株式投資の種類とは?初心者向けの投資スタイルと選び方を徹底解説

最近では、現在の資金を有効活用させるために株式投資をはじめる人も増えてきました。

特にコロナショック以降、株式市場で活発に取引をされるようになり、これまで投資をしていなかった人も空き時間を利用して投資を行っているようです。

しかし、株式投資と言ってもいくつかの種類があることをご存知でしょうか?

意外と株式投資をはじめようと考える人の多くが、株式投資は価格が安い時に買って、高くなったら売るという基本だけを押さえてはじめているようです。

それでも問題はありませんが、株式投資の種類についてきちんと理解をしておけば、初心者でも効率的に株式市場で稼ぐことができます。

そこで今回は、投資をはじめようと考える方に、株式投資の種類について紹介をします。

この記事でわかること

  • 取引方法の種類について
  • 取引期間の種類について
  • 初心者が選ぶべき株式投資について

始値の決まり方をどこよりもわかりやすく解説!【図解付き】

目次

株式投資では取引方法・取引期間・利益で種類を分けることができる

株式投資では、取引方法と取引期間、利益で種類を分けることができます。

種類が違うだけで株式投資でも全く違う投資のように感じることがあり、株式投資をはじめるのであれば先に理解をしておいた方が、後々投資の幅を広げる際の役に立ちます。

もちろん、これから投資をはじめる場合でも、自分に合った適切な投資を選ぶことができるため、まずは種類について理解をしておかなければなりません。

それでは、株式投資における種類について見ていきましょう。

現物取引と信用取引

株式投資の取引方法には、現物取引と信用取引が存在します。

現物取引とは、取引を行う瞬間の株式市場の価格で売買を行う取引となります。

保有している資金で株を買い、株価が上昇した際に売ることで利益を狙う取引方法です。

現物取引の場合には、取引のはじめは株を買う事しかできないため、株価が上昇するであろう株を買うことが基本となります。

株式取引の中では一番一般的な取引方法であり、多くの人が行なっている取引となります。

次に信用取引とは、資金や株式を担保として、自分の資金以上の株式を売買できる取引方法となります。

信用取引では自己資金の最大約3.3倍の資金で取引を行うことができ、自分で100万円の資金を準備した場合には、最大で約330万円分の取引を行うことができるのです。

それと信用取引の場合、現物取引とは違い売りから注文を出すことができます。

これを「空売り」と言います。

そのため、現物取引では株価の上昇を狙う取引が基本となりますが、信用取引では売りから注文を出すことができるため、株価の下落局面でも空売りで利益を狙うことが可能です。

信用取引場合、3.3倍に増やした資金は証券会社から借りている資金であるため、100万円で330万円の取引を行い、100万円を超える150万円の損失を出した場合には不足分の50万円を追証として証券会社に返済しなければなりません。

信用取引については信用取引とは?リスクを抑えた上手な活用方法もご紹介で詳しく解説をしているので、こちらも参考にしてみてください。

短期・中期・長期の投資

株式投資は、株を保有する期間でも種類を分けることができます。

短期間ではデイトレードと呼ばれる1日で取引を終えるスタイル、1日から数週間株式を保有するスイングトレードと言ったスタイルがあります。

それよりも長い中期間だと、数ヵ月から1年もしくは2年程度株式を保有するスタイルです。

そして、数年から数十年単位で株式を保有する長期投資があります。

投資期間が変わると、確認すべきチャートが違ったり、分析方法も変わるため基本的には1つの投資期間で投資を行った方が良いのです。

毎日投資を行いたい場合にはデイトレード、1年ごとに利益を獲得したい場合には中期投資、と言ったように選ぶことができるのです。

狙える利益についても違いがある

もう一つ株式投資には狙える利益に種類があります。

一つはここまで紹介をしてきた株式投資の売買による利益となります。

安く買って高く売り、高く売って安く買い戻した際の、売買差額による利益です。

売買差額による利益に加えて、配当金や株主優待による利益を株式投資では得ることができます。

配当金は企業が利益を株主に分配することで得られる利益で、株式を保有しているだけで年に1回程度、配当金としてお金を得られるのです。

株主優待も配当金と同じく株式を保有しているだけで利益を得られるのですが、配当金とは違いお金では無く、企業が出している商品やサービスなどが提供されます。

ちなみに、売買差額による利益のことをキャピタルゲインと呼び、配当金による利益の事をインカムゲインと呼ぶこともあります。

株式投資で稼ぐためには配当金狙いとトレードどちらがおすすめ?

