株式投資を始めたばかりの頃は、投資に関する情報収集をしていると、見慣れない用語を目にすることがあるのではないでしょうか。それらの用語は株の売買のタイミングを判断する時や、全体的な経済動向をみる時に役立ちます。
今回はチャートを見る時や株価分析をする時に必要な基本用語について、いくつかご紹介します。
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マーケットに関する用語
「株価」は株式が取引されている時の、その時点の値段のことです。チャートを見る際によく使われるマーケット用語をピックアップしました。
始値/終値
「始値」はその日の取引で最初に付いた値段、「終値」はその日の取引で最終的に付いた値段のことです。
高値/安値
「高値」とはある一定期間の中で最も高い値段、「安値」は最も低い値段のことです。
4本値
始値、終値、高値、安値のことを総称して「4本値」といいます。株価分析の際に使用します。
底値/天井値
「底値」とは、相場が最も低い時の値段のことです。ただし、相場は変動するため、最初の底値のことを「一番底」と呼び、その後二番底、三番底と続きます。
底値とは逆に、相場で最も高い時の値段が「天井値」です。底値と同様、一番天井、二番天井、三番天井と続き、どこまでも株価が上がり続ける場合を「青天井」といいます。
ストップ安/ストップ高
株価には変動制限として値幅が設定されています。幅制限まで下がった時のことを「ストップ安」といい、逆に株価が値幅制限いっぱいまで上がった時のことを「ストップ高」といいます。ストップ安やストップ高になると、その日はそれ以上株価が変動しません。
指数・指標に関する用語
株式投資でよく使われる指数や指標をご紹介します。
日経平均株価
「日経平均株価」は、東証一部上場銘柄のうち、225銘柄の平均株価をもとにした株価指標のことです。
東証株価指数=TOPIX
「東証株価指数」は、東証一部に上場している全ての銘柄を対象にした株価指数のことです。1968年1月4日の株の時価総額を100とした時に、その後の株価がどの程度の割合になるのか、時価総額を計算し、指数化しています。
東証株価指数と日経平均株価は、日本の経済動向をみる指標として使われます。
BPS=1株当たり純資産
BPS(Book-value Per Share)は、1株当たりの純資産を指します。
会社の貸借対照表において、総資産より負債を差し引いたものが純資産です。会社が解散する際は保有株式数に応じて株主に還元されます。
EPS=1株当たり純利益
EPS(Earnings Per Share)は、1株当たりの純利益を指します。
計上された利益から全てのコストを差し引いたものが純利益(1事業年度における当期純利益)です。
PBR=株価純資産倍率
PBR(Price Book-value Ratio)は、株価純資産倍率のことです。現在の株価がBPS(1株当たり純資産)と比較して、何倍の値段が付けられているのかを見ます。
PBRの計算式は、「PBR=現在の株価÷BPS」です。
PBRが高ければ、現在の株価は割高、低ければ割安といえます。
PER
PER(Price Earnings Ratio)は、株価収益率のことです。現在の株価がEPS(1株当たり純利益)と比較して、何倍の値段が付けられているのかを見ます。
PERの計算式は、「PER=現在の株価÷EPS」です。
PERが高ければ、現在の株価は割高、低ければ割安といえます。
移動平均線
過去の一定期間における株価の平均値を計算し、グラフ化したものを「移動平均線」といいます。グラフでは短期・中期・長期の平均値を、折れ線グラフで表します。移動平均線は株価などのテクニカル分析に使われる指標のひとつです。
まとめ
株式投資でよく目にする用語として、今回は相場に関する用語、指数や指標に関する用語のうち主なものをピックアップしました。実際はさらに多くの用語が存在しています。まずはマーケットに関する用語を元に、株価チャートのチェックや情報収集をしてみてはいかがでしょうか。
また、株価を分析する指標もいくつかご紹介しましたので、ご自分で株価を適切かどうか判断する際に試してみるとよいかもしれません。
株式投資用語についてもっと知りたい人は、
知っておきたい株式投資用語集|マーケットや指数・指標に関する基本用語 その1
も合わせてご覧ください。
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。