株式投資で、MACDだけで勝てるやり方をマスターしたいと思ってはいませんか?
複数の指標を組みわせるのは面倒だから、MACDだけで利益を出していきたい…。
そのためにも、そもそもMACDだけで勝てるのかどうか知っておきたいですよね。
結論、正しい使い方であれば、「MACDだけで勝てる」ようになります。
そこで今回は、MACDだけで勝てるのかどうか、勝つためにはどのようなやり方がいいのかを徹底解説。
アジア最大級の投資塾である「株塾」を運営する私たちが、さらに勝率を上げていくためのMACDと組み合わせて使いたい指標・シグナルもお伝えします。
株で勝てるようになりたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ピボットとは?正しい使い方や注意点をプロ目線でわかりやすく解説
株式投資はMACDだけで勝てる?
株式投資はMACDだけで勝てるかどうかですが、結論から言えば「勝てるがタイミングは多くない」です。
もちろん使い方を間違えれば勝てなくなってしまいます。
とはいえ、MACDだけよりも、他の指標も合わせて使ったほうが、勝てるタイミングは多くなります。
MACDだけでも勝てるようになりつつ、さらに他の指標やシグナルも駆使して選択肢を増やしていけるといいですね。
MACDだけでも勝てる
MACDは、相場の過熱感がわかるテクニカル指標です。
主にゴールデンクロス・デッドクロスが売買タイミングとなるのですが、正しいやり方を理解していれば勝つことはできます。
上図は、トレジャー・ファクトリー(3093)の1年間のチャートです。
正しい買い時、空売りのタイミングを掴めば、利益を狙えていることがわかります。
もちろん、だましがないわけではありませんから、100%勝てるとは限りません。
とはいえ、積み重ねていけば最終的に「勝ち」で終えることは十分可能でしょう。
株におけるゴールデンクロスの勝率は35.71%!過去20年間のデータから徹底検証
勝てるタイミングは多くない
勝てるやり方の場合、1つの銘柄で年に数回しか売買タイミングは訪れません。
MACDは、レンジ相場にはあまり強くないため、活用できる場面は限られているのです。
あくまでも相場が過熱しているときに力を発揮するテクニカル指標というわけですね。
そのため、レンジ相場で勝ちにいくのは難しいといえます。
トレンドが発生しているときに勝ちにいきましょう。
他の指標やテクニックを使えばチャンスはもっと増やせる
他の指標やテクニックを使えば、勝つチャンスはもっと多くなります。
トレジャー・ファクトリー(3093)の例を見てみましょう。
相場流の技術「下半身・逆下半身」を活用した場合の、買い時と空売りのタイミングです。
MACDだけの場合は1年で4回しかなかった売買タイミングが、何倍にも増えていることがわかりますね。
より細かく勝ち、利益を積み重ねていけるチャンスがあるのです。
MACDだけで勝とうとすると、これだけのチャンスを逃していることになってしまいます。
他の指標も組み合わせて使っていった方が、より大きな利益を狙いに行けますよ。
株式投資におけるフィボナッチとは?初心者でもできる使い方を解説
MACDだけで勝てるようになるやり方
MACDだけで勝てるようになるやり方をまとめました。
正しい設定値、売買タイミングを押さえて、勝ちを逃さないようにしましょう。
設定値は「12・26・9」
MACDでは、短期・長期・シグナルの期間をそれぞれ設定する必要があります。
この設定値は「12・26・9」がオススメ。
多くの証券会社のツールがデフォルトで設定している数値であり、多くの投資家が使っている数値でもあります。
市場の動きを分析するためにも、多くの投資家が目にしている情報と同じ基準を採用していきましょう。
0ラインより上でゴールデンクロス
ゴールデンクロスが、0のラインより上か下かを注視してください。
0ラインより上でゴールデンクロスが発生していれば、買い時です。
MACD線が、シグナル線を下から上へと突き抜けているのが、0より上であれば、大きな上昇トレンドへとつながりやすいといえます。