講座

株式投資をはじめるなら、目的や投資に使える時間から種類を選ぼう

ここまで株式投資の種類について紹介をしてきました。

取引方法・取引期間・利益でそれぞれ種類があるので、初心者の場合どの株式投資を選べばいいのか悩むかもしれません。

これから株式投資をはじめるのであれば、目的や投資に使える時間から種類を選んでいきましょう。

例えば、副業で株式投資をはじめるのであれば、本業があるため毎日投資を行うことは難しい場合が多いです。

毎日トレードを行うデイトレードはできないので、取引期間はスイングトレード以上の期間を選らんだ方が良いでしょう。

利益を得たい時期についても、短期間で利益を得たい場合にはスイングトレードを行ったり、3ヶ月から1年と目的があれば長期投資は避けて、中期間での投資を選ぶことができます。

それと、利益に関しても配当金は株式を保有しているだけで利益を得ることができますが、利益の値幅については売買差額による利益よりも小さくなってしまいます。

そのため、将来的に株式で稼ぎたいという場合には、配当金による利益よりも売買差額によるキャピタルゲインを狙った方が良い、という選び方ができます。

このように、自分の株式投資を行う目的や使える時間を考慮して選んでいきましょう。

信用取引は株式投資に慣れてきてからの方が良い

株式投資の種類で現物取引と信用取引があると紹介しましたが、投資をはじめてきたばかりの初心者であれば、信用取引は投資に慣れてきてから選びましょう。

信用取引は資金を3.3倍に増やした取引を行えますが、それは力量以上の資金を取扱う事でもあります。

単純に見ると、利益が3.3倍になると同時に損失も3.3倍となる恐れがあります。

上手く取引ができなかった場合には、3.3倍の資金で損失をだしてしまうため、初心者では追証となってしまう恐れがあるためです。

追証は損失分の借金となるため、株式市場から退場してしまわないためにも避けるようにしてください。

追証については追証とは何か?仕組みや解消方法などについて徹底解説の記事で詳しく解説しています。

しかし、信用取引は上手く使うことができれば3.3倍の資金で大きく利益を伸ばすことができ、株価の上昇局面だけではなく下降局面でも空売りによる利益を狙えるため、リスクや使いどころを見極めることができれば十分株式投資の武器になることは理解をしておきましょう。

講座

まとめ

  • 取引方法には現物取引と信用取引がある
  • 取引期間には短期・中期・長期がある
  • 初心者は使える時間や目的で種類を選んでいこう

いかがでしたでしょうか。

単に株式投資と言っても、現物取引や信用取引、短期や長期での取引と言ったように様々な種類があります。

まずは株式投資にどのような種類があり、自分ならどの種類を選ぶことで投資が行っていけるのかを考えるようにしましょう。

特に副業や片手間で株式投資を行いたい人は、投資ができる時間が限られてしまいます。

利益を求めて短期的な投資をしてしまうと常に株価を確認できない結果、負けてしまう要因となるかもしれません。

そのため株式の保有期間が長いスイングトレードや中期間で株の保有をした方が良いでしょう。

普段仕事をしている人におすすめのトレードスタイルについてはサラリーマンの株取引にはスイングトレードがおすすめ。無理なく利益を狙う方法を解説の記事で詳しく解説をしているので参考にしてみてください。

ぜひ、自分に合った株式投資ができるように各種類を知り、選んでいきましょう。

相場師朗の株塾無料レッスン
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

目次