナッチ・エクスパンション

フィボナッチ・エクスパンションは、トレンドの始点、その後の高値、安値、次の反発点または反落点を結び、その後の押し目や戻りを計測します。

これにより、将来の反転ポイントを割り出せる指標です。

反応が起こりやすいラインとして、38%、50%、61%、100%に注目する投資家が多いです。

100%超えて価格が推移していればトレンド継続の可能性が高いですが、38~100%のラインで止まると反転の可能性があります。

フィボナッチ・タイムゾーン

フィボナッチ・タイムゾーンは、1、2、3、5、8、13、21……と、フィボナッチ数列の間隔にあわせて垂直線を引く方法です。

未来に向かう時間軸に対して使うもので、トレンドの初動となっている波動によく活用されます。

トレンドの押し目や戻り目、天井、底を予測したい時に便利です。

フィボナッチ・リトレースメント

数あるフィボナッチを利用した指標の中でも、最も注目したいのがフィボナッチ・リトレースメントです。

フィボナッチ・リトレースメントは、トレンドの反発ポイントを見極めるために活用されます。

押し目や戻り目において、どのくらいの水準が価格の転換点となるかを分析できます。

フィボナッチ・リトレースメントの活用法

FXにおいて、フィボナッチ・リトレースメントをしっかり活用できるようにしましょう。

ラインの引き方

フィボナッチ・リトレースメントは、上昇トレンドでは直近の押し目と戻りのピークを探し、チャート上で安値から高値にラインを引きます。

始点の安値が100%、直近の高値が0%とし、間の23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、76.4%にラインを引いてください。

下降トレンドでは直近の戻りの始点の下げ止まりのポイントを探し、チャート上で高値から安値にラインを引きます。

始点の高値が100%、直近の安値が0%とし、間の23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、76.4%にラインを引いてください。

いずれの場合も、23.6%、38.2%、61.8%が転換点となる可能性が高いです。

また、ラインを引くときはヒゲの先端をつなぐこと、1時間足以上の時間足をベースにすることがポイントになります。

他のテクニカル指標との併用方法

フィボナッチ・リトレースメントをはじめとする指標は、他のテクニカル指標との併用が大切です。

1つだけを盲信しないことで、ダマシに遭う可能性を減らすことができます。

フィボナッチはどう活用する?FXで使える理由も解説!

移動平均線はトレンドの方向性や強さ、サポートラインやレジスタンスラインの判断に役立ちます。

フィボナッチ・リトレースメントのラインと移動平均線が重なる部分は、反発の可能性が高いと言えるでしょう。

MACDは、トレンドの勢いや反転を示します。

フィボナッチの水準でMACDがゴールデンクロスになっていれば上昇トレンドになる可能性が高く、デッドクロスになっていれば下降トレンドになる可能性が高いです。

フィボナッチはどう活用する?FXで使える理由も解説!

エリオット波動との併用もおすすめです

波1の終わりから波2の終わりまでフィボナッチ・リトレースメントを引き、波2が38.2%のリトレースメントで反発する場合、波3は強力な推進波となると考えられます。

また、波Aから波Bまでのリトレースメントが38.2%から50%に収まる場合、波Cが新たな調整波の終点になるでしょう。

エリオット波動の基本と利益を出すコツをプロが徹底解説!

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まとめ

今回は、フィボナッチとFXについて解説しました。

フィボナッチはいくつかの活用法があり、それぞれ使いこなせると非常に強力なサポートとなります。

FX初心者の方は、ぜひ本格的に勉強をしてみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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