どんな銘柄が1000倍に値上がりした?仮想通貨を始める方が知るべきポイント

どんな銘柄が1000倍に値上がりした?仮想通貨を始める方が知るべきポイント

仮想通貨といえば、「億り人になれる」「価値が1000倍になった」など、夢のあるイメージを持っている方も多いでしょう。

たしかに、仮想通貨を通して非常に大きな資産を形成した方もいます。

しかし、実際には大きな損失につながるリスクもあります。

今回は、仮想通貨の仕組みや投資のコツ、実際に1000倍になった事例などを解説します。

目次

仮想通貨とは

まずは、仮想通貨について基本的な情報を解説します。

仮想通貨の仕組み

仮想通貨とは、オンラインでやり取りされ、特定の管理主体を持たないデジタル通貨のことです。

円やドル、ユーロなどは国家や中央銀行で発行管理され、法定通貨と呼ばれます。

一方、仮想通貨は中央集権的な管理がなされず、代わりにブロックチェーンという方法で発行管理されています。

どんな銘柄が1000倍に値上がりした?仮想通貨を始める方が知るべきポイント

ブロックチェーンは、ユーザーのすべての取引記録を「ブロック」というデータにまとめ、それらをチェーン状に連結して保存する仕組みです。

世界中のPCに分散して保存されるため、記録の改ざんは非常に難しいです。

仮想通貨のメリット

投資対象として、仮想通貨には3つのメリットがあります。

1つ目のメリットは、高いリターンが期待できることです。

仮想通貨はボラティリティが高く、株式や債券などと比べてより大きな利益を得られる可能性があります。

過去には数千倍といったような、他の金融商品ではほとんど発生しない価格上昇もありました。

リスクと表裏一体ではありますが、夢のある投資だと言えます。

2つ目のメリットは、24時間365日取引できることです。

株式市場などは市場のある国によって開場時間が決まっていますが、仮想通貨であれば基本的に24時間365日いつでも世界中で取引できます。

これにより、例えば本業がある方でも深夜や土日に取引ができますし、海外で値動きに影響するニュースやイベントが発生した際にも、すぐにポジションを調整可能です。

株のように「市場が閉まっている間に大きなニュースが出て、翌朝に大きく値が飛んだ」といった事態を避けやすいでしょう。

3つ目のメリットは、ポートフォリオにおける分散投資の選択肢として有効であることです。

株式や債券市場と相関性が低いため、仮想通貨をポートフォリオに入れることで、全体的なリスク分散効果が期待できます。

全体のリスクを軽減しつつ、リターンを安定させる効果が期待できます。

仮想通貨のデメリット

仮想通貨にはメリットだけではなくデメリットもあります。

1つ目のデメリットは、価格変動リスクが極めて大きいことです。

メリットでは仮想通貨はいわば夢のある投資対象だと解説しましたが、大半は夢は夢のまま、結局は利益を生まず終わる方が非常に多いでしょう。

ボラティリティが大きく短期間で急騰することも半値以下に暴落することもあり、仮想通貨には元本保証は一切ありません。

投資した資金がゼロになったり、レバレッジ取引によって借金を抱えたりするケースもあります。

2つ目のデメリットは、法整備の未熟さです。

仮想通貨は2009年に生まれた金融商品のため、まだまだ法規制が完全に確立されていなかったり、頻繁に変わったりします。

例えば、中国が仮想通貨取引の全面的な禁止とマイニングの制限を発表した際には、市場全体にネガティブな影響を大きく与えました。

3つ目のデメリットは、セキュリティリスクがあることです。

過去には、約490億円が流出したマウントゴックス事件、約580億円が流出したコインチェック事件、約52億円が盗まれたThe DAO事件などが発生しています。

これらは取引所がハッキングを受けたり、マルウェア感染したりといったことが原因です。

このほか、個人に対するフィッシング詐欺や秘密鍵の盗難なども発生しています。

仮想通貨を盗まれてしまうと取り戻すことは極めて難しく、どれだけ大きな資産を築いていたとしても一瞬でゼロになる可能性があります。

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仮想通貨が1000倍に値上がりした事例

仮想通貨は、過去に1000倍まで値上がりした事例があります。

ビットコインの事例

2009年にNew Liberty Standardで初めてBTCの価格が提示された時の価格は1BTCあたり、0.07円でした。

しかし、少しずつ価値が認識されるようになり、価格がどんどん上昇。

2017年の仮想通貨バブル期には200万円を超え、2021年には機関投資家や大手企業が参入したことや、インフレヘッジとしての需要が高まったという理由から、約770万円を記録しました。

しかし、ビットコインは年々少しずつ価値が上昇していったわけではなく、暴落と急騰を繰り返しています。

2018年にはバブル崩壊、2022年には大手仮想通貨企業の破綻の連続などにより、多くの投資家が極めて大きい損失を抱える結果となりました。

イーサリアムの事例

イーサリアムは2015年にローンチされた仮想通貨です。

単なるデジタル通貨としてだけでなく、「スマートコントラクト」という自動実行される契約機能をブロックチェーン上で実現できるプラットフォームとして注目を集めました。

Ethereum(ETH)は2015年8月のローンチ時に約 2.9 USD(数百円)からスタートし、2021年11月には約 4,786 USD(日本円で約54万円)にまで上昇しました。

