株式投資初心者のギモンとして、「株のトレードで勝つことが出来きない。どうすれば勝てるようになれるのか」と、悩んではいませんか?
そんな時、恐らく多くの初心者は「どの手法を使えば勝てるのか」「必勝的なテクニカル分析はないのか」と、勝つための方法にこだわっている場合が多いでしょう。
しかし実際には、株のトレードで勝つためには「負けに目を向ける」ことの方が大切です。
株のトレードでは結果的に勝ちか負けしかないので、負けを減らすことが出来れば自然と勝ちが増えていきます。
それが出来たら苦労しないと思うでしょうが、実際に負けに着目する人は少ないです。
「ピンチはチャンス」という言葉がありますが、自分が負ける理由に気づけた時に、株トレーダーとして大きく成長して勝てるようになるでしょう。
そこで今回は、株のトレードで勝ちたければ冷静に負けに着目すべき理由を紹介します。
この記事でわかること
- 株のトレードの2つの結果とは
- 株式投資で勝つために着目すべきポイント
- 何をすれば勝てるようになるのか
株のトレード結果には勝ちか負けの2択しかない
株のトレードは基本的に、資金が増えて勝っているか資金が減って負けているかの2択しかありません。
結果で見ると、トレード後に資金が増えていれば勝ちであり、トレード後に資金が減っていれば負けていると判断する方が大半ではないでしょうか。
しかし株のトレードでは、どんな投資家であったとしてもトレードで負けてしまう事は十分にあり得ます。
むしろ負けることも当たりまえであり、多少の負けは覚悟してヘッジを入れながら上手に建玉を操作していくのです。
要は、負けるトレードよりも勝つトレードの方が多く、結果的に利益が増えているのが理想的なトレードと言えます。
極端だが負ける場面を減らせば自然と勝てるようになる
あまりにも単純な回答で拍子抜けした人もいるかもしれませんが、ここで重要なのは「負けるトレード<勝つトレード」において、勝つトレードをいかにして増やしていけるかという事です。
単純に勝つトレードの回数を増やすことが出来れば良いのですが、多くの初心者はそれができないため勝てずに苦労をしています。
仮に勝てると言われている手法を取り込んでトレード回数を増やしたとしても、勝つ回数は増えたが負ける回数も同時に増えていたりしませんか?
つまり勝つことばかりに着目していては、結果的に負ける回数を減らすことができないため、必ずしも勝ちにつながるわけではないということです。
そこで、勝つトレードを増やすために着目すべきなのが、負けるトレードを減らしていくことです。
極端とも思えるかもしれませんが負けるトレードを減らしていくことで、相対的に勝てるトレードを増やすことができます。
例えば、20回のトレードを行った際に勝ち10回と負け10回の投資家がいた場合に、トレード回数を減らし負ける回数を5回減らすことができれば15回のトレードで勝ち10回と負け5回になります。
すると自然に勝てるトレードを増やしていくことが可能となるのです。
少し机上の理論にも思えるような話かもしれませんが、勝てない状況を打破するために勝てる手法ばかりを追い求めるよりも、原因を早く見つけて解決できる負けに注目する方が効率的で早く勝てるようになります。
株のトレードで勝つためには負けに目を向けることが大切
株のトレードで勝つためにはあえて負けに目を向け、負ける回数を減らすことで相対的に勝てる割合を増やす方が効率的と紹介をしてきました。
負けに着目して勝てるトレードの割合を増やす以外にも、負け方が上手くなることで損切りを上手にでき資金を減らす割合自体も少なくしていくことができます。
つまり負けに着目をすることで、投資家として大幅に成長することができる要因にもなり得るのです。
では、勝てるトレードを相対的に増やすためにはどのように負けトレードに着目すれば良いのでしょうか。
ここからは実際に、自分の負けてしまう原因を見つけてどのように改善していけばいいのかを紹介していきます。
トレードの記録を付け、自分が負けてしまう原因を探る
自分がトレードで負けてしまう原因を探るためには、自分のトレードの記録を付けましょう。
初心者の方であれば勝ち負けに関わらず、1回1回のトレードで記録を付けることをおすすめします。
負ける原因を探すことだけではなく、自分が得意な局面やトレード方法も明確にすることができるためです。
記録すべきことは、トレード開始時の株価、利確損切時の株価、なぜ株を売買したのか、時間や期間などを基本的に記録しておきましょう。
できればテクニカル分析の情報や感情面が介入していないかも記録しておけば、負ける原因を見つける際に役に立ちます。
記録するための媒体は、メモ帳やノート、スマホやパソコンなど自分が記録しやすい物を選んでください。
そして、数回分のトレード記録がまとまった時に負けてしまう要因を書き出してまとめましょう。
記録してある内容に負けてしまった時のトレードで共通している部分を見つけることができれば、それが負けてしまう大きな要因となっているのです。
このようにトレード記録を振り返り、自分が負けた時のトレード状況を確認することで、自分が負けてしまう要因を見つけ出すことができます。
再発防止策を立て、トレード技術を磨いていく
負けてしまう要因を見つけることができれば、後は同様のトレードを行わないように再発防止策を立ててトレードに反映させていきましょう。
例えば、「株を買った後に少しでも購入価格を下回るとすぐに損切りをしてしまう」という場合には、「テクニカル分析で明確なトレンド転換や売りのサインが確認できるまで損切は行わない」と言った感じです。
このように負けてしまう要因を見つけて、再発防止策を考え、トレードに反映させていくことを繰り返すことで、勝てるトレードの割合を増やしていくことができます。
もし勝てる場面が分からないという場合や、そもそもまだトレードを始めたばかりという方は、まずはトレードの基礎を学びトレード回数をこなして株の技術を磨いていきましょう。
その際にもトレード日誌などを付けておくと、早い段階で自分が勝てる場面と負ける場面を見つけやすくなります。
そして、再発防止策を立てた後もさらに勝つトレードを極めて行く必要もあるので、株の技術などをしっかりと学んでいきましょう。
株の技術に関しては、当サイト監修者である相場先生直伝の技術をサイト内で紹介しているのでよければ参考にしてみてください。
まとめ
- 株のトレードの結果には勝ちと負けしかない
- 株式投資で勝つためには負けたトレードに着目すべき
- 負ける原因を見つけることで勝てる割合が自然と増える
いかがでしたでしょうか。
勝つためには、負けたトレードに着目するという逆の発想は、意外と実行に移しにくいものです。
しかし、実際に周りを見てみると勝てると言われている方法を実践している初心者が多い中で、実際に勝てるようになったという声はあまり聞きません。
そのため、株の格言でもある「人の行く裏に道あり花の山」の通り、人が実行に移しにくい上達方法の方が勝つための近道となる場合もあるのです。
ぜひ、現在株をやっているけど負けが多いと実感している人は、負けるトレードに着目してみてはいかがでしょうか。
この格言については「相場格言「人の行く裏に道あり花の山」とは」でも詳しく紹介をしているので、参考にしてみてください。
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。