0より下のゴールデンクロスの場合、レンジ相場となり利益が狙いにくくなってしまうのです。
0ラインより下でデッドクロス
MACDのデッドクロスは、0より下のタイミングを狙いましょう。
0より下でデッドクロスが発生したら、手仕舞いもしくは空売りのタイミングです。
弱気相場の時に0より下となるため、そこでのデッドクロスはより強いシグナルとしてみることができます。
また交差の角度は急であればあるほど、信頼度も高くなりますよ。
0ラインをブレイクするタイミングでトレード
MACD線が、0ラインを下から上へとブレイクするタイミングは、おすすめの買い時です。
相場が強気に変わるタイミングであり、上昇トレンドで利益を狙いやすいといえます。
手仕舞いのタイミングを、逆の0ラインを上から下へとブレイクするタイミングにしてしまうと遅くなってしまうので、デッドクロスや他のシグナルで決めると、利益を伸ばしやすいですよ。
レンジ相場では使わない
MACDだけで勝てるようになるためにも、レンジ相場では使わないようにしましょう。
トレンド形成時に力を発揮するのがMACDであるため、レンジ相場には向いていません。
横ばい時のMACDでは、買い時・売り時を掴みづらく、値動きも予想しづらいです。
レンジ相場の時は他の指標を活用するか、別の銘柄を探すようにしましょう。
レンジ相場(そうば)とは?チャートの見方と株売買のタイミング
MACDでの勝率を上げるオススメ組み合わせ
だましを避けて、MACDでの勝率をさらに上げるためにも、複数の指標・シグナルを組み合わせるのがオススメです。
特にオススメの指標・シグナルをまとめました。
実際のトレードにぜひ活かしてくださいね。
一目均衡表の最強設定は「9・26・52」!利益を生む手法を徹底解説
移動平均線
移動平均線は、トレンドが発生しているかどうかを判断するのに役立つ指標です。
トレンド時に役立つMACDを、使うべきかどうか判断できます。
移動平均線から、上昇トレンド・下降トレンド・レンジ相場かを見極めて、MACDを活用しましょう。
短期なら5日、中期なら20日といったように、トレードのスタイルに合わせて、移動平均線の期間は使い分けてくださいね。
【プロ直伝】移動平均線の最適な設定値とは。設定変更の方法についても解説します
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、トレンドの強さを分析できる指標です。
MACDで買い時を見つけた後に、ボリンジャーバンドでバンドウォークが発生していれば、買いの追加を検討しましょう。
強い上昇トレンドが発生しているため、それだけ利益を狙いに行けます。
逆に、MACDのゴールデンクロス直後に、ボリンジャーバンドでバンドウォークが特に発生しなければ、そこまで上昇しない可能性が高いです。
バンドウォークとは?順張りで利益を出せるようになる見極め方を解説
ボリンジャーバンドの最強手法!利益につながる最強設定や組み合わせを徹底解説
【相場流】下半身
相場流の技術である下半身は、5日移動平均線を、陽線が実体の半分以上を上に突き出たシグナルのことを指します。
上昇トレンド発生のきっかけとなるシグナルであり、MACDと合わせてみることで、より利益を狙いに行けます。
下半身で買いを入れつつ、MACDのゴールデンクロスで「上昇トレンドの信ぴょう性が高い」ことを確認するイメージです。
場合によっては買いを追加してもいいでしょう。
【相場式株技術用語】下半身・逆下半身とは?株初心者にもわかりやすく解説します
まとめ
株式投資は、MACDだけで勝てることも可能です。
もちろん、正しい使い方・買い時・売り時はマスターしておく必要があります。
とはいえ、勝てる場面はそこまで多くないため、他の指標・シグナルも合わせて使えると安心です。
私たちが運営している「株塾」では、さまざまなテクニックが学べます。
移動平均線とローソク足だけで学んでいけますから、ぜひチェックしてみてくださいね。
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。