金曜日に株を買って、翌週月曜日に売る。
そんな短期取引が有効だと耳にしたことはありませんか?
たしかに、この手法にはメリットもあれば、大きなリスクも潜んでいます。
この記事では、金曜日に株を買って月曜日に売るのが有効な理由と実践する場合のリスクについて解説します。
株式投資の取引テクニックの引き出しを増やしたいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
株を金曜に買って月曜に売るのは有効
株を金曜日に買って月曜日に売るのは、有効な手段とされています。
土日に取引ができないことを恐れて、金曜日は大引けに向けて株価が下落する傾向にあるからです。
また週末に好材料が発表されて月曜日に株価が大きく上昇することもあるので、金曜日は株を購入する絶好のチャンスとなるでしょう。
しかし、市場は常に変動しており、必ず月曜日に株価が上昇するとは限りません。
むしろ、週末の出来事によって、月曜日に下落する可能性も十分に考えられます。
そのため、個々の銘柄や市場の状況を慎重に分析することが重要です。
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株を金曜に買って月曜に売るのが有効な理由
株を金曜に買って月曜に売るのが有効な理由は下記のとおりです。
- 週末に取引ができないため、一度手仕舞いする人が多い
- 週末に好材料が発表される可能性がある
週末に取引ができないため、一度手仕舞いする人が多い
株式市場は週末(土日祝日)は取引を行なうことができず、週末中に悪材料が出たり、週明けの大きな暴落などを懸念して一度持っている株式を手放す投資家が多いです。
特に財務が健全で悪材料が出ていないのに大きく下げている銘柄は、購入するチャンスでしょう。
実際の事例
金曜日に下落して月曜日に大きく上昇した銘柄の実例です。
2024年9月6日の「金曜日」に下落して、9月9日の「月曜日」に上昇しています。
金曜日の投資家の動向
下記では、金曜日にポストされたX(旧Twitter)の投稿をまとめました。
金曜日になると手仕舞いに関する投稿がよく見かけられます。
午後になると手仕舞いに関する投稿が増えています。
週末に好材料が発表される可能性がある
週末(金曜日の大引け後)に好材料が発表されて月曜日に買いが集中し、株価が上昇することもあります。
週末に好材料が発表された事例
週末に好材料が発表されて株価が上昇した事例を紹介します。
下記の日本駐車場開発は、9/6(金)の大引け後の15:30に発表された5期連続増収増益および増配のニュースが好材料となり、9/9(月)に株価が上昇しました。
週明けに金曜の手仕舞い売りのリバウンドを狙える
週末に株を持ち越すことを恐れた投資家による手仕舞い売りによって、金曜日は、その会社の実力以上に売りが入ることがあります。
特に悪材料が出ていないのに株価を下げる傾向があるので、財務などが安定しているのに大きく下げている銘柄を見つけたら購入するチャンスでしょう。
株を金曜に買って月曜に売る際のリスク
株を金曜日に買って月曜に売る際のリスクは下記のとおりです。
- 週末に悪材料が出て暴落する可能性がある
- 月曜日に必ず上がるとは限らない
週末に悪材料が出て暴落する可能性がある
週末に悪材料が出て、暴落してしまう可能性があります。
実際の事例でも確認してみましょう。
週末に悪材料が出た事例
週末に悪材料が発表されて株価が下落した事例を紹介します。
下記のユークスは、9/6(金)の大引け後の15:15に発表された下方修正・減益・減配のニュースが悪材料となり、9/9(月)に株価が下落しました。
月曜日に必ず上がるとは限らない
金曜日に株を購入し、月曜日に売却する戦略は、月曜日にリバウンドで株価が上昇する可能性があります。
しかし、必ずしも株価が上昇するとは限りません。
株式市場は様々な要因によって日々変動しており、企業の業績発表、経済指標、地政学リスクなど、株価に影響を与える要素は数多く存在するからです。
週末の間に予想外の悪いニュースが出たり、市場センチメントが悪化したりすれば、月曜日に株価が下落する可能性もあるので十分注意しましょう。
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株を金曜に買って月曜に売る際のポイント
株と金曜に買って月曜に売る際のポイントは下記のとおりです。
- 悪材料が要因の下落じゃないか確認する
- スイングトレード前提で金曜日に買う
悪材料が要因の下落じゃないか確認する
金曜日に株を購入する前に、悪材料が出たことによる下落ではないのか必ず確認するようにしましょう。
金曜日に大きく下げているからという理由だけで購入するのは危険です。
最悪、購入した株価にもう戻ってこないかもしれません。
業績が悪化していないかを事前に確認することが大切です。
月曜日に株価が上がらない可能性も視野に入れる
金曜日に株を購入しても、必ず月曜日に株価が上昇するとは限りません。
株式市場は様々な要因によって日々変動しており、週末の間に予想外の悪いニュースや世界経済の急な変化によって株価が上下するからです。
そのため、損切ラインの設定など、リスク管理を徹底し、月曜日の株価が上昇しない可能性も視野に入れておくようにしましょう。
まとめ
株を金曜に買って月曜に売るのは有効な手段といえます。
金曜日は、週末に株を持ち越すのを恐れた投資家が一度手放すため、財務が健全で悪材料が出ていない銘柄が大きく株価を下げている場合には、絶好の買いのチャンスとなるでしょう。
また金曜日の大引け後に決算発表がある場合、好材料が出れば月曜日に株価が上昇する可能性が高まります。
一方で金曜日の大引け後に、悪材料が出ることや世界経済の悪化などが原因で株価が下落してしまう恐れもあるため、月曜日に必ず株価が上がるとは限らないということを覚えておきましょう。
株を金曜に買って月曜に売る手段を使うときには、①購入する前に悪材料が出ていないか確認する②月曜日に株価が上がらない可能性も視野に入れておくようにすることが大切です。
株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。