年末年始はどのようにトレードをすればいい?保有株は持ち越しても大丈夫?

せっかくだから年末年始の休みの間に、落ち着いて株のトレードをやってみようと考えている人も多いのではないでしょうか。

株式市場は基本的に年末12月30日までトレードを行うことができ、年始は1月4日からトレードを始めることができます。

そのため年末休暇が早くからある場合には思う存分トレードを行えますが、休場期間中はトレードを行うことができません。

さらに、年末年始は普段の株式市場とは少し違った動きを見せる年もあり、いつも通りにトレードをしていると痛い目を見てしまう事もあるので注意が必要です。

そこで今回は、年末年始の株式市場をどのように越せば明るい年始を過ごせるのか紹介をしていきます。

この記事でわかること

  • 年末年始の株式市場のスケジュール
  • 年末から年始にかけて持ち株の持越しを行うことについて
  • 株式投資を行う人の年末年始の過ごし方

株トレードをしながらの土日の過ごし方!最適な時間の使い方とは?

目次

年末年始は株式市場が休場となる

株式市場では、年始の一番初めに取引が行なわれる日のことを大発会(だいはっかい)と呼び、年末の最終日に取引が行なわれる人の事を大納会(だいのうかい)と呼びます。

大発会は基本的に1月4日に行われ、大納会は12月30日に行われますが、土日が重なった場合には翌営業日にずれます。

つまり年末年始は、12月30日から1月4日の株式市場休場中はトレードを行うことができません。

年末年始中の株式市場は通常時とは違う動きを見せる場合が多く、いつも通りにトレードをしていては負ける可能性があるので気をつけましょう。

そこで、年末のトレードで株を持ち越すことについてと、大発会でのトレードでどのような事が起こりやすいのかを紹介しますので参考にしてください。

年末から年始に掛けて保有株の持越しは避けるべき

株を保有している場合のよくあるパターンを2つ紹介します。

①年末に買った株を年始に売り忘れた。
②年始に株価が上昇することを願って、年末から年始にかけて株を持ち越す。

基本的に①も②も年末から年始にかけて株の持越しは避けるべきです。

これは大納会から大発会までの休場期間中に、金融市場に大きな影響を与えるニュースがあった場合、大発会で株価の暴落(急騰)の可能性があるためです。

もし株を年末に保有し、年始の大発会で株価が暴落してしまった場合には、年始早々大損失を抱えてしまう恐れがあります。

ただし株式を5年や10年保有し続ける長期保有の場合は話が別になります。

スイングトレード(うねり取り)など中短期でトレードを行っている場合は、持ち株のトレンドが大きく変わる可能性があるため、持越しは避けましょう。

それと保有株に含み損がある場合、年内に損失を確定しておけば利益と相殺させることができます。

例えば、その年に50万円の利益を出しており含み損が-20万円の場合、

50万円-20万円=30万円が税金で計算される額となり、節税効果を得られる場合もあるので確認してみてください。

年明けの大発会は新年の祝いムードから株価が上昇しやすい

年明けの大発会には一つの特徴があります。

どんな特徴かと言うと、新年を迎えたというお祝いムードから株価が上昇しやすいのです。

これは単にアノマリーだけではなく、年末に保有株を決済した投資家たちが新たな買い注文を入れることにより、市場に資金が流入してくる影響もあると言われています。

しかし大発会での株価上昇は必ず起こるわけでは無く、上昇せず下落している年もあります。

先ほども紹介した通り、年末年始に株式市場に悪影響となるニュースが流れたときに、下落を恐れた多くの投資家が持ち株を売るからです。

そのため大発会では、株価の上昇が起こりやすいという認識を持ちながら、必ずしもそうなるわけでは無いという警戒心を忘れずにトレードを行うようにしましょう。

アノマリーについては株式投資のアノマリーは本当に当たる?初心者でも参考にすれば勝てる?にて詳しく説明していますので読んでみてください。

年末年始の休場期間中はどのような過ごし方をするのが良い?

ここまで年末年始の大発会からと大納会までのトレードについて紹介をしてきました。

年末年始の休場期間中は正月を迎えるにあたり、人によっては予定が沢山ある方もいると思います。

ただ時間を持て余していては勿体ないので、時間がある休みのうちに勉強をしておきたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、年末年始の休場期間中に投資を行っている人はどのような過ごし方をするのが良いのかを紹介します。

必ずやると良いというわけではないので、参考の一つにしてもらえればと思います。

1年のトレード結果をまとめたり、新しい年に向けてチャートの分析や勉強時間に充てる

年末年始の休場期間中は、1年のトレード結果を振り返ったり、自分の手法通りのトレードができていたかなど、振り返りや勉強の時間に充てるのがおすすめです。

その他にもやると良いと分かっていながら、なかなか時間を作ることが出来ずにいたことをこの休みのうちにやってみるのも良いでしょう。

ここで自分がやってしまいがちなミスを見つけることで、翌年からのトレード結果に大きく良い影響を与えることができるので、年末年始と言った特別な期間に振り返ってみるのがおすすめです。

普段からトレード結果をノートなどにまとめている人は、再度確認をしてみたり検証角度を変えてみると良いでしょう。

もちろん、初心者の方やトレードで結果が出せていない人は年末年始にしっかりと勉強するのもおすすめです。

特に翌年からは本気で結果を出したい場合、年末年始の予定を全て株式投資の勉強に充ててみるのはいかがでしょうか。

今回の年末年始は全て勉強に充てて、次回の年末年始はしっかりと利益を出して休みを堪能する、という目的を立てて頑張ってみるのもおすすめです。

年末年始は多くの人が1年を振り返り、翌年の目標を立てやすい期間になっているので株式投資にフォーカスを当てて考えてみるようにしましょう。

年末年始は休むことも大切。イベントがあれば優先しよう

年末年始にトレードの振り返りや勉強をするのがおすすめと紹介しましたが、毎年恒例の行事や疲れがたまっている場合には、休息やイベントを優先しましょう。

株式投資のせいで体調不良となったり人間関係で問題を発生させてしまうのは良くありません。

トレードは特に心身の状態が結果につながりやすいため、問題を抱えた状態だとトレードの結果も悪くなってしまいがちです。

そして人によっては年末年始こそ本当に休める期間という方もいるはずです。

しっかりと休息を取り、新しい1年に向けて鋭気を養うことで、トレードに良い影響を与えることもあります。

年末年始は自分の体調や予定をしっかりと考え、優先することを決めて行きましょう。

勉強を頑張りたいという方は下記記事を参考にしてください。

株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツ

まとめ

  • 年末年始の株式市場のスケジュール
  • 年末から年始にかけて株の持越しを行うことについて
  • 株式投資を行う人の年末年始の過ごし方

いかがでしたでしょうか。

年末年始は通常とは違った動きを市場が見せることも多いため、年末からの株の持越しは控えるようにしましょう。

今回紹介をした大発会の株価上昇もアノマリーでしかないので、しっかりとテクニカル分析を行いながらチャンスを狙って行きましょう。

ぜひ今回の記事を参考にして、年末は1年の自分のトレードをしっかりとまとめて、年始から最高のスタートダッシュを決められるように取り組んでみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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