株式投資をしていると、たまに破産をしたという話を聞くことがあるのではないでしょうか。
以前はかなり儲けて億り人となった人が、いつの間にか株でボロ負けになってしまい資産を全て失い破産をしたという話を聞くこともあるかもしれません。
株式投資で破産をしてしまうのは、いくつかの理由が考えられます。
信用取引でリスクを取り過ぎてしまったり、損切りができずに株を塩漬けしてしまったりと、トレードをする中での投資家心理が影響することが多いでしょう。
一見他人事のようですが、株式投資をしている人であれば誰にでも破産に近い損失を出してしまう恐れがあるのです。
そこで今回は、株式投資で破産をしてしまわないためにも、破産をしてしまう理由や破産の回避方法を紹介します。
この記事でわかること
- 株式投資で破産をしてしまう理由
- 投資における資金管理の重要性
- 破産の回避方法
株式投資で破産をしてしまう理由
株式投資で破産をしてしまう理由については、大きく2つに分けることができます。
1つは株式相場の暴落です。リーマンショックやコロナショックのように世界的な株式の暴落によって持ち株で大きな損失が出てしまったり、持ち株企業が倒産してしまうことによるものです。こうした暴落時に対応すべき術を知らないと、大きな損失が溜まってしまうこともあるのです。
2つ目は、自分の株式投資における資金管理や取引方法に問題があるためです。
株価の暴落などによる損失も破産に繋がりやすいのですが、結果的には破産に近づいてしまう取引を自分自身がしている場合ほとんどなのです。
ではどのような理由で破産をしてしまうのか、詳しく紹介していきます。
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信用取引でリスクを取り過ぎた
株式投資には信用取引と呼ばれる、レバレッジをかけることができる取引方法があります。
信用取引自体はレバレッジをかけることによって、資金の3.3倍で取引をすることができ資金を効率的に運用することができる取引です。
しかし、信用取引のリスクをきちんと理解していなければ、破産をしてしまう大きな原因となるのです。
信用取引ではレバレッジをかけられると紹介しましたが、これはつまりリターンも最大3.3倍となりリスクも3.3倍になるということです。
つまり、100万円にレバレッジ3倍をかけることで300万円の取引が可能となりますが、コロナショックのような暴落で株価が半分になってしまうと300万円の半分である150万円の損失を抱えてしまいます。
元の資金が100万円しかないので、損失がでた150万円のうち50万円は追証という形で借金になるのです。
信用取引でレバレッジをかける際には、このようなリスクがあるので、きちんと理解をしてから取引をしなければ破産してしまう恐れがあります。
株価の変動が荒い株に固執しすぎる
株の銘柄の中には、毎日株価の変動が激しく荒いものがあります。
このような株は、短期的に利益を出そうと思うトレーダーたちが短期売買を繰り返しているのですが、株価の動きが読みづらく結果的に初心者が手を出すと損失につながりやすいのです。
さらにこのように変動が激しい株価は、一時的に大きな利益を出せることもあるため、再びその利益を求めて何度も取引を繰り返してしまうのです。
しかし短期的な売買は難しく、そう簡単に利益を出せるわけではないので、気づけば損失が膨らみあがり破産に近づいていく可能性もあります。
また監理銘柄や整理銘柄も含まれており、気づけば上場廃止になっていたなんて可能性もあるのです。
資金管理ができていない
結局のところ、株式投資で破産してしまう人の多くが、自分の資金管理を徹底できていないケースが多いのです。
信用取引でレバレッジをかけるにしても、信用取引で発生する可能性がある追証以上の資金を保有しておくことが必要です。
投資に使える資金を全て投資に使ってしまえば、暴落時に全ての株価が半値以下となったり、中には倒産をしてしまう会社もあるかもしれないため、大きなリスクを背負ってしまう状態になるのです。
そのため資金管理は必ず徹底して、全力投資をしないようにしなければなりません。
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株式投資で破産を回避する方法は?
株式投資において破産をしてしまう理由を紹介してきましたが、破産を回避するための方法もいくつかあります。
この方法を覚えておくことで、破産を避けるだけではなく株式相場で生き残る術にもなるので、ぜひ覚えて活用してください。
それでは紹介していきましょう。
損切りを必要に応じて使う
まずは損切りを覚えておくことが重要になります。
損切りとは、持ち株に損失が発生し始めた際に、資金を守るために損失決済を行う手法です。
例えば、A株を株価が1,000円時に買いましたが、保有後数日で株価が900円に下落したとしましょう。
テクニカル分析などで株価がさらに下落していくと予測することができたので、資金がこれ以上減らないように守るために、損失が出ていますがこの時点で決済することが損切りなのです。
そうすれば、損失を100円に抑えることができます。
これが、もしもう少し我慢すれば株価が回復するかもしれないという根拠のない期待で耐えていたら、その後株価の下落が止まらずに大きな損失を被ってしまう可能性があります。
損切りは決して負けを認めたり、諦めるために行うものではありません。
自分の資金を守り、次の一手を打つ余裕を持っておくために行うのです。
下落でも利益が狙える空売りを覚える
もう一つ覚えておくとかなり有効なのが、空売りになります。
通常の取引であれば、株価が安い時に買い、高くなったら売るというのが基本ですが、空売りは高い時に売って、安い時に買い戻すことができるのです。
空売りは信用取引でのみ行うことができ、経済が下降局面であったりコロナショックのような暴落時にでも利益を狙うことができます。
暴落局面では、買いポジションで利益を上げることは難しく、売りでポジションを建てることにより大きな利益を上げることも可能なのです。
このように株価が上昇している時だけではなく、下落を始めた時にも利益を狙えるようになれば、破産を避けることは十分に可能となります。
そのため空売りに縁が無かった人でも、空売りと言う技術があることは覚えておき、使えるようになれば暴落時でも焦らずにトレードできるようになるでしょう。
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まとめ
- 株式投資で破産をしてしまうのは資金管理がきちんとできていないため
- 株価の暴落時にも対応できるように空売りを覚えておく
- 資金を守るために損切りはできるようになろう
ここまで、株式投資で破産をしてしまう理由と、回避する方法を紹介してきました。
今回あったコロナショックや以前のリーマンショックのような暴落は、数年から数十年ごとに発生する可能性があります。
そのため下落時にでも利益を狙える技術を身に付けておいたり、普段から資金管理を徹底して自分の実力以上の資金で取引をしないようにする必要があります。
それと損切については、暴落時や下落時などに関係なく必要なスキルとなるので、なるべく覚えておくようにしましょう。
株式投資をしている以上、誰にでも破産もしくは資金を全て溶かしてしまう可能性はあります。ぜひその事態を避けるためにも今回の記事を参考にしてください。
株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツ
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。