株価を正しく理解する!陽線についてわかりやすく解説!

株価を正しく理解する!陽線についてわかりやすく解説!

株式投資を成功させるのに絶対に必要なことは、株価を正しく読み解くことです。

しかし、慣れないうちはチャートのどこをどう見て良いかわからないこともあるでしょう。

そこで今回は、チャートの中でも陽線に注目します。

陽線とは何か、いつ注目すればよいかなどについて解説します。

目次

陽線とは

まずは、陽線とは何かについて理解しましょう。

株価の見方とローソク足

陽線を理解するには、株価チャートとローソク足の仕組みを知ることが大切です。

株価チャートとは、株価の過去の動きをグラフ化した物です。

株価の変動を表わす折れ線グラフと、取引株数を意味する出来高の棒グラフの2つが載っています。

ローソク足は、一定期間の始値・高値・安値・終値を視覚化したものです。

ローソク足チャートを活用することで、過去の値動きと現在を比較して価格がどうなっているのか、これからどう動くのかを予測しやすくなります。

ローソク足は、始値と終値の間を実体と呼ばれる四角形で表わし、その上下に伸びる線をヒゲと呼びます。

陽線の定義と心理

陽線とは、ローソク足の種類の一つです。

始値よりも終値の方が高いもので、価格の上昇を表わします。

株価を正しく理解する!陽線についてわかりやすく解説!

チャートを見るときは、陽線の動きから投資家の心理を読み取ることが大切です。

例えば、人気のない銘柄に急に長いローソク足の陽線が現れて出来高が上昇した場合、投資家は強気な姿勢で買いの心理が高まっているといえます。

一方で、もともと株価が上昇している中で陽線が出てきた場合、買い心理がピークに達しその後は下落する可能性があります。

陽線から投資家心理を読み取れるようになりましょう。

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陽線の種類

陽線にはいくつかの種類があります。

どの陽線が出るかでその後の株価の動きは異なるので、それぞれについて解説します。

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大陽線

大陽線は、ローソクの実体が大きな陽線です。

買いの勢いが強くなっており、価格上昇がしばらく続くと考えられます。

ヒゲのない大陽線は陽の丸坊主と呼ばれ、非常に強い上昇トレンドの現れです。

下ヒゲのある大陽線は陽の大引け坊主、上ヒゲのある大陽線は陽の寄付坊主と呼ばれ、いずれも上昇トレンドを示唆します。

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小陽線

小陽線は、実体とヒゲが通常より短い陽線です。

売りと買いの両方の力が拮抗している、もしくはどちらにも迷いが生じていると考えられます。

実体が短く上下に短いヒゲがある小陽線はコマと呼ばれ、より強い迷いがあると思われます。

下影陽線

下影陽線は、下ヒゲが長い陽線です。

売りの勢いが強かったものの、買いの抵抗も強かったことを表わしています。

おおむね、上昇傾向を示唆していると考えられるでしょう。

上ヒゲがなく下ヒゲが長い下影陽線はたくり線と呼ばれ、安全圏でこれが出た場合には上昇トレンドに転換することが多いです。

しかし、高値圏で出た場合はそこが天井であることを示します。

上影陽線

上影陽線は、上ヒゲが長い陽線です。

売り方の抵抗は強かったものの、結果的には買い方が買ったときに現れます。

上ヒゲが長く下ヒゲがない上影陽線はトンカチと呼ばれ、そこから下落に転じることを示唆します。

ただし、安値圏で現れたら上昇を示唆しています。

十字線陽線

十字線は基本的に、始値と終値が同じ値段である時に現れます。

その中でも、終値の方がわずかに高い場合は十字線陽線と呼ばれることもあります。

チャートで見ると、実体が非常に短いのが特徴です。

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陽線に注目する時の注意点

陽線を中心にローソク足チャートを読み解くとき、いくつかの注意ポイントがあります。

情報を見誤って損失を出さないよう、以下の3つには気を付けましょう。

ローソク足1本だけで判断しない

1本の陽線だけで判断しようとすると、見誤ってしまう可能性が高いです。

複数のローソク足を組み合わせて分析することで、精度が高まります。

複数のローソク足で見る代表的な方法として、2本のローソク足に注目する包み足とはらみ線があります。

包み足とは、新しいローソク足が古いローソク足の、安値と高値を包み込んでいる状態です。

下落相場で陽線が陰線を包んだ場合、そこから上昇傾向になると考えられます。

はらみ足とは、古いローソク足の中に新しいローソク足が入っている状態です。

上昇相場で大陽線の次に小陽線がはらまれると、そこから下落することを示唆します。

ヒゲとの関係性に注目する

陽線は、ヒゲの出方によって様々な種類に分かれます。

「2.陽線の種類」で解説したように、実体からどのようにヒゲが出ているかを見極め、「これから上昇するのか、下落するのか」「売り方が強いのか、買い方が強いのか」を正確に判断できるようにしましょう。

正しい分析をできるようにするためには、ローソク足チャートを日々確認し、自分なりに予測を立て、もし外したらなぜ外してしまったのかを考えるサイクルを繰り返すことが大切です。

一朝一夕にはできるようにならないので、コツコツ根気よく勉強していきましょう。

短期的なチャートだけに注目しない

ローソク足のチャートを見るとき、短期的なチャートだけに注目しないようにしてください。

ローソク足チャートは、5分足、1時間足、日足といったように様々な時間軸で見られるので、長期的なチャートも活用しましょう。

短期で見ると下降トレンドに見えても、長期トレンドで見ると大きく上昇しているといったことはよくあります。

おすすめは、まず週足や日足などの長期的なチャートをチェックし、少しずつ短くしていく方法です。

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まとめ

今回は、陽線について解説しました。

ローソク足チャートを分析するには、陽線を含めどのようなサインが出ているかを見極めることが重要です。

実践を積んでチャートを読み解けるようになり、利益を出せるように日々勉強していきましょう。

 

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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