「銘柄は決まったけれど、注文画面の項目が多くて進めない…」と悩んでいませんか?
株式投資において、注文方法の選択は利益を最大化し、損失を最小限に抑えるための極めて重要なステップです。
本記事では、代表的な「成行注文」と「指値注文」の違いから、実際の売買フロー、初心者が失敗しやすい落とし穴までをわかりやすく解説します。
最後までこの記事を読めば、自信を持って「注文ボタン」を押せるようになります。
初心者でも迷わない!株式投資の注文から約定までの全流れ
株式は、買う場合も売る場合も証券会社に注文を出す必要があります。
株式の注文方法の種類についてご説明する前に、まずは株式を注文するときの一般的な流れを見ていきます(インターネット注文の場合)。
1. 売買する銘柄を選択する
売買する銘柄が決まっている方は、証券会社の注文Webサイトやアプリなどで企業名や銘柄コードなどで検索して、その銘柄のページを表示させましょう。
2. 売買する株数を設定する
次に、何株売買するかを設定します。
売買金額は、「(売買時の株価×株数)+売買手数料」で決まります。
購入する場合は自分が用意している投資金額などから勘案し、売る場合はすでに保有している株数のうち売りたい株数を決定しましょう。
ちなみに、日本株の場合は単元株制度があるので、100株単位で売買するのが基本です。
ただし、証券会社のなかには「株式ミニ投資」というサービスを実施しているものもあり、これを利用すると、通常なら100株単位で売買しなければならない株式を10株(つまり10分の1)単位で購入できるようになります。
つまり単元株100株に囚われずに、10分の1の少ない投資資金でも株式投資ができるということになります(別途、取引手数料等はかかります)。
投資資金があまり手元にないトレーダーの方も市場に呼び込もうという狙いがあり、1995年10月に導入されました。
株式ミニ投資が利用できるのは、それぞれの証券会社が選定した銘柄のみなので、もし売買しようとしている銘柄が株式ミニ投資対象銘柄なのであれば適宜活用するのも良いでしょう。
3. 注文方法(と売買価格)を設定する
次に、注文方法(以下で詳しくご説明します)を選択し、必要に応じて売買価格を設定します。
呼び値や制限値幅なども考慮して、適切な売買価格を決めましょう。
4. 「売り」か「買い」かを選択する(※)
次に、株式を売るのか買うのかを選択します。
(※)最初に選択する場合もあります
5. 注文の有効期限を設定する
次に、注文の有効期限を設定します。「当日中」、「今週中」などがあり、設定すると以下のような条件で注文が出されます。
- 当日中:注文を出したその日のみ売買が可能。市場が開いていない時間に注文を出した場合は、その後最初に売買ができるようになる営業日の1日間のみ有効。
- 今週中:注文を出した週末の営業日まで有効。週末の営業日の取引時間終了後に発注した場合は、翌週の週末営業日まで有効となるのが一般的。
6. 口座区分を選択する(※)→「注文」
次に、口座区分を選択します。
(※)最初に選択する場合もあります
口座区分には、一般口座・特定口座・NISA口座があります。
取引をおこないたい口座区分を選んでください。
ここまで済んだら、入力内容に誤りがないかを確認したうえで「注文する」をタップしましょう。
必要に応じて暗証番号などを入力したら、注文は完了です。
株式の代表的な注文方法2種類
株式売買の注文の流れが分かったと思うので、ここでは注文方法について解説します。
証券会社によっては珍しい注文方法を採用しているところもありますが、代表的な注文方法は「成行注文」と「指値注文」の2種類です。
ここでは、この2種類の注文方法をメインに詳しく解説していきます。
成行注文
成行(なりゆき)注文とは、「何円でもいいから買いたい」、「何円でもいいから売りたい」ときにおすすめの注文方法です。
要は、売買価格を設定せずに注文を出すことです。
もう1つの注文方法である指値注文よりも優先されるため、取引が成立しやすいというメリットがあります。
株価が下落トレンドにある際に、いち早く損切りをすることにも役立ちます。
早く売買を完了させることにコミットしたい場合は、成行注文を出しましょう。
ただし、成行注文には注意点もあります。
それは、売買価格を設定せずに注文を出すことにより、約定する価格は株式市場の需要と供給のバランスによって決まるため、思っていたよりも高い・安い価格で約定する可能性があることです。
このようなことは出来高が少ない銘柄の売買でとくに起きやすいので、出来高を確認できるツールなどを利用して、事前に確認しておきましょう。
指値注文
指値注文とは、「〇円で買いたい」、「〇円で売りたい」というように、売買価格を指定して売買したいときにおすすめの注文方法です。
とはいっても、何でもかんでも価格を指定できるわけではなく、買い注文の場合は現在の株価より低い価格、売り注文の場合は現在の株価よりも高い価格を指定することが条件となります。