イーサリアムもビットコインと同様に、順調に価格上昇し続けたわけではなく乱高下を経験しています。

例えば、2018年のバブル崩壊時には大きく下落し、投資家に大きな損失を与えました。

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仮想通貨を始める方に知ってほしいポイント

これから仮想通貨を始めるにあたり、必ず知っておいてほしいポイントを解説します。

マイナーコインが急騰する仕組み

過去の事例をチェックすると、ローンチ時の価格が非常に低いマイナーコインと呼ばれる銘柄が急騰しています。

この裏には、3つの要因があります。

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1つ目の要因が、流動性が低いことです。

マイナーコインは取引量が少なく流通量が限られているため、わずかな買い注文でも価格が大きく動きやすくなります。

そのため、少額の買い圧力でも価格が急騰することがあり、売却時に買い手が見つからず希望価格で売却できない流動性リスクも常に伴います。

2つ目の要因が、話題性です。

新しく技術的なブレイクスルーがあったり、有名人やインフルエンサーが言及したりと、ポジティブな話題が生まれて注目が集まり、買いが殺到することがあります。

特に、話題が技術的な裏付けを持っていると、より持続的な上昇につながりやすいです。

3つ目の要因が、強いコミュニティです。

仮想通貨には、特定のプロジェクトを支持するコミュニティが存在しています。

XやDiscord、WhatsAppといったSNSを通じて議論し、情報を拡散することで新たな投資家を呼び込み、価格上昇の原動力となることがあります。

1000倍になった理由と再現性の難しさ

ビットコインやイーサリアムが1000倍以上の価格上昇を成し遂げた理由は、いくつかあります。

1つ目は、希少性と需要が高まったことです。

ビットコインは発行の上限が定められており、希少性が高いと言えます。

イーサリアムもDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)など新たな用途が拡大し、需要が爆発的に増加しました。

2つ目は、技術的な革新性です。

ブロックチェーン技術の登場は、従来の金融システムにない透明性やセキュリティ、非中央集権性といった画期的な価値を提供しました。

これにより、多くの投資家や企業がその可能性に注目し、資金が流入しています。

3つ目は、市場の拡大と認知度向上です。

当初は一部の技術者やマニアにしか知られていなかった仮想通貨は、メディアで取り上げられたり、有名企業が参入したりすることで、一般層への認知度が飛躍的に向上しました。

これにより、新たな投資家が市場に参入し、価格を押し上げました。

上記の3つの成功要因を、これから再現することは極めて難しいでしょう。

初期段階での希少性、革新的な技術、知名度の拡大などが要因とされていますが、これらが重なった黎明期特有の環境であり、同様の爆発的成長を再現することは非常に困難です。

また、プロジェクトの成功には技術的な優位性だけでなく、コミュニティの支持や規制動向など、多くの不確実な要素が絡み合います。

投機性の高い銘柄に手を出す場合の注意点

投機性の高い銘柄を売買する場合、情報収集を徹底しましょう。

特にSNSで得られる情報には信頼性が低いものも多く、「この仮想通貨が儲かる!」「100倍以上確定!」といった、初心者の方の安易な売買を誘導する内容も少なくありません。

こういった情報源には惑わされず、プロジェクトのホワイトペーパーやコミュニティの活動情報などを調査し、詐欺にあわないよう注意してください。

また、分散投資を徹底してください。

投機性の高い銘柄は大きな利益を得る可能性がある一方、価値がゼロになることも十分考えられます。

すべての資金を同一銘柄につぎ込んでしまうと、手元の資金が一気になくなってしまうかもしれません。

利益性は低くても安定している銘柄に分散投資することで、特定の銘柄の暴落によるリスクを軽減します。

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仮想通貨に関するよくある質問

仮想通貨に関するよくある質問に回答します。

Q.仮想通貨とはどんな仕組みですか?

仮想通貨は、オンライン上でやり取りされるデジタルな通貨です。

一般的な法定通貨が国家や中央銀行によって管理されているのに対し、仮想通貨は特定の管理主体を持ちません。

その代わりに、ブロックチェーンと呼ばれる分散型台帳技術で管理されています。

Q.過去に1000倍になった仮想通貨はありますか?

はい、ビットコインやイーサリアムは1000倍以上の価値がつきました。

しかし、これらの銘柄が1000倍以上の価格上昇を達成したのは、仮想通貨の黎明期です。

すでに多くの方が注目するようになった今、同じような勢いで成長をする銘柄を見つけることは非常に難しいでしょう。

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まとめ

今回は、仮想通貨について解説しました。

過去には、1000倍以上の価値をつけ莫大なリターンを生んだ銘柄が存在しました。

しかし、それは決して容易に再現できるものではなく、裏には極めて高いリスクが潜んでいます。

今から仮想通貨投資を始める際は、その基本的な仕組みやメリット・デメリットをしっかり理解し、特に投機性の高い銘柄に手を出す場合は、リサーチを徹底し、分散投資することが重要です。

安易な情報に惑わされず、一部資金を長期保有することで、大きなリターンを狙える夢はあるでしょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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