成行注文とは異なり、希望したとおりの価格で約定するというメリットがあります。
ボラティリティが大きく不安定な銘柄の売買をおこなう場合は、指値注文の方が安心でしょう。
ただし、指値注文では売買価格を指定するので、買い注文の場合、その価格まで株価が下落しないとその注文が約定することはありません。
株価のトレンドによっては、約定までにかなりの時間がかかってしまうこともあるでしょう。
確実に約定するかがわからない、という点が指値注文のリスクです。
どっちが正解?状況別「注文方法」の賢い使い分け術
成行と指値、どちらが優れているかという答えはありません。
重要なのは「投資の目的」に合わせて使い分けることです。
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指値注文を使うべきシーン
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中長期投資で、割安な水準までじっくり待ちたいとき。
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仕事中で頻繁にチャートを見られないとき。
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取引高が少なく、価格変動が激しい小型株を売買するとき。
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成行注文を使うべきシーン
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今すぐ買わないとチャンスを逃すと判断したとき(強い上昇トレンド)。
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悪材料が出て、いくらでもいいから手仕舞い(損切り)したいとき。
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取引高が非常に多く、価格が安定している大型株(トヨタやソニーなど)を売買するとき。
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初心者のうちは、まずは「指値注文」から入ることをおすすめします。
自分の予算内で確実に買う感覚を掴むことが、大怪我をしないコツです。
【失敗回避】初心者が注文時にハマる「3つの落とし穴」
注文方法を理解していても、実践では思わぬ失敗が起こります。
以下のポイントを事前にチェックしておきましょう。
寄り付きの成行注文
朝9時の取引開始直後は注文が殺到し、株価が乱高下します。
ここで成行を出すと、前日の終値から乖離した価格で約定するリスクがあります。
呼値(よびね)の単位
株価によって「1円単位」でしか指定できない場合や「0.1円単位」で指定できる場合があります。
指値が通らない時は呼値を確認しましょう。
有効期限切れ
「当日中」の指値注文は、約定しなければその日のうちに消滅します。
翌日以降も継続したい場合は「期間指定」を活用しましょう。
特に、100株単位の投資が資金的に厳しい場合は、「単元未満株(ミニ株)」の活用が有効です。
注文方法は証券会社によって制限がある場合(成行のみ等)が多いですが、リスクを抑えた練習には最適です。
よくある質問(Q&A)
Q1. 成行注文を出したのに、約定しないことはありますか?
A. 基本的には即座に約定しますが、極端に買い手(または売り手)が不在で「ストップ高・ストップ安」になっている場合は約定しないことがあります。
Q2. 指値注文を出したあと、価格を変更することはできますか?
A. はい、約定前であればいつでも「訂正」や「取消」が可能です。
市場の動きを見て柔軟に変更しましょう。
Q3. 初心者はどちらの注文方法から始めるのが一番安全ですか?
A. 「指値注文」です。
自分が納得した価格以上のお金を払うリスクがないため、資産管理の面で初心者に向いています。
まとめ
株式投資の注文方法は、シンプルながら奥が深い世界です。
「スピードと確実性の成行」か、「価格重視の指値」か。
この2つを使い分けることは、プロの投資家への第一歩と言えるでしょう。
最初は、買いたい価格で「指値」を出し、市場の動きを観察してみてください。
もし「どうしてもこの株が欲しい!」という熱量がある時だけ、慎重に「成行」を検討しましょう。
注文方法をマスターすれば、投資のストレスは大幅に軽減されます。まずは少額から、実際の取引画面で注文を出してみることから始めてみてください。
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著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。






